
日本の年々人口は減っている・・でも世界の人口は!?
人気作家ダン・ブラウンのベストセラー小説を映画化したミステリーシリーズ「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続く第3弾です。
作品情報
原題:INFERNO
洋画:ミステリー
製作年:2016年
製作国:アメリカ
日本公開:2016年10月28日
上映時間:121分
公式サイト
あらすじ
記憶喪失状態でフィレンツェの病院で目覚めたロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は何者かに命を狙われるも、医師のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)の手引きで事なきを得る。やがて二人は、人口増加を危惧する生化学者バートランド・ゾブリスト(ベン・フォスター)が人類の半数を滅ぼすウイルス拡散をたくらんでいることを知る。彼らは邪悪な陰謀を阻止すべく、ゾブリストがダンテの叙事詩「神曲」の「地獄篇」に隠した謎の解明に挑むが……。
予告動画
感想
前作の「天使と悪魔」が、かなり良かったので今作にも多大な期待をして観に行きました。でも続編ものは第3作がだいたいコケます(^_^;)
この間観た「スター・トレック BEYOND」もそうだったんですけどね・・
第3部は何故か失敗する例が多いです💦何故なんでしょうね~。
この映画はどうなるでしょう?
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
ダン・ブラウン原作の第3弾
ダン・ブラウンのサスペンス小説には『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』『ロスト・シンボル』『インフェルノ』などがロバート・ラングドンシリーズとなっています。
実は『ダ・ヴィンチ・コード』の方が先に映画化されましたが、小説では『天使と悪魔』が先だったりします。
個人的には『ロスト・シンボル』を期待していましたが、またまた飛ばして小説第4作が映画化3弾となっていますね。
過去2作と同じくロン・ハワードが監督を務めています。
主人公ロバート・ラングドンを演じるのはもちろんトム・ハンクス!
物語のキーとなる謎の女医シエナ・ブルックスを演じるのはフェリシティ・ジョーンズです。
物語はこの二人を中心に作られています。
そして、物語の発端となるアメリカの大富豪で生化学者のゾブリストはベン・フォスター演じます。
正直、この第3弾は、第2弾の前作『天使と悪魔』よりはキャストは落ちると思います。
人口増加問題を題材に
こんかいの作品は人口増加問題を取り上げています!
気になる方は下記サイトをどうぞ
http://www.ecoichi.com/contents/environment_issue/population.html
http://sittoku-zatsugaku.com/the-worlds-population/
増えるづける人口・・・水や森林、食糧などの資源不足が問題となってきます。2020年頃には、世界は今より40%以上も多くのきれいな水が必要になると言われています。
このままでは地球の資源を食いつくし・・世界は滅んでしまいます。
この映画では、その人口増加問題を題材に描いています。
人類の半分を殺さなけらば世界は滅ぶ※ネタバレ
今、このスイッチを押せば人類の半分が死ぬ。 しかし、押さなければ人類は100年後に滅びる・・
この問題に対してスイッチを押す事にしたのが、生化学者のゾブリストです。
彼はウイルスを開発し、伝染病を利用した人口淘汰を目論見ます。ですが、そのウイルスを狙う者たちに捕まりそうになったところで自殺します。これが映画冒頭のシーンです。
彼はそのウイルスの在りかを、ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇(インフェルノ)に暗号として隠したのです。
記憶を失ったラングドン教授と、その治療をしていた医師シエナ・ブルックスは人類を救う為WHOに追われながら謎を解いていくのです。
想像できない恐怖は怖くない※ネタバレ
もちろん悪くはないんだけど、『天使と悪魔』に比べると大きく落ちる・・
原因は
・ラングドン教授の記憶喪失で謎解きが謎解きではなくなる
・人類の半数を殺せるウイルスが想像できない
・最大の敵が死んでいる
という2点です。
ラングドンが記憶喪失の為、物語の進行が中途半端に感じます。ラングドンの記憶を探る旅なのか?ウイルスを見つけるための謎解きの旅なのか?
一貫性が無く、とても進行具合が分かりずらく謎解きという感じがしませんでした。
そして、問題のウイルスです。とても恐ろしいウイルスという事は各々のセリフから感じ取ることはできますが・・
その効能やウイルスそのものが描かれていないので、その恐怖をこちらが想像することができないのです。
映画というものの恐怖は“自分がもしこうなったら”という想像ができないと駄目だと思います。この映画のウイルスの恐怖は想像ができない・・だからこそ地球規模の事件なのに、どこか他人ごとの様に感じでしまいました。
そしてラストはウイルスを作り人類の半数を殺そうとしている最大の敵ゾブリストが冒頭で死んでしまうという事です。
最大の敵が序盤で死んでしまい・・残った敵はどうにもオーラ不足・・これでは盛り上がるはずがありません(-_-;)
インフェルノの意味は?
映画の題名となっているインフェルノの意味は?
「インフェルノ」を英語のアルファベットに戻すと "inferno" となります。
"inferno" には「地獄」という意味のほか、「地獄のような状態・場所」や「(強烈すぎて消せない)業火」という意味があります。 「極度の熱や破壊が生じた場所」という意味で使われることもあります。
"inferno" の形容詞形は "infernal" で、「地獄のような・悪魔のような・ひどく冷酷な・ひどく邪悪な・ひどく迷惑な・言語道断の」といった意味を持ちます。
この映画では、ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇(インフェルノ)という意味もあるのでしょうね。
興行収入は?
日本ではまだ始まったばかりですが、いち早く上映された海外の評価はどうなのでしょう?
10 月15 日の週末に53の国と地域でいち早く公開され、本家イタリアをはじめとするインターナショナル・マーケットにおいて、週末2日間で 5,000万ドル(約51.9億円/1ドル 103.8円換算 10/18現在)を達成し、同週末のインター ナショナル興行成績第 1 位を見事獲得した。
週末2日間で51億です。これは大ヒットの匂いがしますね!
この映画の評価、おすすめ度は?
個人的のは前作を超えることができず、期待ハズレの映画だと思いました。でも。毎度言うけど面白く無い訳ではないです。ただ期待したほどでは無かったという事です。
ハッキリ言っちゃうと、シリーズでは一番面白く無かったと思います。
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★★☆(3.5)
Yahoo!JAPAN映画:★★★☆☆(2.93)
MOVIE WALKER:★★★★☆(3.5)
2016年10月26日時点
自分と同じような感想を持つ人も多いですね。
個人的な私のおすすめ度は?
女医シエナ・ブルックスを演じるフェリシティ・ジョーンズは、『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』にも出演しています。
売り出し中なので覚えておいて損はないと思います。
そんな売り出し中の女優を使ったこの映画ですが、ちょっと期待ハズレだったです。ただ一つ評価すると言えば、今作は過去作と比べ原作を読んでいなくても理解できるという事です。
映画の過去作を観てない人も、原作を読んでない人も楽しめる作品ではあります。
ミステリー好きにはオススメの映画ではありますね。