日本のアニメは世界に誇れます!
本日は、2014年の映画「マジカル・ガール」のネタバレと感想を書いていきます。
「マジカル・ガール」は、日本の魔法少女アニメにあこがれる少女とその病気で余命わずかな娘の望みを叶えてやろうとした失業中の父親がたどる、思いがけない運命を描いたスペイン産ドラマ映画です。
第62回サンセバスチャン国際映画祭作品賞と監督賞を受賞しています。
監督は新鋭カルロス・ベルムトです。
作品情報
原題:MAGICAL GIRL
洋画:ドラマ
製作年:2014年
製作国:スペイン
日本公開:2016年3月12日
レンタル開始:2016年10月5日
上映時間:127分
公式サイト
あらすじ
失業中であるうえに、娘のアリシアが白血病で余命いくばくもないという過酷な状況に置かれているルイス。ある日、彼は日本製アニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンである娘が、キャラクターのコスチュームを着て踊りたいと願っているのを知る。父親としてアリシアの望みをかなえるべく、高価なコスチュームを手に入れようと奔走するルイス。しかし、そんな彼の決意と行動が、元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)と心に闇を抱えている女性バルバラを巻き込み、悲愴な事件を招くことになる。
予告動画
映画の感想とネタバレ
数々の映画マニアを唸らせた怪作!この映画はすごいと評判だったので観賞してみました。
日本アニメへのオマージュが凄い
何というか、監督が日本のアニメ大好きっ子らしく日本アニメへのオマージュがものすごい作品でありました。
ぶっ倒れた12歳の少女アリシア(ルシア・ポジャン)は、白血病で余命わずかです。
そんなアリシアの願いは、大好きな日本のアニメ『魔法少女ユキコ』のコスチュームを着て踊ること。
文学の教師だった父ルイス(ルイス・ベルメホ)は現在失業中・・・
よっしゃ愛する娘の最後の願いをかなえてやろうと、そのコスチュームを手に入れようとネット検索すると・・驚きの結果が|゚Д゚)))
そのコスチュームは有名デザイナーの一点もので約7千ユーロ(約80万)もする高額商品だったのです!?
金もないのに80万・・プレミアもんか・・高いっすね(-_-;)
そして
日本アニメのコスプレのために父がとった行動は!?
父がとった行動は!?※ネタバレ
色々考えて強盗をするしかない・・そう考えた父親は宝石店の窓を割ろうと身構えた瞬間!
ゲロが上から落ちてきます。
ゲロを吐いたのは、精神を病んだ中年美人バルバラ(バルバラ・レニー)・・・
自殺しようと、大量の薬を酒で流し込んだのだが、結果・・窓から吐き出したものだった。
それでもビックリな展開だが、なんとこのオヤジはそれをネタにバルバラを脅すのです!
(;゚Д゚)! 旦那にばらされたくなかったら7千ユーロ用意しろ!
まったくもって唐突な展開・・・まさか・・こんな展開で金を作ろうとするとは・・全くの予想外の展開についていくのがやっとであります。
バーバラの金のつくり方※ネタバレ
予想外の展開についていくのがやっとの中・・さらなる予想外の展開に発展します。
この映画の評価、おすすめ度は?
精神科医の夫と暮らし金を捻出するのに不便はないと思われたバーバラですが・・旦那の金に手をつけずに金を捻出します。
バーバラは裏の仕事をしているかつての仲間、アダ(エリザベト・ヘラベルト)の元を訪れます。金を借りるのか?と思いきや・・何やら交渉・・挿入はなしやらなんとか?
豪邸で暮らす車椅子の男の元に行き明らかになるのだが・・
バーバラの身体は傷だらけ~|゚Д゚)))
どうやらSM系の仕事で昔かなり荒稼ぎした有名人の様子・・
そして1日で7千ユーロ稼いじゃうのです。
何というか・・もう着地点が見えない・・日本アニメ、病気の子供、脅す父、稼ぐ女・・どういうラストになるのか全く読めません・・・
ステッキとトカゲの部屋、元教師ダミアン※ラストネタバレ
手に入れた金でコスチュームを買い!今後の展開がどうなるかと思えば・・・
まさかの魔法のステッキが足りない・・・
ステッキは2万ユーロ(約230万)!!
オヤジは再びバルバラを脅迫!!
もう、娘の為とか関係ない・・悪人にしか見えないっすよ(;´д`)
一回で大金を手にするために、誰もが止める【トカゲの部屋】へ彼女は向かう・・
帰ってきた彼女は・・
グッドナイト・マミー状態です!ボコボコの包帯だれけ・・・
心身ともに傷を負ったバルバラは、自分と過去に因縁を持つ刑務所から出たばかりの元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)に救いを求めます。バルバラに会うことを恐れていたダミアンだったが、ルイス(ルイス・ベルメホ)にレイプされたと言い、自分を“守護天使”と呼ぶ彼女の変わり果てた姿に心を決めます。
ルイスを銃殺、その店にいた男たちも銃殺・・
まさかの展開に度肝を抜かれること間違いなしです|゚Д゚)))
そしてダミアンは、ルイスに家に行き電気をつけたら・・
魔法少女ユキコが立っていたΣ(゚д゚lll)
笑うところなのか?笑えないところなのか?
ステッキが届いて父を驚かそうと構えていたんでしょうね・・
銃を構え こっちを見るな というダミアンですが・・
絶対目をそらさねー(╬゚◥益◤゚)
とばかりにメンチを切るんですね~印象的なシーンです。
でも・・映りませんが撃たれちゃいます。死んじゃいます。
そして、バーバラに報告するダミアン・・
映画冒頭のシーン・・
マジックでエンディングを迎えます。
答えは日本アニメにあり
ダミアンとバルバラの関係も謎ですよね、映画冒頭のシーンで何かあったのでしょうね。それによりダミアンは刑務所に入っていたのでしょう。
そんな思いをしてまで、彼女の守護天使になった彼は、まさに魔法にかかていたのでしょう。
アリシア以外にも魔法少女がいたのです。それはバーバラ・・
まさにマジカルガール!
それにしても謎だけのこの映画・・どういう事なのだろう‥?
この映画を考え、頭に受けんだのは『少女』の時と同じく『因果応報』・・
でも、それだと父親は分かりますが・・娘は何故なのか?
色々と考え調べてみました。そしたら・・・
答えは日本のアニメにあったのです!!
カルロス・ベルムト監督は日本のコミック、アニメが大好きでエヴァンゲリオンに影響を受けておいたのです。
インタビューで監督は
一番影響を受けたのは『新世紀エヴァンゲリオン』です。最終話まで見ても十分な説明はなく、TVシリーズを「これまでの出来事は何だったんだ?!」と批判する人はいましたけど、私はただ「すごい!」と思いました。ミステリーのままにしておく、ことの大事さは『エヴァンゲリオン』で学びました。
と答えています。
そう謎のままでわけわかんねーで置いておく手法を取ったというわけです。
“答えが無い”がこの映画の“答え”なのでしょう・・・
この映画の評価、おすすめ度は?
何というか・・難しい・・異色の映画です。まさに何かの魔法をかけられた様な映画・・
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com(3.5)
Yahoo!JAPAN映画(3.52)
TSUTAYA(3.12)
2016年10月16日時点
比較的映画マニアや、映画ブログを立ち上げている方は高評価です。一般的には普通という感じです。
元ボクサーの一念発起の評価は?
この映画のオススメ度は
(3.4)です!
スイマセン、異色の凄い映画とは思いますが・・そんなに面白くはなかったかも?長尺でスイスイ観ちゃいましたが・・なんだかなあ・・という感じでした。
映画に明確な答えを求めてしまう人はこの映画は不向きかも?なんにせよ・・
映画マニア向けの怪作だと思います。