本日は、2017年の映画「ラ・ラ・ランド」のネタバレと感想を書いています。
「ラ・ラ・ランド」は、第87回アカデミー賞で3部門に輝くなど、数々の映画賞を受賞し一躍注目を集めた『セッション』のデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画です。
作品情報
原題:LA LA LAND
洋画:ミュージカル・ドラマ
製作年:2016年
製作国:アメリカ
日本公開:2017年2月24日
上映時間:128分
公式サイト
あらすじ
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。
予告動画
感想とネタバレ
何故にこの映画がアカデミー賞作品賞を取れなかったのか…?
全く持って疑問です。めっちゃ良い映画でした!ミュージカル映画を映画館で観るのは初めてなんですか?ミュージカル映画こそ映画館で観る映画では無いでしょうか?
未見の皆さんこの映画は絶対観た方がイイですよ!
オープニングの長回しで鳥肌が立つ
観終わってみれば、ミュージカル映画というイメージがそれほどしなかったんだけど、この映画冒頭のシーンはこれぞミュージカルって感じでガッツリ心をつかまれます。
ハイウェイの渋滞に業を煮やした人々が踊り出すこのシーンはマジで凄い、高速道路を一時封鎖して撮影したんだろうなぁ~。よく見るとキッチリ遠くの人まで踊っています。
このオープニングでこの映画絶対面白いとハートを捕まれるのは間違いないでしょう。
ピアノはマジで弾いている
ミュージカルなので歌やダンスはもちろんなのだが、ライアン・ゴズリングのピアノを弾いているシーンが気になった方も多いのではないだろうか?
本作は嫁と二人で観に行ったのだが、嫁さんはピアノを習っていたことがあるのです。そんな嫁に質問してみました。
どうやらマジで弾いているらしい・・
調べてみるとライアン・ゴズリングは、この作品のために3ヵ月間週6日で毎日2時間もピアノを猛特訓したそうです。
彼が演じるセブの演奏シーンは、すべて本人によるものだそうで、指だけが映るようなシーンでも代役を立てず全て演奏していたそうです。
アカデミー主演男優賞が取れなかったのが悔やまれますが、凄い役者ですね!
歌やダンスだけでなく、こういうシーンも映画の見どころです。
胸キュンストーリー♡
ミュージカルというより、恋愛映画のイメージがある本作!
女優志望でオーデイションに落ち続けるミア(エマ・ストーン)と売れないジャズマンのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)が繰り広げるラブストーリーとなっています。
胸キュンストーリーとはまさにこの映画の事ではないでしょうか?
二人が出会い愛をはぐくんでいくストーリーはまさに胸キュン!
またエマ・ストーンとライアン・ゴズリングが良い演技するんですよね~。
そして、ミアとの将来の生活のために、自分を捨てて売れ線のバンドに加わるセバスチャン・・
ミアのデビューの舞台を見にいく約束をするもバンドの取材で間に合わない・・すれ違いの二人・・
まるで少女漫画の様なストーリーだが、胸キュン間違いないだろう!
ラストは切ない※ネタバレ
この映画のラストは切なすぎる・・・
・ミアとの生活の為に始めたバンドが成功するセバスチャン、女優として目が出ず才能の限界を感じるミア・・すれ違う二人・・
・ミアの言葉で目が覚め自分の本当にやりたい事を行うセバスチャン、セバスチャンの言葉で目が覚め女優として成功するミア・・ミアがパリに行く為にすれ違い・・(別れる?)
いったいどういったラストになるのだろう?
パリに行った後、どうなるのかな?と思っていたら以外にも映画は急速に終焉を迎えます。
5年後・・
そして、その5年後のシーンはなんとも切ないラストシーンでした。
人生の分岐点・・間違えなければこうだったのに・・
ラストシーン・・ミアの想像した世界の結果を自分も観たかったです。
遠距離はやっぱ無理なんだろうなあ・・
切ないラストシーンでした。
デイミアン・チャゼル監督は天才?
この映画の監督デイミアン・チャゼルは実はまだ32歳!
本作が3作目の監督作となる(長編で言えば2作目)「ラ・ラ・ランド」の一発屋だろう?と思う方もいるかもしれないが、この監督はとっても才能を持った監督なのです。
実はこの監督の2作目(長編デビュー作)があの「セッション」なのです!
セッション
撮影当時28歳の若手でありながら、この長編デビュー作「セッション」でアカデミー賞作品賞にノミネートされなど、第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、J・K・シモンズの助演男優賞を含む3部門で受賞という快挙を成し遂げています。
まさに天才と言っても過言ではないだろう・・それはこの二つの映画を観れば大いに才能を感じることができるからです。
この監督の次回作が早くも楽しみです!
ミュージシャンになろうとして高校でジャズ・ドラムに打ち込んだそうで、その経験が映画に大いに生かされていますね。
マイルズ・テラーとエマ・ワトソンが主演の予定だった?
実はこの映画主演の二人セバスチャンとミアをオファーされていたのは、元々はマイルズ・テラーとエマ・ワトソンが主演の予定だったそうなんです。
米Page Sixが報じるところによると、マイルズは約4.4億円という提示ギャラに対して約2.2億円アップの約6.6億円を要求。またエマ・ワトソンは、ロサンゼルスが舞台の本作のリハーサルをロンドンですることを条件としたと伝えられている。
こういった要求を飲むことが難しかったのか、結局、製作陣は候補に挙がっていたエマ・ストーンをキャスティング。彼女が決まったことで、ライアンも「エマ・ストーンと再演したい」と名乗りを上げたそう。
また、別の関係者によると、エマ・ワトソンは別のミュージカル映画『美女と野獣』への出演を選んだため、『ラ・ラ・ランド』を見送ったという証言もある。
交渉決裂のはっきりとした理由は明かされていないが、チャゼル監督はマイルズとエマ・ワトソンの2人と交渉していたことを認めている。
エマ・ストーンとライアン・ゴズリングだからこそのヒットだと思います。
この二人が主演だったら、そんなにヒットしなかったでしょう・・
配役に恵まれた運があったと良いたいですね。
トム・ハンクスが大絶賛!
自信の出演の『ハドソン川の奇跡』の記者会見中に
「昨日の『ラ・ラ・ランド(原題)』のプレミア観た?」と記者に逆質問し
「自分では想像もできないような本当に新しいものを観たときは『神様、これを無事に着陸させてくれてありがとう』ってなるよ。『ラ・ラ・ランド(原題)』はナンバーワンだ」
と大絶賛したそうです。
さらに
「全く想像もしなかったような新しい作品を観た時、観客はそれが製作されたことを神に感謝するはずだよ。なぜなら、『La La Land』のような作品はスタジオから敬遠されるからね。ミュージカル作品で、誰も劇中に出てくる曲を知らない13部門に14ノミネートされ、本年度アカデミー賞の大本命と言われていました。
14ノミネートは、『タイタニック』(1998年)、『イヴの総て』(1950年)と並び歴代最多です。
そして、第89回アカデミー前哨戦となる第74回ゴールデングローブ賞では、「ラ・ラ・ランド」が同賞史上初(映画部門)の最多7部門!コメディ/ミュージカル部門の作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、主題歌賞、作曲賞というノミネートされた全部門に輝く圧倒的な強さを見せ付け制しています。
その強さで第89回アカデミー賞を制することができるのか?「シカゴ」以来のミュージカルの作品賞獲得となるか?
作品賞にノミネートされた9作品は『ラ・ラ・ランド』以外のライバルたちは、『メッセージ』『フェンシズ(原題)』『ハクソー・リッジ(原題)』『最後の追跡』『ヒドゥン・フィギュアズ(原題)』『LION/ライオン~25年目のただいま~』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『ムーンライト』です。
そして結果は~!
『第89回アカデミー賞』の受賞作品が現地時間の2月26日に発表された。
作品賞に輝いたのはバリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』。監督賞は『ラ・ラ・ランド』のダミアン・チャゼル監督。『ラ・ラ・ランド』はエマ・ストーンによる主演女優賞、主題歌賞、作曲賞、美術賞、撮影賞の最多6部門を受賞した。チャゼル監督は32歳での受賞となり、1931年に『スキピイ』で受賞したノーマン・タウログに並ぶ最年少受賞となった。なお作品賞の発表の際にはプレゼンターが誤って『ラ・ラ・ランド』と読み上げるハプニングがあった。
作品賞も取って欲しかったなあ~と思いますが、エマ・ストーンがオスカー取ったので良しとしましょう。
トランプのせいでアカデミー賞を逃した?
観てみるとやっぱり良かった「ラ・ラ・ランド」何故に作品賞を逃したのか?
作品賞と取った「ムーンライト」をまだ観てないのにこういう詮索するのはなんだけど・・だ今年のノミネート作品を見てみると『ムーンライト』『フェンシズ(原題)』『ヒドゥン・フィギュア(原題)』『LION/ライオン~25年目のただいま~』といったアフリカ系アメリカ人やアジア人にスポットを当てた「人種」の問題が色濃く浮かび上がった映画が数多くノミネートされているのです。
ドナルド・トランプ氏の発言、もはや面白がっているだけでは済まない
“白すぎるオスカー”反発でオスカー視聴率は史上3番目の低さに。クリス・ロックの大胆発言も耳に届かず
・ドナルド・トランプに対してのアンチテーゼ
・「白すぎるオスカー」では無い事の証明
この二つがラ・ラ・ランドがオスカーを取れなかった訳ではないだろうか?
ハリウッド愛が詰まった映画であり、早くも今年の№1の呼び声高い名作!残念なことに時期が悪かったとしか思えません。
アカデミー賞“前代未聞のミス”もあながち間違いではないのかも?
「ラ・ラ・ランド」が気の毒!アカデミー賞“前代未聞のミス”に世界中で怒号
こうなったらゴールデングローブ賞の方が価値があるような気がしますね・・
この映画の評価、おすすめ度は?
最高でした!早くも本年度ナンバーワン候補です。 128分があっという間に過ぎていきます。正直短く感じたくらいです。
作品賞惜しかったです・・ぜひ『ムーンライト』も観て比べてみなくては!
この映画は色々と登場人物いますが、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンの二人しか印象に残りません!
それほどこの二人の演技が素晴らしかったという事です。
この二人が出ている映画は、ライアン・ゴズリングは『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
エマ・ストーンは『教授のおかしな妄想殺人』などがあります。
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★★☆(4.1)
Yahoo!JAPAN映画:★★★★☆(3.9)
Filmarks:★★★★☆(4.3)
2017年3月01日時点
やはり高評価!納得です!
個人的な私のおすすめ度は?
(4.7)です!
良い映画でした。恋愛映画としても秀逸!胸キュンです。そして!ほっこり恋愛で心温まり切ないラスト!カメラのアングルもお見事!高評価でバランスのとれた映画です。
本作は嫁と観に行ったので嫁の評価は?
(4.2)です!
“なかなか良かったけど、ミュージカル見慣れてないから妙に可笑しくて笑ってしまった。でも登場人物に共感できるいい映画、ミアの気持ちが分かり切なくて泣いてしまった・・”
だそうです。
本当にいい映画だと思います。映画館で上映している今絶対観とくべき映画ですね!
絶対観るべきオススメ映画です!