本日ご紹介する映画は、少年と女性しか住んでいない島で、母親と暮らす少年と島の秘密を描いたミステリー映画
「エヴォリューション」です。
なんともまあ、不思議で怖い映画でした。
静かで淡々としてるので眠くなっちゃうところもあるんですけど、まったく先が読めない展開、そして衝撃的なシーン…映画マニアには喜ばれそうな映画ですね。
ルシール・アザリロビック監督が、製作費の難航もあって、10年の月日を得て製作しただけあって、見ごたえある怖い作品となっております。
5段階評価でこの映画に点数を付けると
(3.4)です。
エヴォリューション:ネタバレ・あらすじと感想
主人公である10歳の少年、ニコラ(マックス・ブレバン)が海で潜っている場面から映画は始まります。
その海の場面がとっても美しいです。
海岸沿いにある街並みも、めっちゃ綺麗なんですよ、一体どこなのか?と思い調べたら、スペイン・カナリア諸島のランサローテ島だそうです。
話を戻しますと、ニコラ(マックス・ブレバン)が海で潜っている時…ある物を見つけます。
それは‥何と…死体!!
ちょっとしか映らないんですけど、少年の死体の上にヒトデが乗っているシーンがリアルで…
街に戻って母親に言うんですけど、相手にされません…
そして、観て行くうちに理解していくんですけど、住民は少年と女性だけ…
さらに、全ての少年が謎の医療行為をされているんです。
謎だらけの展開にヒントを探そうと脳がフル回転ですよ!
そして、さらに衝撃的な場面が出てきます。
それは!
お母さんの背中にあるイボというか、ヒトデの裏みたいな吸盤のような物が背中にあるんです。
そして、夜中に母親と街の女性たちが、海岸でマジ気持ちが悪い行為をしているんです!
女性たちの目的は‥一体何なのか?
女性たちは、帝王切開での子供の出産シーンの映像を何回も観て研究しています。
その目的はかなりのグロテスクでした。
少年たちに施されてる医療行為は、謎の生物である女性たちの子供を産むためのものでした。
出産の成功率は低い様で、ホルマリン漬けになった赤ちゃんが沢山います。
少年たちの腹部で子供を産み、産まれた子供たちは人間の赤ちゃんに似ていて、少年たちの腹部から何かを吸い取っています。
出産が終わると、少年は殺されるようです。映画序盤で出た死体はソレなのでしょう。
ニコラ(マックス・ブレバン)は出産が終わると、ステラ(ロクサーヌ・デュラン)が連れて船で逃げました。ステラは二コラが止めるも海に飛び込み島に戻り、残された二コラが眠り、目を覚ますと、そこは現代の街並みがある場所でした。
とにかく淡々で静かで眠気を誘うんですけど、要所要所に衝撃的なシーンを用意してるので、観てしまいます。
よくよく考えたら怖いですよね、女性たちは人間では無い何かの生物で、少年たちを誘拐し育て‥出産させ、殺しているのです。
最後まで、答えと言うものが無い映画なのですが…
現代の『エヴォリューション(進化)』がこの映画の答えの様な気がします。
女性たちの正体は‥ヒトデ女!って感じっすかね。
映画評論家チックな方にはウケそうな映画です。
僕は、眠くなった箇所と差し引き、可もなく不可もなくって感じでした。
お暇があれば、ぜひご覧ください!
※もし、この映画『エヴォリューション』の答えを知っているという方がおられたら、コメント欄に記入して下さい。
エヴォリューション:作品情報
- 第63回サン・セバスチャン国際映画祭で審査員特別賞と最優秀撮影賞を受賞
- 第63回サンセバスチャン国際映画祭の審査員特別賞を受賞
原題 | Évolution |
洋画 | ミステリー |
製作年 | 2015年 |
製作国 | フランス |
日本公開 | 2016年11月26日 |
レンタル開始 | 2017年12月22日 |
上映時間 | 81分 |
監督 | ルシール・アザリロビック |
脚本 | ルシール・アザリロビック |
キャスト | マックス・ブラバン ロクサーヌ・デュラン ジュリー=マリー・パルマンティエ |
おすすめ度 | (3.4) |
あらすじ
少年と女性しかいない、人里離れた島に母親と暮らす10歳の二コラ。その島ではすべての少年が奇妙な医療行為の対象となっている。「なにかがおかしい」と異変に気付き始めた二コラは、夜半に出かける母親の後をつける。そこで母親がほかの女性たちと海辺でする「ある行為」を目撃し、秘密を探ろうとしたのが悪夢の始まりだった。“エヴォリューション(進化)”とは何なのか...?