今年の第41回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本、助演男優、助演女優、編集の6部門で最優秀賞を受賞した『三度目の殺人』をついに観ました!
いや~この映画!凄いっすね!何回も観たくなる映画です!
真実は一体何なのか?その答えが、まったく見つからない!
間違いなく‥映画マニア必見の作品だと思います!
という事で!
本日は、2017年の映画「三度目の殺人」をネタバレと感想を含めて紹介していきます。
「三度目の殺人」は、「万引き家族」の是枝裕和監督が、福山雅治と「そして父になる」以来のタッグを組み、是枝監督のオリジナル脚本で描いた法廷心理ドラマです。
作品情報
原題:三度目の殺人
洋画:ミステリー・サスペンス
制作国:日本
製作年:2017年
日本公開日:2017年9月5日
レンタル開始日:2018年3月7日
上映時間: 124分
映画『三度目の殺人』公式サイト
あらすじ
勝つことを第一目標に掲げる弁護士の重盛(福山雅治)は、殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を渋々引き受ける。クビになった工場の社長を手にかけ、さらに死体に火を付けた容疑で起訴され犯行も自供しており、ほぼ死刑が確定しているような裁判だった。しかし、三隅と顔を合わせるうちに重盛の考えは変化していく。三隅の犯行動機への疑念を一つ一つひもとく重盛だったが……。
予告動画
感想とネタバレ
日本アカデミー賞も納得の作品でしたが、賛否両論になっちゃうんじゃないっスかね?
最後まで観て、え…これで終わり‥?
って人も多いんじゃないでしょうか?
でもね、後から色々考えて‥もう一度観たくなる映画です!
モヤモヤしちゃう映画※ネタバレ
この映画は、めちゃモヤモヤ感が残る映画です。
もしかして、これって究極のネタバレになってしまうのかも知れませんが…
この映画は、問題に対しての答えを教えてくれないのです。
答えは映画を観て自分で見つけ出すしかないのです。
しかし、この映画には観ようによっては色々な答えがあります。
一体どれが真実なのか?
もちろん、その答えは明かされません‥
だからこそ、ハッキリとした答えが分からず視聴者はモヤモヤ感が残ってしまうのです。
でも、この映画は名作だと思います。
モヤモヤ感が残って何度も観たくなる、それこそが是枝監督の狙いなのでしょう。
答えを知りたくて、何度でも観たくなる様な映画って凄いですよね。
俳優陣の演技も素晴らしく、重厚な雰囲気がまた良いです。
その雰囲気の中、答えに対してのヒントが映画内に散りばめています。
どんなにヒントのピースを集めても、絶対に答えは教えてくれないのですが、そのピースによって想像が飛躍していきます。
勝手に想像するしかないのですが‥観た人は、自分なりの答えを見つけ出す事でしょう。
ここからは、僕が見つけた答えを書いていきます。
3つのどれが真実なのか?
殺人の前科をもつ三隅(役所広司)が解雇された工場の社長の殺害容疑で起訴される。死刑が確実なその弁護を担当する重盛(福山雅治)はなんとか無期懲役にしようと事件を調べることから物語は始まります。
しかし、三隅(役所広司)は、何度も供述を変えるのです。
1つ目は『金銭目的の強盗殺人』
2つ目は『被害者の妻、美津江に頼まれたから殺した』
3つ目は『本当は、誰も殺してない』
この様に供述をコロコロ変えるわけですが、僕はこの3つの供述の全てが嘘だと思います。
もちろん、本当の事があるのかもしれません。
殺人は誰の為に?
何故、三隅(役所広司)は‥供述をコロコロ変えたのでしょうか?
の二つのどれかです。
僕は断然、誰かをかばっているのだと思います。
そして‥それは、もちろん被害者の娘・咲江(広瀬すず)です。
第二回公判後、重盛たちの事務所を訪ねた咲江。
咲江は、父から性的暴行を受けていたと告白し、それを助けてくれたのが三隅だったと言うのです。
三隅のところに訪れていた姿も見られています。
咲江(広瀬すず)を庇っているという事ならば色々見えてきます。
三隅(役所広司)は、咲江(広瀬すず)の為に行ったのは…
のどれかになるでしょう。
答えは途中挟み込まれる映像にあると思います。
被害者は十字の形にされ燃やされていました。
この映像で、被害者と同じく十字の形をしているのは、三隅と咲江です。
これは、二人が殺された男と同じく、なんらかの罪があるという事なのでしょう。
という事で、答えは
・咲江が殺した罪を、三隅が被った。
・2人で殺し、三隅が罪を被った。
のどれかだと思いますが、僕は
・咲江が殺した罪を、三隅が被った。
だと思います。
途中で、5羽のカナリアの墓や、「あの娘はよく嘘をつきますよ」等のセリフなど、ミスリードを誘発させるシーンがあります。
3度目の殺人の被害者は誰?空っぽの器とは?
この映画を観て、あれ?殺人って2度目じゃ…?
となる人もいるのではないでしょうか?
解説します。
3度目の殺人は、三隅自身の事です。
三隅は…咲江を守るために、自分自身が死刑になる道を選んだのです。
そしてラストの、「空っぽの器」というセリフ‥
これこそが、最大のミスリードなのだと思います。
これのよって、余計に迷ってしまう。
三隅は、心を持たない殺人者なのか?
それとも、心を持った殺人者なのか?
僕の考えはこうでしたが、もしかして逆が真実かも知れません…
三隅は、本当は心が空っぽの殺人者なのかも?
この映画の評価、おすすめ度は?
モヤモヤ感は残りますけど、終わった後に語り合いたくなりますね。
間違いなく映画マニア必見の作品です。
PICKUP映画マニア必見!観ておきたい話題作!
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com(3.4)
Yahoo!JAPAN映画(3.58)
Filmarks(3.5)
2018年5月25日時点
かなり評価高いと思いましたけど、そこそこですね。
一般ウケはあまりしないみたいです。
元ボクサーの一念発起の評価!
この映画のオススメ度は
(4.1)です!
必ず2度見たくなる映画です。
是枝裕和監督最近作『万引き家族』も注目です!
映画マニアの方は、是非観てみて下さい!