
新しい王(イエス・キリスト)が生まれたと聞いて怯えたヘロデ大王は、2歳以下の男児を全て殺害させた。(新約聖書の『マタイによる福音書』2章16節~18節にあらわれるエピソード幼児虐殺(ようじぎゃくさつ))…。
本日ご紹介する映画は、そんな物語を現代&韓国風にアレンジした異色作!宗教色が強いけど、ミステリーホラー好きにはちょっとオススメ!という感じ、Netflixオリジナル映画として2019年5月30日に配信となった作品
「サバハ」です。

『サバハ』は、Netflixオリジナル韓国映画として2019年5月30日に配信となった作品で、新興宗教集団を追っていたパク牧師(イ・ジョンジェ)が、友人の僧侶の助けを借りてその実態に迫るうち、想像を超える深い闇と恐ろしい秘密を知ってしまうというミステリースリラー映画です。
監督は『プリースト 悪魔を葬る者』のチャン・ジェヒョン。出演はイ・ジョンジェ、パク・ジョンミン、イ・ジェイン、ユ・ジテ、チョン・ジニョン等。
感想とネタバレ
わけわかんねー映画と言いたのですが、なんとなく理解できる映画でした。でも終わってみて、え~と何?という思いは抱いてしまいました。謎も所々残っています。
宗教色が強い映画ではありますが、仏教など日本人に馴染みのある宗教や日本の話なども出てくるので、難しいけどちょっと興味惹かれる部分はあります。

そんな感じで興味を惹かれながら観てましたが、途中、えっ…どういう事?となり、???となりますしたが、安心して下さい!終盤にしっかりその謎を回収してくれますから大丈夫です。
終わってみれば、それなりに面白かったなあ~という感じ。でもオープニングが良すぎて期待感が高まっていたので、まあまあという感じ、それなりに面白かったですが、期待した様な展開とはちょっと違ってましたね。どんでん返し映画でもありましたが、それほど衝撃も受けなかったし…でも、良い要素もあります。
戦慄のオープニングシーン

この映画のオープニングシーンが物凄く印象的です。
ある所で双子の女の子が生まれます。生まれた時、1人は足を怪我していました。なんと‥双子の片割れはお腹の中で、姉妹の足を食っていたのです。
足を怪我してもその子は無事に生まれます。足を食ったもう一人の女の子は、息も絶え絶え‥生まれた瞬間に死ぬだろうと言われます。しかし、その女の子は生き抜き‥悪鬼となっていたのでした。
ただ…このオープニングシーンは罠です。映画の着地点はこのオープニングとは違う場所に着地します。
ヘロデ大王の幼児虐殺
映画の完全なネタバレになりますが、この映画はヘロデ大王の幼児虐殺をモチーフに描かれています。
その物語に広目天や持国天、仏教の四天王を混ぜ込んでいるので、理解しづらいですが、描いているのはヘロデ大王の幼児虐殺の物語です。
ネタバレfa-arrow-circle-o-down
キム・ジェソクという男がいます。
その男は、仏教徒であり不死人です。ある時お告げがあり、ある子供が生まれ、その子に殺されると告げられます。
それを恐れた男は、影武者を自分の代わりにしたてあげ、その脇にいる側近として裏で操ります。4人の子供たちを持国天、増長天、多聞天、広目天として育てあげ、経典にある81の汚れた魔軍として、寧越で1999年に生まれた少女達を殺させたのです。
海外まで追いかけ1999年産まれの少女を殺したり、様々な殺人を行う四天王ですが、警察にバレたら自害する。という指令があり、生き残りは広目天だけになってしまいます。持国天は自らが殺した少女の霊に悩まされていました。
広目天は、ついにキム・ジェソクが恐れる少女を見つけます。少女はオープニングで悪鬼と言われた少女でした。
少女の言葉により目が覚めた広目天は、事故った車に火をつけキム・ジェソクと共に自害するのでした。
お分かりでしょうか?
不死の仏教徒キム・ジェソクはヘロデ大王です。そして悪鬼として産まれた少女はキリストなのです。
ちょっと色々ごっちゃとして難しかったですが、映画で描かれる事はヘロデ大王の幼児虐殺をモチーフに描いています。
それを理解して観た方が、この映画は分かりやすいかも知れません。
サバハの意味は?
サバハは、韓国語で娑婆訶です。
『サバハ』は、サンスクリット語真言の呪文の最後につく言葉で、“円満に叶う”という意味を持つそうです。
英題は、Svaha: The Sixth Finger
これは第6の指を意味するそうです。
サバハ海外の評判
サバハの海外の評判はどうなっているのでしょう?海外映画サイトIMDbを知らべてみました。

10段階中、6.3点という評価。(-ω-;)ウーン‥まあ普通という感じですかね。そんなに評判は良く無いみたいですね。
僕が点数つけたら、7.0くらいかなあ~。
予告編