「ロッキー」シリーズをアポロの息子アドニスの物語として復活させ、世界中で好評を博した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編映画…ついに観ました!
という訳で本日紹介する映画は
「クリード 炎の宿敵」です。
「クリード 炎の宿敵」は、応援のロッキーファンにはたまらない映画、「ロッキー4 炎の友情」で、アドニスの父であり、ロッキーの盟友だったアポロ・クリードを葬ったロシアの怪物…あのイワン・ドラコの息子ヴィクターが登場!
そのヴィクターとアドニスがベルトをかけ、因縁の対決に挑む姿を描いた作品となっています。
キャスト
監督は新鋭スティーブン・ケイプル・Jr.、脚本はシルベスター・スタローンとジュエル・テイラー。
前作から続いてアドニス役をマイケル・B・ジョーダン、ロッキー役をシルベスター・スタローンが演じ、「ロッキー4」でイワン・ドラコを演じたドルフ・ラングレンも同役で出演、その息子ヴィクター役に68勝10敗の戦績を誇るルーマニア出身の現役ヘビー級ボクサー、フロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌが演じています。
あらすじ
かつてのボクシング世界ヘビー級チャンピオン、アポロ・クリードの遺児アドニスは、亡き父の親友ロッキー・バルボアの指導の下戦歴を重ね、現王者ウィラードとのタイトルマッチに勝利し新王者となる。アドニスは恋人ビアンカと結婚し、やがて2人には娘が産まれる。娘はビアンカの持っている聴覚障害が遺伝していた。アドニスは父親になった不安と王者として守るべきものが増えたことに動揺する。一方、かつてアポロの命を奪ったロシア人ボクサー、イワン・ドラゴはロッキーとの試合に敗れ、国家的英雄としての地位と名誉を失い、ウクライナで貧しい暮らしを送っていたが、息子ヴィクターを最強の戦士に鍛え上げ、ロッキーへの復讐の機会を伺っていた。
ネタバレと感想:ロッキーは最悪のセコンド!?
こっからネタバレ全開なので、観賞予定の方は気をつけてくださいね。
アポロを殺したドラゴ…そしてアポロの息子クリードとドラゴの息子ヴィクターが、運命に導かれるかの様に相まみえるのです。
しかし、この映画は単なる復讐劇では無く、父と子の物語でもあります。
ロッキーに敗れ、ロシアでの立場を悪くしたドラゴと息子ヴィクターの苦悩、実子との確執に心痛めるロッキー、自らも父親となったアドニス、各々の父と子の物語が描かれ、ヒューマン要素満載のドラマとなってます。
まさかドラゴが、あの試合後にこんなことになっていたとは…
そのドラマは心に響きますし、けっこう良いです。しかし!問題は試合のシーンですよね💦
いやいや、ボクシングシーンとかはけっこう良いんですけどね。
ヴィクターを演じた現役ボクサーのフロリアン・“ビッグ・ナスティ”・ムンテアヌはもちろんの事、クリードのマイケル・B・ジョーダンのパンチの出し方も、元ボクサーの僕が観ても上手いと思います。
ボクシングシーンにそれほど問題は無い…。
問題は…
ロッキーのセコンドですよ!
強くなるための練習や、技術を叩き込むというのは優れていると思うんですが…
問題は試合での行動…
明らかにボディブローであばらが折れているクリードに対して…
「どうする?やれるか?」
いやいやいやいや、そこはストップせなアカンでしょう!クリードの顔は苦痛に歪んでますし、明らかにストップせねばならない状態…。
それにボクサーにやれるか?って聞いたらやる!って言うしかないでしょう!
結果、逆転KO勝ちするんだから‥結果オーライで済んでますけど…。
一歩間違えたら重大事故ですよ!折れたあばらが臓器に突き刺さって死んでももおかしく無い…。
続行するように仕組んだロッキーは、セコンド失格だと思います。
負けても終わりじゃないんですよ、諦めなければ再戦のチャンスはきっと来ます。
でも、死んだらそこでお終い…。
どこまでも勝ちにこだわったセコンドのせいで何人犠牲になった事か…。
まあ、そんなツッコミどころがあったんですけど、ラストはちょっと涙が出ましたね。
一番良いシーンだったんじゃないでしょうか?あれほど勝ちにこだわっていたドラゴが‥タオルを投げたんですよ。ヴィクターを救う為に…。
なんやかんやで良い映画でしたね。オススメです。
予告編