
ネタバレ禁には、目次をお使いください('ω')
本日は映画『聲の形』のネタバレと感想です。
元ガキ大将の主人公と聴覚障害があるヒロインの切ない青春を描いた大今良時のコミックを基に、『けいおん』シリーズなどの山田尚子監督が手掛けたアニメーション!
作品情報
原題:映画 聲の形
邦画:アニメ
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2016年9月17日
レンタル開始日:2017年5月17日
上映時間:129分
公式サイト
あらすじ
西宮硝子が転校してきたことで、小学生の石田将也は大嫌いな退屈から逃れる。しかし、硝子とのある出来事のために将也は孤立し、心を閉ざす。5年後、高校生になった将也は、硝子のもとを訪れることにし……。
予告動画
感想とネタバレ
興行収入23億円の大ヒットを記録し、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した映画であります。
「君の名は。」「この世界の片隅に」と比べられ2016年の3大アニメと評されることも多い映画です。
「週刊少年マガジン」で連載されていた漫画を映画化したそうです。
「君の名は。」「この世界の片隅に」に匹敵する?
2016年は、新海誠監督の『君の名は。』の大ヒットに沸いた1年でした。
さらには、じんわりと人気が上がってきた戦争アニメ『この世界の片隅に』!
この2作は知ってる方も多いと思われるのだが、実はもう一つ話題となっていたアニメがあったのです。
評判良いけど、この2作には及ばないだろう・・っと、なんとなくスルーしてしまっていた作品なのですが・・観賞してみると・・
(゚д゚)!すげえ良い映画じゃないか!?
いやいやいや、凄いですわ~。こんな良い映画を見逃していたとは・・・
確かに「君の名は。」「この世界の片隅に」に匹敵しますね。2016年3大アニメと言われるだけはある・・
この映画は見逃してはダメですね!
未見の方は観た方が良いですよ(^^♪
序盤はいじめ描写で気分が暗くなる※ネタバレ
高校3年生の主人公・石田将也が身辺整理をしていくところから物語は始まり、そのまま小学生時代まで舞台は遡ります。
小学校で何があったのか?
主人公の石田将也が、ガキ大将だった小学6年生の時まで遡ります。
転校生の西宮硝子は、先天性聴覚障害を持っていました。
最初は好意的に接していたクラスメイト達だったが、次第にお互いの波長が合わなくなっていいきます。
同様に、硝子に対して好奇心を持っていた将也は、興味本位で硝子をからかい始めてしまいます。
いじめに積極的に加担していた将也ですが・・ある時を境に激変します。
将也もいじめられる側になってしまうのです。
ある日、いじめが表面化し、担任や校長を交えたクラス会が行われることになります。
その中で将也は一人罪を被され、これまでと一転、いじめられ周囲から孤立していくのです。
高校3年生の主人公・石田将也からは想像もできない展開に驚きます。
イジメに加担した級友たちから手のひら返しを受け、自分がイジメの被害者になった彼は硝子への仕打ちを悔いるが、彼女は再び転校して消え去ってしまう。
この序盤のイジメ描写のリアルさに胸糞悪くなること間違いないでしょう。
イジメる側からイジメられる側になった将也の高校三年までの生活も・・考えれば胸が痛くなります。
石田将也は、身辺整理して自殺しようとしていたのです。
何とも重い話なのだが・・なぜか美しいと感じてしまう映画です。アニメーションの美しさもさるものながら、人間の美しさも感じれます。
そして高校3年生になった5年後、硝子と再会を果たした将也の贖罪のドラマが始まるのです。
中盤は微笑ましいラブストーリーに明るくなる
中盤は重かった前半と、うって変わって明るいです。
硝子と再会を果たした将也はどうなるのか?とドキドキでしたが、思ったより明るい感じでしたね。
硝子との関係の修復ももちろんながら、小学校時代の友人関係も同時に修復していきます。
友達が誰もいなかった将也が・・集団で遊園地に
と微笑ましい気分になります。
人に自分の思いを伝える難しさ、人と話すことの大切さ
トラウマにもがき苦しむ少年が殻を破ったことにより、幸せになっているように感じます。
人と関わり自分の気持ちを伝えるというのは本当に大事なのですね。
終盤すべてを理解して涙が出た
終盤はまたすべてをぶち壊してしまう様な紆余曲折もあるのですが、ラストはもちろんハッピーです。
ラストの皆の顔についていたバツ印が落ちて世界が広がったとき、理解しました。
この映画は石田将也の再生の話なのだと
自然と涙がこぼれましたね。良い話です。
ラブストーリーだと思っていたけど、大違い・・なるほど・・そういう事か
しかし、この映画非常に分かりにくい映画だと思います。
なになに?何が言いたいわけ?
そんなシーンは多々ある、何を伝えたいのか?そんなシーンが必要だったのか?
そんな思いも持ってしまいます。
でも、そんなシーンの端橋さえ細かく描いて演出しています。表情や身振り手振り、手話、色々なところに登場人物の気持ちを描写している。
よくよく考えたら
山田尚子監督侮りがたしです。原作の脚本も素晴らしいのでしょうが、それを見事にスクリーンに描き出した監督の手腕に脱帽です。
アニメーションの美しさも素晴らしいです。風景など繊細なタッチが心地よい美しさを描き出しています。
何というか・・心の毒を輩出してくれるかのような・・終わった後に癒される心を消毒してくれる映画でした。
『聲の形』実写版
なんと学校の教材になっていたのです(゚д゚)!
「聲の形」を道徳・人権学習用教材ドラマとして実写版として作っていたのです。
いや~全然知らなかったです。
「いじめ」や「障がい者との共生」などの難しいテーマを、視聴者が自然に考えることができる視聴覚教材となっているそうです。
この映画の評価、おすすめ度は?
間違いなくこの映画も名作だと思います。個人的には『君の名は。』に続き第2位です。
この映画と合わせて2016年3大アニメも制覇してみてはどうでしょうか?
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★★☆(4.0)
Yahoo!JAPAN映画:★★★★☆(3.97)
Filmarks:★★★★☆(3.9)
2017年12月16日時点
なかなか高評価だが、思ったより酷評もあったのは意外でしたね。
個人的な私のおすすめ度は?
(4.3)です!
いや~凄い良い映画だったです。ちょっと分かりにくさはあるかもだけど・・
直球じゃなかった分、自分でも色々考えて・・それがまた良かったような気がします。
泣きます。間違いなく泣ける良い映画だと思いますよ。
オススメのアニメ映画です。