
韓国で起こった史上最悪のデジタル性犯罪
“n番の部屋事件”を暴く
Netflixドキュメンタリー
「サイバー地獄: n番部屋 ネット犯罪を暴く」

サイバー地獄: n番部屋 ネット犯罪を暴く
原題:Cyber Hell: Exposing an Internet Horror は
2022年のドキュメンタリー作品
匿名で利用でき、性犯罪の温床となっていたオンラインチャットルーム。その運営者の正体を突き止めようと奔走した人々と、逮捕までの経緯に迫るn番部屋事件を追ったドキュメンタリー作品です。
Netflixオリジナル作品として
2022年5月18日に配信開始となります。
監督は
チェ・ジンソン
韓国実話事件・n番部屋事件とは‥?
この作品は
韓国で実際にあった実話事件…
n番部屋事件を追った
ドキュメンタリー作品です。
韓国を揺るがしたデジタル性犯罪が露わになったのは2020年3月21日、ネットで「博士」のアカウント名を持つチョ・ジュビンが検挙された。

「博士」を始めとするメンバーが運営するチャットルームはいくつかに分かれており、それぞれ「1番目の部屋」「2番目の部屋」と番号がつけられていた。そのため事件名が「n番部屋」となっている。
チョ・ジュビンは会員限定のチャットグループ、通称「n番部屋」を運営し、女性のわいせつな画像をアップロードして利益を得ていた。
それだけならよくある話なのだが、恐ろしいのは規模と内容だった。
「博士ルーム」では、女性を「奴隷」と呼び、写真や動画を公開する前の待機画面は「奴隷たちが待機中です」だった。
動画は女性を性的暴行したものや、さらには、便器の水を飲ませたり、身体に虫などの異物を入れさせたりする姿などを撮影した映像もあったという
また、閲覧が有料であるにもかかわらず、累計26万人の会員が閲覧していたのだ。
有料会員がすべて男性だったと仮定すれば、全韓国人男性の100人に1人が性犯罪の画像・動画にお金を払った試算になる。
セキュリティが高いといわれるチャッティングアプリ「テレグラム」を利用し、まず会員を無料の「お試しチャット」で誘引。
その後、「もっと刺激的な内容を」という宣伝文句とともに、より過激なわいせつ動画が見たければ高額課金を支払う様に設定し、入場料を20万ウォン(約1万8000円)から最大150万ウォン(約14万7000万円)に設定していた。
入場料は映像を製作する“支援金”と嘯き、仮想通貨で取引。チョは数億ウォン(約数千万円)を稼いでいたとみられる。
チョは「博士ルーム」を組織的に運営していたとみなされている。
組織は大雑把に「被害者誘引」、「性的搾取物の製作」、「性的搾取物の流布」、「映像収益金の管理」の4つに分かれており、まず、SNSに「モデルのお仕事」や「オンラインでのデートアルバイト募集」のような文言をアップし、問い合わせをしてきた女性に顔や手を撮影して送るように促した。
写真が送られてくると、金銭をいったん振り込み、その後、採用契約書を作成するためと偽って連絡先を送らせた後、ハッキングや役所で働く“部下”を使って女性の詳細な身元を入手した。
その後、性的な写真を撮らせ、これを拒絶されると、ネットに写真をばらまくなどと脅迫。生活費のために応募した被害者のひとりは、報復が怖くて両親には言えなかったと告白している。
さらに女性たちのもとへ製作部隊を送り込み、性的に暴行するシーンなどを撮影。それらを有料会員に流していた。
逮捕後2020年3月25日、チョはソウル市内の警察署の正門で姿を晒した。
悪びれる様子はまったくなく、「止められなかった悪魔の生き方を止めていただいて本当にありがとうございます」と言い放った。
当時、プロファイラー(犯罪心理分析官)は、「まだ支配者を気取っている」と分析している。
被害者は確認されただけで74人ともいわれ、確かな数字は公になっていないが、14歳から18歳までの未成年者の被害者が相当数含まれていたことが判明している。
参考引用女性に性的暴行、身体に虫を入れさせる動画を…史上最悪のデジタル性犯罪「n番ルーム事件」、“懲役42年”の意味
海外の評価
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