
久々に面白い映画を観ました。
あの薬は飲まれてませんね‥。
「マローボーン家の掟」

マローボーン家の掟
原題:Marrowbone
2017年の
アメリカ合衆国・スペインの
ホラー映画です。
子供たちだけで屋敷で暮らすことになったマローボーン家の4人兄妹が、守ってきた5つの掟に隠された謎を巡るホラー映画です。
監督は
セルヒオ・G・サンチェス
キャストは
マローボーン家の長男のジャックに
ジョージ・マッケイ
ジャックと恋仲になるアリーに
アニャ・テイラー=ジョイ
マローボーン家の母のローズ役に
ニコラ・ハリソン
マローボーン家の長女ジェーン役に
ミア・ゴス
マローボーン家の次男ビリー役に
チャーリー・ヒートン
マローボーン家の末っ子サム役に
マシュー・スタッグ
アリーに気のある弁護士トム・ポーター役に
カイル・ソラー
父親サイモン・フェアバーン役に
トム・フィッシャー
等が出演しています。
あらすじ&ネタバレ
1968年、ローズは4人の子供たち(ジャック、ジェーン、ビリー、サム)を連れてイギリスからアメリカの田舎町に移住してきた。彼女たちの新居であるマローボーン屋敷はローズの生家でもあった。ローズは子供たちにイギリスであった恐ろしい出来事を全て忘れるように言い聞かせました。

子供たちは、近くのアリー(アニャ・テイラー=ジョイ)という同世代の女性と友達になります。

子供たちが新天地での暮らしに慣れた頃、ローズは病に倒れそのまま帰らぬ人となります。
亡くなる間際、ローズは長男のジャック(ジョージ・マッケイ)を呼び出し「4人で一緒にこの家で暮らし続けなさい」「貴方が21歳になるまで私が死んだことは役所に届けないで。21歳になれば、貴方が3人の面倒を見る法的な権利を得られる。一家が離散しなくて済む。」と言い遺します。
子供たちはローズが死んだことを隠して生きて行くことにします。
ある日何もかマローボーン家の窓に発砲します。
割れた窓から外を見るジェーン・・。
発砲「したのは、子供たちの父親サイモン・フェアバーンでした。
ジェーンは絶叫しジャックを呼びます。

ローズの死から6か月後、4人は遺言通りにマローボーン屋敷で暮らしています。
マロ―ボーン家の4人兄妹は
5つの掟に従いながら、世間の目を逃れるように生きていました。
5つの掟
1.成人になるまでは屋敷を離れてはならない
2.鏡を覗いてはならない
3.屋根裏部屋に近づいてはならない
4.血の付いた箱の中にある、呪われた金に触れてはならない
5.幽霊が現れたら砦に逃げなければならない
の5つの掟です。

生活必需品の買い出しはジャックが行い、他の3人は家の敷地から一歩も出ない生活を送っています。
鏡は幽霊が映るとされ撤去されていました。
ジャックは買い出しのついでにアリーに会いに図書館へ行きます。
そこで弁護士(トム)と出会います。
トムは家の売買の書類の手続き費用200ドルを取りに家に行くと言います。
手続きのための費用200ドルを工面する必要に迫られたジャックは、やむなくローズが夫から奪った金に手を付けることにします。
彼女本人はそれを使うことを良しとせず「呪われた金」と呼んでいました。
ジャックは、書類の筆跡を母が書いたように偽装し、金と共にトムに渡します。
兄弟は家の権利を得たことでパーティをしますが、幽霊の存在を感じことになります。
兄弟は怯え、サムとビリーは父のお金を使ったから父の幽霊が出たと感じ、ビリーはお金の箱を煙突から屋根裏に落とします。
ジャックらを怪しんでいるトムは密かにマローボーン家の素性を探っていました。
悪い所を見つけ、ジャックと恋仲にあるアリーに言って仲を引き裂くつもりです。
新聞記事を見つけます。マローボーン家の父親サイモン・フェアバーンは凶悪な殺人鬼でした。
人を次々殺してはカネを奪う凶行を重ね、イギリス中を震撼させた男がついに捕まったと、その新聞には書かれています。
『バンプトンの野獣、捕まる』
『娘を性的虐待』
『長男が父親を告発』
その後日の新聞記事には、『…脱獄』とありました。
その新聞から兄弟の父が10,000ポンドを盗んだのを知ります。
トムはジャックのところへ行き、偽造サイン契約書の詐欺の件を非難し、金を要求します。
トムは、新しい就職先から株を買うように勧められ、その為に金が要るのです。
ジャックは詐欺がバレ、お金も煙突から屋根裏に落としてしまってもうない…
と絶望しています。
ビリーは、金をとりに煙突から屋根裏に侵入します。
煙突からロープで屋根裏に降り、金の入った箱を見つけます。
屋根裏部屋には、ハトや動物の骨が散乱していました
それを手に入れ上に上がろうとしたところ…
“屋根裏にいた何者か”が突然こちらに向かって来ました。
ビリーは必死に煙突をよじ登りますが、ロープに絡まり危ない目に、ロープを切り何とか逃げ延びます。
ビリーはジャックに言います。
「あいつが生きていた! この目で見たんだ! あいつに殺される!」

ビリーから話を聞いている最中に、ジャックは発作を起こして倒れました。
6カ月前に、マローボーン家の発砲したのは、連続殺人鬼である父親サイモン・フェアバーンでした。
サイモンは凶悪な犯罪者であったが、ジャックの証言がきっかけで有罪判決を受けたものの、後に脱獄したのです。ローズは彼から逃れるためにアメリカへ移住したのでした。
ジャックは、兄弟たちを父親に襲われない様に、屋根裏部屋に閉じ込めると「俺がケリをつける」と言って外に飛び出して行きます。

ローズが奪った金銭を取り返しに来たと考えたジャックは、サイモンに現金を差し出して兄弟には手を出さない様に懇願しますがサイモンは聞き入れず、ジャックに襲い掛かります。隠し持っていた小刀でサイモンの首元を突いて怯ませ、兄弟の元へ戻ろうとするも再びサイモンに頭部を強打されて気を失ってしまいます。
サイモンはマローボーン家に向かうと、煙突から兄弟が隠れている屋根裏部屋に侵入します。
目を覚ましたジャックが屋敷に戻った頃には、煙突から屋根裏に侵入したサイモンに3兄弟(ビリー、ジェーン、サム)は惨殺されており、屋根裏部屋には出口を失ったサイモンが一人閉じ込められていました。
サイモンを閉じ込めたまま、屋根裏部屋の扉を煉瓦覆って開けれない様にした後
失意に沈んだジャックは銃を口にくわえ自殺を図ります。
引き金を引く直前に、死んだはずの兄弟が現れます。
ジャックは自殺を思いとどまります。
ジャックは、精神を病んだために解離性同一症を発症しました。
ジャックの心に、兄弟の人格が宿る…
多重人格になってしまったのです。
アリーと会うのがジャックだけだったのは、多重人格の為です。
病んだ心のジャックは、多重人格によって兄弟と過ごしていると思っていたのでした。
ジャックがこの屋敷に来てからの出来事を綴った絵日記『僕らの物語』に目を通したアリーは真実を知ります。
アリーは屋敷に向かいました。
レンガで封じられた屋根裏部屋の扉が壊されていました。
壊したのは、弁護士トム・ポーターでした。
部屋に入ると、喉を切られて苦しんでいるトムがいました。
部屋の中には、サイモン・フェアバーンが閉じ込められていたのです。

サイモン・フェアバーンは、アリーに襲い掛かりますが、ジャックが駆け付けてサイモンを撃ち殺します。
事件の後…3カ月後。
アリーはジャックと一緒に暮らしています。
ジャックは多重人格として精神科の診察を受け治療を受けています。
精神科医はアリーにジャックと別れるよう勧めるが、アリーはジャックと暮らす道を選んでいます。
医師はジャックの多重人格を抑えるための薬を毎回処方していますが
薬をアリーは飲ませていません。
棚に二の開けられてない薬がたくさんありました。

薬を飲んでいなくても、ジャックの多重人格は発症していません。
部屋のベッドには、マローボーン家の兄弟の人形‥。
もうひとつ、人形が追加されます。
それは、アリーの人形でした。
続いては
「マローボーン家の掟」
の海外の評価