
どうやって殺したのか?
犯人は誰なのか?
「ザリガニの鳴くところ」

「ザリガニの鳴くところ」原題:Where the Crawdads Singは2022年のアメリカ映画。
全世界で累計1500万部を売り上げたディーリア・オーエンズの同名ミステリー小説を映画化した作品で、ノースカロライナ州の湿地で孤立して育ったカイアという名前の少女の人生と殺人を犯したのか?という謎に迫るミステリー映画です。
ラストで衝撃の事実が発覚、終わった後に色々と考えらされ、2回観てみたくなる映画です。
カイアの人生を幼いころから振り返って描かれていますが、本当に重苦しくて悲しい気分になってしまいます。
そんな彼女の人生が最後に好転するのは、良かったなあ~と思わず涙が…
そのあとに来る衝撃の真実…うん、至高のミステリー映画です。
監督は
オリビア・ニューマン
キャスト
キャサリン・クラーク(カイア)役
デイジー・エドガー=ジョーンズ
子供時代のキャサリン・クラーク役
ジョジョ・レジーナ
70代半ばになった
キャサリン・クラーク役
レスリー・フランス
テイト役
テイラー・ジョン・スミス
子供時代のテイト役
ルーク・デヴィッド・ブラム
70代半ばになったテイト役
サム・アンダーソン
チェイス・アンドリュース役
ハリス・ディキンソン
ジャンピン役
スターリング・メイサー・Jr
ジャンピンの妻メイベル役
マイケル・ハイアット
トム・ミルトン役
デヴィッド・ストラザーン
ジョー・パデュー役
ジェイソン・ワーナー・スミス
ジャクソン・クラーク役
ギャレット・ディラハント
ジュリアンヌ・クラーク役
アーナ・オライリー
エリック・チャステイン役
エリック・ラディン
等が出演しています。
あらすじ&ネタバレ 犯人は?どうやって殺した?
1952年、6歳のキャサリン・ダニエル・クラーク(愛称 "カイヤ")は、カイヤの父親である夫からの暴力的な虐待により、母親が自分と家族を捨て出て行くのを目の当たりにする。
母親の帰りを待ち続ける間、カイヤは兄姉のミッシー、マーフ、マンディ、ジョディが、父親の飲酒と身体的虐待のために我慢できず次々と家を出ていくのを目撃する。
一時的に酒を止めた父親と2人きりになったカイヤは、釣りを習う。父親は、貝殻や羽毛のコレクションを入れるナップサックを彼女に与え始めは優しかった。
読み書きのできないカイヤは、母が残した水彩絵の具で、これらの貝殻や羽、沼地の生き物や海岸線を描く。
ある日、カイヤは郵便受けに手紙が入っているのを見つけ、父親のところへ駆け込む。父親は彼女の手から手紙を取り上げ、それを読んで激怒し、母親のタンスやキャンバスの大半と一緒に手紙を燃やしてしまう。彼は酒に溺れ、ついにはカイヤを残して家を出て行ってしまう。
お金も家族もない彼女は、ガーデニングをしたり、ボートドックでガソリンスタンドを経営する黒人男性ジャンピンから新鮮なムール貝や魚の燻製をお金やガソリンと交換したりして生き延びる。ジャンピンと妻のメイベルはカイヤの生涯の友となり、メイベルは彼女のために寄付された衣類を集める。
成長したカイヤは、ノースカロライナ州バークレー・コーブの町の人々から "湿地の娘 "とあだ名され、偏見にさらされる。学校に行ってみるも笑われて逃げ出す。
しかし彼女は、沼地で釣りをすることもあるジョディの旧友テイト・ウォーカーと親しくなる。
ある日、方向感覚を失ったカイヤを、テイトはボートで家まで送り届ける。数年後、彼は珍しい鳥の羽を彼女に残し、読み書きを教える。テイトがノースカロライナ大学チャペルヒル校に進学するまで、2人はロマンチックな関係を築く。彼は必ず戻ると約束するが、その後、カイヤがあまりに野生的で自立しているため、彼の文明的な世界では生きていけないことに気づき、別れも告げずに彼女のもとを去る。
1965年、カイヤは19歳。バークレー・コーブのスター・クォーターバックでプレイボーイのチェイス・アンドリューズは、彼女をピクニックに誘い、その最中にセックスをしようとする。カイヤは逃げ出すが、後に彼は謝罪し、2人はロマンチックな関係になる。
彼は廃墟となった火の見櫓に上りその景色を見せ、彼女はピクニック中に見つけた貝殻を生皮の紐でつないだネックレスを彼に贈る。疑念を抱きながらも、彼女はチェイスの結婚の約束を信じ、ノースカロライナ州アッシュヴィルの安モーテルの一室でふたりの関係を結ぶ。
テイトはチェイスが街でカイヤの事をあざ笑っているのを聞き、カイヤに警告するが、カイヤは聞き入れなかった。
彼女と別れたことを謝り、彼女への愛を告白するがカイヤは受け入れなかった。
しかし、街に行ったときにチェイスが婚約したことを知ったカイヤは、彼の結婚の約束がセックスのための策略だったことに気づく。チェイスがカイヤの家に現れるが、カイヤは隠れていた。そして彼女は2人の関係を終わらせる。
カイヤはテイトに過去に貝殻の図鑑を出版するよう勧められており、それを思い出したカイヤは出版社に資料を送り、出版することになる。出版により得たお金で家の税金を払い、残ったお金で彼女は自宅を改装する。
同じ年、陸軍に入隊したジョディもカイヤの人生に戻り、カイヤを一人にしたことを後悔し、母親が精神疾患を患い、2年前に白血病で亡くなったことを打ち明ける。カイヤは母が去ったことを許すが、それでもなぜ戻ってこなかったのか理解できない。テイトにもう一度チャンスを与えるようカイヤにアドバイスしたジョディは、彼の電話番号と住所を書いたメモをカイヤに残してジョージアへ旅立つ。
チェイスはカイヤの元に現れ、カイヤをレイプしようとするがカイヤに殴られる。怒ったチェイスはカイヤの家を荒らす。
それからしばらくして、入り江でくつろいでいたカイヤはチェイスと対峙する。口論が続いた後、チェイスはカイヤに襲いかかり、彼女を殴り、レイプしようとする。彼女は彼をかわし、放っておかないと殺すと大声で脅す。その様子を近くにいた2人の漁師が目撃する。小屋に戻ったカイヤは、この暴行を通報しても無駄だと恐れ、町は彼女を責めるだろう。翌週、彼女はチェイスがボートで小屋に近づいてくるのを目撃し、彼が立ち去るまで身を隠す。父親の虐待を思い出したカイヤは、チェイスからの報復を恐れる。
夜になり、テイトがカイヤを尋ねグリーンヴィルに行くように促す。
ノースカロライナ州グリーンヴィルで出版社に会うチャンスを与えられたカイヤは、バスで出版社に向かう。翌日、彼女が帰宅すると、火の見櫓の下でチェイスが死んでいるのを少年たちが発見する。
保安官のエド・ジャクソンは、タワー周辺にチェイスを含む足跡や指紋がないことから、殺人だと考える。エドが関係者に話を聞くと、相反する証言が返ってくる。彼は、チェイスが死んだ夜に身につけていたにもかかわらず、遺体が発見されたとき、カーヤがチェイスに贈った貝殻のネックレスがなくなっていたことを知る。
カイヤは殺人の前にバークレー・コーブを出て行き、チェイスが死んだ翌日に戻るのを目撃されている。また、チェイスの上着には赤い毛糸の繊維があり、それはテイトがカイヤにあげた帽子のものだった。彼女が犯人だと確信したエドは、カイヤをジャンピンの波止場の近くで逮捕し、第一級殺人罪で告訴し、2ヶ月間保釈金なしで収監する。
1970年のカイヤの裁判では、矛盾した状況証拠しか提出されない。カーヤの弁護士トム・ミルトンは、チェイスが死んだ夜、カーヤが火の見櫓にいたという証拠はないとして、検察官の主張を論破する。
陪審は彼女を無罪とした。
彼女は家に戻り、テイトと和解する。彼女が64歳でボートで静かに息を引き取るまで、ふたりは彼女の小屋で一緒に暮らした。
その後、カイヤの遺書やその他の書類を探していたテイトは、彼女の古い所持品と彼女が書いた詩が入った隠し箱を見つける。彼はチェイスの殺人を暗示する詩を見つけ、詩の下にはチェイスが身に着けていた貝のネックレスがあった。テイトは詩と生皮の紐を燃やしてから貝殻を浜辺に落とす。
エンドロールが流れる。
犯人は?
ラストのラストで衝撃の真実が明かされました。
チェイスを殺した犯人は誰だったのか?
映画の終盤でカイヤのこんな言葉が出てきます。
湿地は死を理解している
そして死を悲劇にしないし罪にもしない
どんな生き物も生存のために奮闘する
時には獲物が命をつなぐため
捕食者を葬ることも
そして、カイヤの残した詩を書いた本には、チェイスが死んだ日に身に着けていた貝のネックレスがありました。
そうなのです。
チェイスを殺したのはカイヤだったのです。
カイヤは自分が生き残るために、チェイスを殺したのです。
火の見櫓にチェイスを呼び出し、壊れた足元の格子を外し、チェイスを転落しさせたのでしょう。
どうやって殺した?
火の見櫓にチェイスを呼び出し、壊れた足元の格子を外し、チェイスを転落しさせたと言っても、本当にそんなことができる?
はい、それに関しては弁護士トム・ミルトンが映画の中で語っています。
カイヤは夜の11時半に誰にも目撃されずに、グリーンヴィルから街へ戻る最終バスに乗車、そして1時間も満たぬ合間に、チェイスを見つけ火の見櫓に誘い出し殺害、証拠を隠滅、午前2時半のバスに乗り、再びグリーンヴィルに戻る。翌朝編集者と食事をする。
そうなのです。この行動をカイヤは実践したのです。
しかし、正直言って一人では厳しいと思います。そこで協力者がいたのだと思います。
ジャンピンが
ジャンピンがチェイス殺しの協力者だったのでは?と考えられます。
ジャンピンはカイヤを実の娘のように思っており心配していました。
実行不能だと思われた犯行も協力者がいたのだと考えれば、実現できなくもありません。
と言うように終わった後に色々考えて楽しめる作品です。
2回観てみたくなりますよね。
原作小説を読んでみた
「ザリガニの鳴くところ」のラストがどうしても気になったので、原作小説を買って読んでみました。
原作ではラストにアマンダ・ハミルトンと言う名で、カイヤが詩を地元の出版社に投稿していたことが発覚します。
ちなみに小説はカイヤではなくカイアになってましたね。
その書き溜めた詩集をテイトが発見します。
読んでいくうちに気になる詩がありました。
ホタル
愛の信号を灯すのと同じくらい
彼をおびき寄せるのはたやすかった。
けれど雌のホタルのように
そこには死の誘いが隠されていた。
最後の仕上げ、
まだ終わってない、
あと一歩、それが罠。
下へ下へ、彼が落ちる、
その目は私を捉えつづける
もうひとつの世界を目にするときまで。
私はその目になかに変化を見た。
問いかけ答えを見つけ。
終わりを知った目。
愛もまた移ろうもの
いつかはそれも。生まれるまえの場所へと戻っていく。
はい‥やはりカイヤはチェイスを殺していました。