【淵に立つ】映画マニア必見の良作に答えは無い!

本日は映画『淵に立つ』ネタバレを含めて紹介します!

 

『淵に立つ』は、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞を受賞した作品です。

『ほとりの朔子』などの深田晃司監督と、『私の男』などの浅野忠信がタッグを組んだ衝撃のヒューマンドラマとなっています。

いごっそう612
感想とネタバレ行っちゃいましょう!

作品情報

淵に立つ

原題:HARMONIUM
邦画:ヒューマン・ドラマ
製作年:2016年
製作国:日本/フランス
日本公開:2016年10月8日
レンタル開始:2017年5月3日
上映時間:119分

あらすじ

鈴岡家は郊外で小さな金属加工工場を営み、夫の利雄(古舘寛治)と妻の章江(筒井真理子)、10歳の娘・蛍(篠川桃音)は穏やかに暮らしていた。ある日、利雄の古い知り合いで、最近出所したばかりの草太郎(浅野忠信)がやってくる。利雄は妻に何の相談もなく彼に職を与え、自宅の空室を提供する。

予告動画

感想とネタバレ

まずパッケージが気になりました。パッケージに書いていたのは?

あの男が現れるまで、私たちは家族だった

 

面白そうじゃないか!? と目を引きましたね。

そして、パッケージ裏のあらすじを読んでみると・・

・・夫の昔の知人である前科者の男が現われる。奇妙な共同生活を送りはじめる彼らだったが、やがて男は残酷な爪痕を残して姿を消す。8年後、夫婦は皮肉な巡り合わせから男の消息をつかむ。しかし、そのことによって夫婦が互いに心の奥底に抱えてきた秘密があぶり出されていく。

 

これ絶対面白いだろう(゚Д゚;) 

と心を掴まれました!

という訳で観賞しました。

↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください

残酷な爪痕とは❔※ネタバレ

淵に立つ

夫の昔の知人である前科者の男は浅野忠信さんが演じています。

浅野忠信さん好きなんですよね~。この映画でもバッチリはまり役で良い感じです。

急に現れて、居候となり、働きだしたこの男に夫は弱みを握られているようです。

ただしそれで脅すわけでもなく・・全くの普通・・いやむしろ礼儀正しい・・

いごっそう612
何かこの雰囲気マジで怖い・・

 

どうやら想像するに、浅野忠信さん演じる八坂草太郎が捕まる原因になった事件・・夫・利雄(古舘寛治)も関係しているんですね。すべての罪を被って刑務所に行ったのに、夫・利雄は八坂草太郎とした約束を破り、のほほんと生活していたようです。

淵に立つ

全く怒ってないのか?と思えば・・

途中、八坂草太郎がブチ切れ思いのたけをぶちまける様なシーンがあります。冗談冗談と最後には言うのですが、絶対心の中では思っていたんでしょうね。

いごっそう612
急にブチ切れるから怖いよ・・

 

そして妻・章江(筒井真理子)にも手を出します。これは夫・利雄への復讐なのか?

奥さんもまんざらでもなさそう・・

淵に立つ

結局最後の一線は超えません。しかし・・それによってとんでもない事件に・・

淵に立つ

章江に拒絶された八坂は外へ・・10歳の娘・蛍(篠川桃音)に出会います。

夫・利雄が子供を探しに行くと・・

蛍は後頭部から大量の出血をして倒れています。

「何をやったんだ」と夫・利雄が問うが八坂は、何も言わずその場を逃げる様に去り姿を消します。

これが、残酷な爪痕です。

その事により、蛍は植物人間状態になってしまうのです。

それから8年後・・夫婦は消えた八坂の消息をつかむのです。

いごっそう612
これからどうなるのか‥めっちゃ気になるでしょう?

答えを出さない

淵に立つ

物語の後半は、物語の前半を引っ張った八坂が消え、残された家族のドラマとなります。

八坂が消えた後も、八坂の影は色濃く残り、家族の間にひびが入ったままの印象があります。

その家族のひびはどうなっていくのか?消えた八坂の現在は?

色々と気になることだらけです。

いごっそう612
八坂への復讐の物語になるのか?

 

そう思う方も多いと思います。でも最後まで家族のドラマ・オンリーです。

どういう事?八坂どうなったの?

それに対しての答えは無いのです。

全てが映画の中にちりばめられたヒントを元に自分が考えるしかないのです。

監督はなかなか考えていますね、序盤から八坂は何をしたのか?利雄は何をしたのか?蛍に何があったのか?

色々と答えを見せてはくれないのです。でもヒントから何かしら掴むことはできる・・多分こうだろうなあ・・という想像はできるヒントはくれるわけです。

白いワイシャツと真っ赤なシャツ、顔が見えない男・・人工呼吸の順番・・微妙なヒントと出さない答え・・

その演出が見事としか言いようがないですね。この監督凄いですわ。深田晃司監督・・まだ30代とはとても思えない・・

ラストまでハッキリとした答えはないですが、ある意味ハッキリとした答えを出してくれています。

いごっそう612
これは是非観てほしい映画ですね! 

この映画の評価、おすすめ度は?

なかなか良い映画でしたね、119分とけっこう長いですけど・・見ごたえはありましたね。俳優陣すべての演技も素晴らしいです。

邦画では久々のヒットです。これに勝てる邦画と言えば・・やっぱ『怒り』ですね!

 

各映画サイトの評価はこんな感じ

映画.com:★★★★☆(3.7)
Yahoo!JAPAN映画:★★★★(3.57)
Filmarks:★★★★☆(3.8)
2017年7月11日時点

おろ?もっと高評価かとと思ったけど・・

元ボクサーの一念発起の評価!

いごっそう612

この映画の評価は

(4.0)です。

 

これは映画マニアが好きそうな映画だわ。映画マニアの皆さんはぜひ観てほしい!

映画マニア必見の良作です!

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