女性が深夜にホイホイ、悪そうな男に着いていくとこうなりますよ!
2015年の第65回ベルリン国際映画祭では銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)など3賞に輝き、話題となった映画です。
ベルリンの街で出会ったスペイン人女性と4人の青年に降りかかる悪夢のような一夜を、全編140分ワンカットで描いた新感覚クライムサスペンスです。
作品情報
原題:VICTORIA
洋画:クライムサスペンス
製作年:2015年
製作国:ドイツ
日本公開:2016年5月7日
レンタル開始:2016年9月2日
上映時間:140分
公式サイト
あらすじ
3か月前にマドリードからベルリンにやって来たばかりのヴィクトリア(ライア・コスタ)は、帰ろうとしていたところ4人組の青年に呼び止められる。まだドイツ語がおぼつかないながらも、彼女は地元民の彼らと酒をくみ交しながら楽しい時間を共有する。その後ヴィクトリアは、酔いつぶれた仲間の代わりに車の運転の代行を頼まれ……。
予告動画
感想
なかなか興味深い映画でした。、脚本は何と!たった12ページ!それってどう作るんだよ~?と思いきやほとんどの場面を役者のアドリブまかせにするという大胆さ、さらに一切の編集はなしだったという驚異的な映画です!
その140分は何回目でOKが出たのか?と思ったら3回目でOKが出たらしいです。
演じる役者のプレッシャーは半端ないっすね~!アドリブだから逆にやりやすかったのか?それにしてもこういう映画の撮り方で作るという勇気に脱帽しますね。
物語は普通の人生だった主人公がわずか2時間で人生が大きく狂わされるという、あの時こうしていればという様な人生の曲がり角を間違えた方に行ってしまった主人公を描く映画です。
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
女の子が夜中に一人で悪そうな男に出会うとこうなる
どうですか?どんな映画ですか?
全くもってこの女はどうなっているんだろう・・・夜中の4時にバーで一人で酒飲んでるなんて・・しかも次の日仕事なんだってよ!俺が店長だったら間違いなくクビにする・・
そんな今どきっ子のヴィクトリアは、バーにいた悪そうな男どもに誘われひょいひょい着いていく・・
男4対女1!みんな酔ってるし、何があっても可笑しくないでしょう?
コンビニで万引きしたり、人の車に乗ろうとしたり・・マンションの屋上に忍び込んだり・・色々一緒に悪いこともする・・
リーダー格のソンネ(フレデリック・ラウ)に好意を持っているのも画面越しに伝わってくる・・
( ゚Д゚) このメス豚が!!
そんな思いを抱きつつ、この映画を観るわけだけどPOV方式だけあってリアルなんですよね~単なる酔っ払いとメス豚のなれ合いシーンなので、イラッとしながら観るわけだけど・・イラッとするという事はそれほど入り込んで観れちゃってんだろうね。
そして、イライラするような酔っ払いの恋愛模様から事態は急転する・・・
バーで知り合った悪そうな男4人はヤバイ事情を抱えていたのです・・
4人のうちの一人のスキンヘッドの男が刑務所で知り合った裏社会の人物への借りを返すため、4人はこれからある“仕事”を実行しなくてはならないのです。
4人のうち運転手役の青年が酔いつぶれて使い物にならなくなったために、急遽代役を依頼されるヴィクトリア!
結局は、彼らの頼みを二つ返事で引き受けたために・・彼女の人生はわずかな時間で大きく狂うう事になる・・・
女の子が夜中に一人で悪そうな男に出会うとこうなることもあるので、気をつけて欲しい。
これは新たなPOV方式なのか?
新たなPOV・・POVの進化版というような感じの映画です。
厳密にいえばこの映画はPOV方式とは違うのだけど、それでも限りなくPOVに近い感じがしました。
新たなPOV方式の道が見えてきた感じがします。
POV方式に新たな可能性を見出した作品です。
【まとめ:この映画の評価、おすすめ度は?】
なかなか、考えられた作品だと思います。全ては一夜の出来事!その一夜を描ききったこの映画は素晴らしい!カメラマンさんお疲れ様でした!
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★★☆(3.6)
Yahoo!JAPAN映画:★★★☆☆(3.43)
TSUTAYA:★★★☆☆(2.92)
2016年9月15日時点
高評価が多いのだが、低評価もチラホラ・・ワンカット以外何もないという意見も多い!
確かに!ワンカットじゃなきゃ普通の作品かもしれない(^^;ありがちなストーリーだしね。
個人的な私のおすすめ度は?
なかなか興味深い作品だと思います。でも一言・・・主人公・・馬鹿だよな?そういう思いもあります。自業自得と言ってしまった方がいいのか?共感はあまりできない作品でした。
でも・・
140分ワンカット出描いた凄い映画です!