本日は、2018年の映画「Mute」をネタバレと感想を含めて紹介していきます。
「Mute/ミュート」はNetflixオリジナル映画で、『月に囚われた男』『ミッション: 8ミニッツ』などのダンカン・ジョーンズがメガホンをとった2052年のベルリンを舞台とたSF・ミステリー作品です。
主演は『ターザン:Reborn』のアレクサンダー・スカルスガルドです。
作品情報
原題:Mute
洋画:SF・ミステリー
制作国:イギリス・ドイツ
製作年:2018年
Netflix配信:2018年2月23日
上映時間:126分
あらすじ
最愛の恋人が突然の失踪。その行方をつかむ鍵は、混とんを極める裏社会に隠されていた。近未来のベルリンを舞台に、声を失った男の静かなる戦いが幕を開ける。
予告動画
感想とネタバレ
ついこの間も【記憶の夜】って、Netflixオリジナル映画を観たばかりなんですけどね!
次々配信されるNetflixオリジナル映画の魅力に完全にやられちゃっています!!
この映画「Mute」は、映画マニアなら絶対観たくなる要素が満載なんですよね!
ダンカン・ジョーンズ監督最新SF映画
「Mute」は、ダンカン・ジョーンズ監督の最新SF映画です。
これだけで映画マニアは、観たくなると思うんですが
という方の為に、軽ーくダンカン・ジョーンズ監督を紹介すると…
まずこの人!歌手のデヴィッド・ボウイの息子です!
「Mute/ミュート」のエンドロール前には
「本作を父デヴィッド・ジョーンズと、乳母マリオン・スキーンに捧ぐ」
という文字が画面に映し出されます。
デヴィッド・ボウイの本名は、デヴィッド・ジョーンズです。
知らない人には?だったかも知れませんが
「Mute」は、ダンカン・ジョーンズが父親に捧げた映画なんですね。
そして、ダンカン・ジョーンズ監督が作った映画は以下の通りです。
ミッション: 8ミニッツ(2011年)
ウォークラフト(2016年)
Mute/ミュート(2017年)
どの作品も映画マニアなら一度は観たことがある作品では無いでしょうか?
ここで注目して欲しいのが「月に囚われた男」です。
Muteは「月に囚われた男」の関連作
「月に囚われた男」は、ダンカン・ジョーンズ監督の代表作ともいえる作品で、33日という制作期間と500万ドルという低予算で制作され話題になり、その斬新さが評価され世界的に高い評価を受けた作品です。
月に囚われた男【Blu-ray】 [ サム・ロックウェル ]
「月に囚われた男」のラストに
地球に戻ったサム・ベルのクローンはルナ・インダストリーズの実態を暴露。世間の非難を浴びたルナ・インダストリーズの株価は大暴落した
というナレーションが入ります。
その「月に囚われた男」のルナ産業の裁判が行われているシーンが、【Mute】では流れます。
“ルナ産業元社員クローン裁判”という名で、映画25分16秒付近でその映像が流れます。
サム・ロックウェル演じるベルのクローン達がわんさか映っているので要チェックして観てみて下さい!
実は、「Mute」と「月に囚われた男」は同じ世界、時間軸で繋がっているのです。
「月に囚われた男」の続編とは言えませんが、あの後の世界を少し映してくれるのは映画マニアには嬉しい要素ですね!
普通の物語を大作に見せる映画※ネタバレ
この映画の題名は“Mute”
意味を調べると
無言の、沈黙した、口がきけない、発音されない、黙字の、答弁しない、黙秘する
と出てきました。
主人公レオ(アレクサンダー・スカルスガルド)は、幼いころの事故で喉をやられ喋れなくなってしまっています。
“Mute”の意味の通り、ラストまで一切喋りません!!
と思いましたが、この要素があったおかげで映画の雰囲気を濃厚に保つことができたのだと思います。
さて、映画ですが
レオには、ナディーラという恋人がいます
二人はとっても仲が良く幸せそうでした。
でも、ナディーラにはある秘密があったのです…
そしてある日、ナディーラは失踪するのです。
消えたナディーラをレオが探して行くうちに、ある事実にたどり着く…
って感じの映画なんですけど、終わってみたら何てことない話なんです。
でもこの映画は!
その、何てことない普通の物語を大作に見せています。
ほんと終わってみたら…
SFの世界観が凄いので、何か壮大な感じかと勘違いしていましたが…
終わってみたら普通の人間ドラマみたなストーリーでした。
近未来の世界観は凄かったですね。
ネタバレです。
こっから先は映画の結末のネタバレを書いていますので、観賞予定の方は飛ばしてください。
ビルとダック!脱走兵の闇医者コンビ!
ビルはナディーラの元旦那、ナディーラとの間に子供がおり、ナディーラは大金をはたいてビルから子供を取り戻そうとしていたのです。
しかし、ナディーラは短気なビルに殺されてしまいました。
そうなのです。失踪の原因はビルに殺されてしまっていた事です。
ここで気になるのは、その後誰がレオの携帯にメールを送っていたのか?
それは‥ビルの相棒ダックが、死んだナディーラの携帯を使って、レオにメールを送っていたのです。
イタズラの気持ちだったのでしょうが、それが大惨事を引き起こします。
最終的にレオは、ナディーラの家から彼女の母親の電話番号を突き止め、母親から全ての真相を聞き出します。
そしてビルの雇い主である、マクシムの店に乗り込み大暴れ!
ビルの居所を調べ、そこでナディーラの死体を発見することになります。
何とも悲しい結末…
そしてビルと対決!
ビルを殺して、ダックに捕まり喉の手術をされ喋れる様に‥
ダックと共に橋から飛び降り、ダックを殺す。
ナディーラとビルの子供ジョージーと二人レストランで食事のシーンでエンドです。
終盤まで、ゆっくり歩いてきたのにゴール間際で急に走り出したかの様な印象を受けました。
終わってみたら、離婚夫婦の子供の取り合いでありがちな事件ですね。
その後の展開が少し意味不明?何故にダックは、喉の治療してまで謝らそうとしたのか?
よくわからない微妙なイメージを持ってしまった映画です。
ビルのキャラ設定もイマイチよくわからない?
怖い人?優しい人?その両方?なんか分からないですね。
もしかしてビルのキャラクターは、ダンカン・ジョーンズが父親デヴィッド・ボウイに重ねて作ったのかも知れませんね。
この映画の評価、おすすめ度は?
面白かったといったら面白かった様な気もしますが、普通と言えば普通…
わけわかんないと言えば‥そうかもですし、良い映画と言えば良い映画?
Netflix (ネットフリックス) オリジナル映画も色々観ましたけど、これが一番評価が難しいかな?
各映画サイトの評価はこんな感じ
Filmarks(3.4)
海外の評価
Rotten Tomatoes
批評家11% 観客55% が肯定的な評価
IMDb(2.7)
(IMDbでの評価は10段階で5.4ですが、5段階評価に修正しています。)
((+_+))うーん微妙というか…評価低い💧
元ボクサーの一念発起の評価は?
この映画のオススメ度は
(3.3)です!
総評したら普通っすかね、雰囲気はめっちゃ好きだし惜しい感じはします。
でも、ダンカン・ジョーンズ作品は何か好きです。