挫折の数は一等賞!
ウッチャンナンチャンの内村光良が、2011年上演の一人芝居「東京オリンピック生まれの男」をベースに映画化したコメディードラマ!
作品情報
原題:金メダル男
邦画:コメディ
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2016年10月22日
レンタル開始:2017年4月12日
上映時間:108分
公式サイト
あらすじ
1964年、東京オリンピックの開催に向けて日本中が沸き立つ中、秋田泉一という男が長野県塩尻市に誕生する。ごく普通の少年として育っていた彼は、小学校の運動会で行われた徒競走で一等になる。一等賞というものが与えてくれる、いいようのない幸福感のとりこになってしまった彼は、それをきっかけにさまざまな分野で一等賞を取ろうと決意。書道、絵画、火起こし、大声コンテスト、マスのつかみ取りなど、大会やコンクールに片っ端から参加しては一等賞に輝くが……。
予告動画
感想とネタバレ
お笑いの内村光良が監督&原作&脚本&主演などを務めたコメディ映画です。
「ピーナッツ」「ボクたちの交換日記」に続いてこれが監督3作目ですね。
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
一等賞を目指すは良いけど、いつ満足するんですか?
運動会のかけっこで一等賞のメダルをもらって以来、一等賞に取りつかれ・・あらゆる分野の一等賞を目指す男の半生を描いた作品です。
そう確かに、それはあると思うんですけど・・ちょっとダメな夢の目指し方かな?とも思います。
中学、高校で挫折を繰り返し・・一等賞になれる分野に色々と挑戦していく・・・
聞こえはいいんですけど、一等になれない分野からは一等になる努力もしないで逃げているようにも思います。
そしてあらゆる分野に挑戦し、紆余曲折を得て一等になっても満足しない主人公・・・
そんな奴だから結局徐々にその分野からも消えて行ってしまう・・1等から転がり落ちてしまうのです。
一体こいつは・・どうすれば満足するんだ?
映画の落としどころがよくわからない・・
色々と過去にやったことは無駄ではなかった!と言う様なシーンもあるのだが、それが終盤ではなく・・中盤に来てしまう・・
終盤なら・・夢はきっとかなうとかそう言う系の締め方でOKなのだが・・その後も
何が言いたいのかよくわからない?
落としどころを完全に間違えていますね。
ただこれハッキリ言っときたいのが、見習ったらダメなパターンの大人です。
夢を追うのは良いと思います。若い時は色々挑戦した方が良いとも思う!1等賞になりたいから、なれる分野を探して1等賞を目指す!それも賢いのかも知れない
その部分はこの主人公に共感できる部分もあると思う。自分も1等賞になりやすい分野としてボクシングを選んだ過去があります。でも選んだ分野では諦めずに努力しましたけどね・・
ラストシーンは怒りだけ※ネタバレ
そしてこの主人公が本当にダメなのが、ラストです。
妻の協力もありようやく完全な成功で1等賞になったのに・・
それを捨てまた新たな夢に手を出すラストシーン・・その夢はプロゴルファー・・
これこの後、夢が叶えば良いけど・・結局また諦めて他の分野に行くようなら・・
完全なクズですよね。
だって、この主人公が独り身だったらいいですよ!でもこの主人公・・妻子がいるんです!しかも若い時に夢にまでみた女性を妻にもらっているんですよ!
妻と子にひもじい思いをさせないために働かなきゃいけないでしょう?
いつまで夢を追ってるんだよ?子供ができたら夢は子供に託せ!
という怒りしかわかないラストシーン・・
この映画で内村光良監督は何を伝えたかったんだ?
この映画の評価、おすすめ度は?
散々酷評したんですが、映画自体は普通に観える映画です。観ててだりいなあ・・くそ映画が!というほどではありません。
ただ面白い映画ではありません。淡々と観る感じです。そうですね・・
同じく淡々と観る系映画『デスノート Light up the NEW world』と比べると少し劣るという感じですかね。
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★☆☆(2.9)
Yahoo!JAPAN映画:★★★☆☆(3.18)
Filmarks:★★★☆☆(3.2)
2017年6月04日時点
((+_+))うーん・・まあこんな感じか・・
個人的な私のおすすめ度は?
(2.8)です!
中盤までのまとめ方が、それなりに普通でしたが・・終盤はけっこう無理やりだなあっと・・何か物足りない・・中途半端・・そういう印象を持つ映画です。
夢を持つのは良いけど、妻子がいるなら働こう!!