
「カオス・ウォーキング」

Amazonプライムビデオで何気なく観てみると、意外な豪華キャストの映画でした。
互いの考えがすべて聞こえてしまう世界を舞台に、たったひとりの少年とこの世にいないはずの少女の出会いから始まるSF映画です。
原作は世界的ベストセラー、パトリック・ネスによるSF小説「混沌(カオス)の叫び」3部作の第1部『心のナイフ』
キャスト
トッド・ヒューイット/トム・ホランド
ヴァイオラ・イード/デイジー・リドリー
デヴィッド・プレンティス/マッツ・ミケルセン
デヴィッド・プレンティス・Jr(デイヴィー)/ニック・ジョナス
アーロン/デヴィッド・オイェロウォ
ベン・ムーア/デミアン・ビチル
キリアン・ボイド/カート・サッター
ヒルディ/シンシア・エリヴォ
カリッサ・ヒューイット/ベサニー・アン・リンド
等が出演しています。

トム・ホランドとマッツ・ミケルセンが出てるだけでも観たくなりますよね。
Amazonプライムビデオで観ましたが、吹き替え版は無く字幕版だけありました。
あらすじ&ネタバレ
〈ニュー・ワールド〉そこは、汚染した地球を旅立った人類がたどり着いた〈新天地〉のはずだった。人類はニューワールドに入植しようとしたが、その際、スパクルと呼ばれる原住民たちとの間で激しい戦闘が発生した。何とか勝利を収めた入植者たちだったが、男たちは頭の中の考えや心の中の想いが、〈ノイズ〉としてさらけ出されるようになり、女は死に絶えてしまう。
それから幾ばくかの時間が経過した西暦2257年。トッド・ヒューイットは養父(ベンとキリアン)と一緒にプレンティスタウンで暮らしていた。この星で生まれ、最も若い青年であるトッドは、一度も女性を見たことがない。首長のデヴィッド・プレンティスだけはノイズをコントロールする術を身に着けていたが、他の住民たちは相も変わらずノイズと共に生きざるを得なかった。
そんなある日、町の近くに宇宙船が墜落するという事件が発生した。町で働くトッドは泥棒を発見し追いかけると、宇宙船の墜落現場を発見する。尊敬する首長のデヴィッド・プレンティスに知らせ、墜落現場に案内する。
首長のデヴィッドに泥棒はノイズが無かったことを話と、首長のデヴィッドは「女を捜せ」と言い捜索が始まる。
トッドは宇宙船の傍で、泥棒(ヴァイオラ)を発見した。人生で初めて女性を見て衝撃を受けるトッド、ヴァイオラはトッドのノイズを見て走って逃げるが、首長に捕まり連行されていった。尋問を一通り終えた後、デヴィッドは町民に事態を説明するために席を離れることにした。その際、デヴィッドは息子のデイヴィーに監視を任せたが、彼がヴァイオラの所持品をむやみにいじったばかりに、エネルギー弾が発射されてしまい、その隙をついてヴァイオラは脱走してしまう。
逃走中、ヴァイオラはデヴィッドが「あの女が乗ってきた宇宙船の母船には多数の入植者が乗っているはずだ。奴らが冬眠状態にあるうちに皆殺しにしてやる」と話しているのを聞き戦慄する。その後、彼女はヒューイット家の納屋に隠れたが、結局トッドに見つかってしまう。
そこにプレンティスの部下がヴァイオラを探しにやってくる。
ヴァイオラを見殺しにしたくないトッドに対し、ベンは「この星にはファーブランチと呼ばれる植民地があったと記憶している。そこならヴァイオラの命が奪われることもあるまい」と告げた。
プレンティスたちが農場に到着し、ヴァイオラをスパイだと言い渡す要求する。デイヴィはシリアンを殺し、ベンは捕まってしまう。
ヴァイオラはバイクで逃走し、トッドが馬に乗って逃げた。
トッドとヴァイオラはファーブランチへと急行することにしたが、デヴィッドの追跡は執拗を極めるものであった。
旅の途中、ヴァイオラは自分が4000人以上の乗客を乗せた大型コロニー船から来たこと、地球から新世界までの64年間の旅の間に両親が死んだことをトッドに明かす。トッドは、自分の本当の両親を知らなかったと明かす。スパクルに遭遇したトッドは正当防衛のためにスパクルを殺そうとするが、危険には見えないのでヴァイオラに止められる。ファーブランチという町には男女や子供が住んでいるが、そのうちの何人かはトッドがプレンティスタウン出身であることを理由に不愉快に思っていた。
ファーブランチでは、トッドは母(カリッサ)の日記を発見するが、トッドはできないのでヴァイオラが読んであげる。日記を読むと、女性たちが殺されたのは先住民のエイリアンではなく、プレンティスとアーロンであることがわかる。男たちは、女性たちに自分の思考が聞こえることにストレスを感じ、気が狂いそうになっていたのだ。
怒ったトッドは、今まで聞かされていたことがすべて嘘だったことに気づく。そこへプレンティスたちがやってきて、再びヴァイオラを要求してくる。プレンティスに命じられたベンはトッドの元へ行くが、プレンティスを裏切ってトッドを助けるために、ノイズを使ってヴァイオラのイメージを作り出し、プレンティスたちの気をそらし、トッドとヴァイオラを逃がす。
アーロンは二人を追いかけるが逃げられ、捕まえたトッドの愛犬マンチーを殺し、トッドを激怒させる。
逃走の最中、森の中で廃墟となった宇宙船を見つけた二人は、宇宙船の中で通信機を見つけ修理し、宇宙船に連絡を取ろうとする、プレンティスとアーロンが現れ戦いになる。アーロンはヴァイオラに燃やされ、プレンティスとトッドが戦いになる。
トッドはノイズを使い、プレンティスの心を揺さぶる。ヴァイオラがプレンティスを廃墟の底に叩き落し、二人は勝利する。
大けがを負ったトッドだったが、たどり着いた宇宙船で治療をし命を取り留める。
ヴァイオラの仲間と共に、ニュー・ワールドでトッドは生きることにする。
駄作?続編!3部作はどうなる?
原作『心のナイフ』は〈混沌(カオス)の叫び〉三部作の第一作。ガーディアン賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞を受賞し、英米で100万部を突破するなど世界的ベストセラーとなりました。
第二作『問う者、答える者』でコスタ賞、第三作『人という怪物』でカーネギー賞を受賞するなど、シリーズを通して数々のビッグタイトルを獲得する驚異の三部作になりました。
著者のパトリック・ネスは『カオス・ウォーキング』の脚本も手掛けており、『怪物はささやく』が映画化されるなど、実力派作家として知られています。

となると‥映画も3部作となりそうですね。
そうなんです。
映画も3部作が考えられていたはず、第1作となった「カオス・ウォーキング」が成功するならば、続編が出るはず‥。
しかしですね~この作品‥。
駄作!と評価されているのです。
何と何と!1 億ドルの予算に対して全世界で 2,700 万ドルの収益をしか上げられず。
大赤字を出してしまった大コケ映画なのです。

なんですと~!?
海外imdbを観てみると…

10点満点中、5.7点という微妙な評価…。
個人的には7点くらいかな~と思うのですが、どうやら原作ファンからは酷評されているようです💦
海外のレビューを調べると‥。
奇妙で無意味で支離滅裂な世界を舞台にした、非常に退屈で分かりやすい物語。事前に全巻読んでおかないと、最後には答えのない疑問がたくさん残る。さらに悪いことに、この世界の特殊な特性は、世界観やキャラクターの発展という点ではすべて無意味なのだ。あなたが見ているのは、ただの西部劇に、ちょっと面白いノイズエフェクトと、(ごくわずかな!)エイリアンの動物が登場するだけで、これらはすべて、意味のある方法でストーリーに影響を与えることはありません。
トム・ホランドとマッツ・ミケルセンは、予想通りいい味を出している。デイジー・リドリーも多かれ少なかれ大丈夫です。しかし、彼らのキャラクターはそうではありません。若いトッドを突き動かすものは理解できるし、彼は最も発達した人物だ。それでも、彼の背景や過去、町の他の入植者との関係など、明らかにすべきことはたくさんあるのだが。他の人たちはもっとひどい。彼らのほとんどは、まるでティーンエイジャーのファン・フィクションのように、いつも謎めいたことを話していて、ノイズはそこを助けてはくれない。
もうひとつの問題は、理由のなさ、センスのなさです。キャラクターの判断も、行動も、世界そのものも、明らかに意味不明な小さな小さなディテールがたくさんあるんだ。
全体的にね。これは物語として悪い。これはSFとしても悪い。そしてこれはストーリーテリングとしても悪い。気に入った点:新しい新鮮な世界観、美しいビジュアル。でも...それだけです。
追記:いやほんと、中盤から大体腕時計を見ながら、映画全体の長さを思い出そうとしてました。もし一人だったら、その時点で映画館を飛び出していたかもしれません。

けっこう酷評‥
しかし、調べてみると案外悪くない評価が多かったです。
『カオスウォーキング』に対する極めて否定的なレビューに、私はあきれ果てています。傑作と思えないというのは分かるが、この映画で少しも楽しめなかったというのは、私には謎のままだ。私はこの爽やかなストーリーを楽しんでいました。ファンタジーなので、本当の話やもっともらしい話を期待しているわけではありません。演技も悪くないし、出演者全員がそうなので、永遠の不満足レビュアーの方々はどうしたんだろう。もしあなたがあまりこだわりがなく、今までにないファンタジーストーリーが好きなら、Chaos Walkingは間違いなく見る価値があります。
なぜみんながこの映画を嫌っているのかわからないけど、この映画はとても良かった。
本のファンとして、この映画はうまくいかないのではないかと心配していた。しかし、それにもかかわらず、この映画は、私が本の映画化を見た中で最高の経験のひとつを提供してくれました。私はこの映画の1秒1秒が大好きでした。
デイジー・リドリーとトム・ホランドは、ヴァイオラとトッドを見事に演じきっています。この2人が持つ化学反応は、他に類を見ないものです。
騒音も完璧です。この映画のビジュアルは全体的に素晴らしい。序盤で利害関係が確立され、その利害関係を感じさせられる素晴らしい仕事です。
ボートのシーンは美しく、驚異的なスコアに助けられています。
感情を驚くほどうまく扱っています。
登場人物の紹介もすべて素晴らしい。10分以内にキャストの大部分に会えたのに、急かされた感じがしない。
カオスウォーキングは素晴らしいです。本のファンとして、この出来栄えにこれ以上ないほど満足しています。この作品は、フランチャイズを異なるシナリオの方向に進めており、もしこれが続編のために戻ってこないのであれば、私は本当に悲しいです。

やっぱ面白いとは言わないけど、豪華キャストだし観る価値はあるって映画のようですね。
なんとか続編、3部作をお願いしたいけど‥。
興行収入が悪すぎるので、どうかなあ~?
駄作ではないですよ~、そこそこ楽しめました。
観て損は無い映画ではあります。
注目の話題作がこれから公開