映画『メランコリック』ネタバレ感想|銭湯×殺人の傑作インディーズ !
メランコリック

深夜の銭湯は、「人を殺す場所」だった。

東大卒ニート×殺し屋。
異色のタッグが贈る、サスペンス・コメディの傑作。

低予算インディーズ映画ながら、その圧倒的な面白さで口コミが広がり、東京国際映画祭などで絶賛された映画『メランコリック』

メランコリック

映画『メランコリック』ポスター
(C)One Goose

『カメラを止めるな!』に続くインディーズの奇跡とも呼ばれた本作。
東大卒なのにうだつの上がらない生活を送っていた主人公・和彦が、バイト先の銭湯で「殺しの片棒」を担ぐことになるという、ぶっ飛んだ設定が魅力です。

本記事では、この映画がなぜここまで面白いのか、その魅力と衝撃のラスト(ネタバレ)について徹底解説します。

この記事の結論まとめ【ネタバレ注意】
  • おすすめ度:
    4.5

    ※グロ描写は控えめ。人間ドラマとして一級品。

  • どんな映画?:「銭湯×殺人」という非日常を、シュールな日常として描く青春サスペンス。
  • ここが凄い:主演、監督らが資金を集めて作った「情熱の塊」のような作品。
  • ラストは?:ハッピーエンド?それとも…?(後述)
【目次】
1. 『メランコリック』あらすじとキャスト
2. 制作秘話:カメ止めとの違いとは?
3. 【ネタバレ】結末とラストの意味
4. 海外の評価は?IMDbスコア

『メランコリック』あらすじと主要キャスト

あらすじ

東大を卒業後、就職せずに実家で暮らす和彦(皆川暢二)。
ある日、偶然訪れた銭湯「松の湯」でバイトを始めることになる。

しかし、その銭湯には裏の顔があった。
営業終了後の深夜、浴場は「死体処理の場所」としてヤクザに貸し出されていたのだ。

さらに、同僚の金髪青年・松本(磯崎義知)が実はプロの殺し屋であることが判明。
巻き込まれた和彦は、松本と共に「死体処理(掃除)」を手伝うことになるが、事態は思わぬ方向へ転がっていく……。

個性が光るキャスト陣

無名に近い俳優たちが、強烈な存在感を放っています。

  • 鍋岡和彦(皆川暢二):東大卒ニート。理屈っぽいが根は素直。
  • 松本晃(磯崎義知):金髪の殺し屋。クールだが実はいい奴。
  • 副島百合(吉田芽吹):和彦の同級生。物語を動かすヒロイン。
  • 東(羽田真):「松の湯」の店主。裏稼業を取り仕切る。

いごっそう612
特に、殺し屋・松本を演じた磯崎義知さんのアクションとキャラクターが最高でした!
彼と和彦の奇妙な友情(バディ感)が、この映画の最大の魅力です。

制作秘話:「カメ止め」との決定的な違い

インディーズ映画の成功例として『カメラを止めるな!』と比較されることが多い本作ですが、その制作スタイルは対照的です。

『カメ止め』が計算し尽くされたプロット(脚本)ありきだったのに対し、『メランコリック』は「走りながら作った」映画です。

  • 監督、主演、アクション監督の3人がユニット「One Goose」を結成。
  • クラウドファンディングで資金調達。
  • 監督が会社員だったため、撮影は週末と金曜夜のみ(実質10日間!)。

「予算がないからアクション映画は撮れない」

「じゃあ、アクション後の“死体処理”を描こう!」

この逆転の発想が、独特の空気感を生みました。
『ブレイキング・バッド』やウディ・アレン作品へのオマージュも散りばめられており、映画愛に溢れた作品になっています。

警告

ここからネタバレ考察です

【ネタバレ】衝撃の結末とラストの意味

銭湯での裏稼業を続けていた和彦と松本ですが、ヤクザの田中(大久保裕太)とのトラブルにより、平穏な日々は崩れ去ります。

「殺し」の連鎖を断ち切るために

和彦は、愛する百合や家族を守るため、そして松本を救うために、ある決断をします。
それは、ヤクザ組織に立ち向かうこと。

クライマックス、松本の圧倒的な戦闘スキルと、和彦の機転により、彼らはヤクザたちを撃退します。
しかし、人を殺してしまった事実は消えません。

ラストシーンの解釈

全ての決着がついた後、和彦の家での食卓のシーンが描かれます。
そこには、和彦、百合、そして松本の姿が。

一見するとハッピーエンドのように見えますが、彼らの手は血で汚れています。
それでも「日常」は続いていく。
「人を殺しても、腹は減るし、飯は美味い」
そんな人間の業(ごう)と、奇妙な明るさが同居する、忘れられないラストシーンとなりました。

グロくないの?

「死体処理」というテーマですが、『冷たい熱帯魚』のような直接的なグロ描写はほとんどありません。
むしろ、淡々と掃除をするシュールさや、人間ドラマに焦点が当てられているため、ホラーが苦手な方でも楽しめる作りになっています。

海外の反応と評価(IMDb)

日本独特の「銭湯文化」と「殺し屋」の組み合わせ。海外ではどう評価されたのでしょうか?

Melancholic (2018) - IMDb
Melancholic (2018) - IMDb
IMDbスコア:6.6 / 10

271人が投票(※記事執筆時)

評価の内訳
7点:19.9%(最多)
6点:2番目
8点:3番目

「低予算ながら脚本が素晴らしい」「ユニークな設定」と評価する声がある一方、「展開が遅い」という意見も。

爆発的な高評価ではありませんが、インディーズ映画としては健闘していると言えるでしょう。
日本のインディーズ映画の底力を世界に見せつけた一本です。

まとめ:今すぐ観るべき隠れた名作

『メランコリック』は、サスペンスであり、コメディであり、そして何より「青春映画」です。

特に、金髪の殺し屋・松本の「圧倒的な強さ」と「不器用な優しさ」のギャップは沼落ち確定!
彼のアクションを見るだけでも、この映画を観る価値は十分あります。

まだ観ていない方は、この奇妙な銭湯の暖簾(のれん)をぜひくぐってみてください。
きっと、忘れられない映画体験になるはずです。

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