鉄男じゃないか…これ
「TITANE チタン」
「TITANE チタン」原題:Titaneは、2021年のフランス・ベルギー合作の映画作品
子供の頃の交通事故で、頭にチタン製のプレートを埋め込まれたアレクシアの数奇な運命を描いたホラー作品
「RAW 少女のめざめ」で鮮烈なデビューを飾ったフランスのジュリア・デュクルノー監督の長編第2作でカンヌで最高賞のパルムドール受賞作品です。
何だろう…。
けっこう評判がいい映画何ですけど…。
何だこれ…?
え…車とマジで‥ヤバ…。
というようなけっこうわけわかんない系の映画でありました。
昔、自動車事故に性的興奮を覚える女性を描いた「クラッシュ」って映画があったんですけど、なんかその映画を思い出してしまいました。
「クラッシュ」も個人的にはわけわかんない系の映画でありましたが、カンヌで審査員特別賞を受賞しましたし、こういう系の映画はカンヌとりやすいかもしれないですね。
僕はそんなにピンとこなかった映画何ですけど、世間の評判はかなり良いです。
気になる方はぜひ観てみてください。
キャスト
アレクシア役
アガト・ルセル
ヴァンサン役
ヴァンサン・ランドン
ジュスティーヌ役
ギャランス・マリリエ
ライアン役
ライス・サラーマ
マカレナの女性役
ドミニク・フロ
アドリアンの母親役
ミリエム・アケディウ
アレクシアの父親役
ベルトラン・ボネロ
等が出演しています。
あらすじ&ネタバレ
反抗的な少女アレクシアは、父親の車に乗車中、運転を妨害するような行動をわざととっていた。シートベルトを外して動き出す彼女を見かねた父親は、振り向いて注意するが、その瞬間、車は大きくスピンし、衝撃で彼女は重傷を負う。一命を取り留めたが、脳の手術で頭蓋骨にチタンを埋め込むことになる。そして、右のこめかみに大きな傷痕が残る。
成人したアレクシアは、ショーガールになりモーターショーで情熱的なダンスパフォーマンスを披露して生活していました。
ある夜、一人の男性ファンが、ショーの後アレクシアをストーキングしサインを求めます。そして車に乗り込んだ彼女に無理やり接吻します。キスを返したアレクシアでしたが、その直後、彼女は自分の髪をまとめている大きく鋭い金属製のヘアピンを使って彼を残忍に刺し殺してしまう。
血で汚れた体を洗うためショールームに戻りシャワーを浴びていると、何者かが扉を何度も激しく叩きつけ突き破ろうとしていた。一旦収まったところで扉を開けると、ショーで使っていた車が自らの意思をもったかのように、誘惑してくる光景を目の当たりにする。彼女はそれに反応し、意思をもった車と全裸で激しい性行為をする。
アレクシアは過去数ヶ月に渡り、複数の男女を殺害した連続殺人犯であることがニュースで報じられるが、両親は彼女の正体に気付いていない。
アレクシアはホームパーティーで知人の男とセックスした後、違和感を覚えバスルームで自分の膣からエンジンオイルと思われる黒い液体が分泌されるのを確認し、妊娠検査薬で調べると陽性であることが分かる。どうやらあの日の車との性行為が原因のようだ。
彼女は常時つけている大きなヘアピンを膣に刺して中絶を試みるが失敗する。
アレクシアはバスルームから出ると男を惨殺し、他の客も次々と襲い殺害する。
自宅に戻った彼女は、証拠隠滅のため血の付いた衣類を燃やすが、火の勢いが強まり家屋に延焼する。彼女は寝ていた両親を寝室に閉じ込め、燃え上がる自宅から逃走する。
指名手配されたアレクシアは、10年前に7歳で失踪した少年アドリアンの捜索願を発見し、どことなく似ていると感じて、成長した彼になりすますことを思いつく。
髪を切り、乳房と妊娠して大きくなった腹をテーピングして隠し、鼻を自らへし折って容姿を変えた彼女は、警察に出頭し自分がアドリアンだと虚偽の申告をする。
警察は、アドリアンの父親で消防署の署長ヴァンサンと引き合わせる。警察はDNA型鑑定をすすめるが、ヴァンサンは拒否しそのまま連れ帰って自宅に住まわせることにする。
ヴァンサンは、アレクシアを部下の消防士たちに紹介する。彼らは無言の「アドリアン」に不審を抱きつつも、絶対的な存在であるヴァンサンに従い受け入れる。アレクシアは消防士として働くが、経験不足にもかかわらず「アドリアン」を息子として寵愛するヴァンサンに、忠実な部下の一人が疑問を呈する。ヴァンサンは、その部下に強い圧力をかけ黙らせる。
ヴァンサンは、老化に抗うためステロイドを尻に注射し常習しているものの、日々体調は悪化していた。
アレクシアは、居心地の悪さに耐え切れず家から出ようとするが、ヴァンサンが大量のステロイドを注射して不整脈を起こし、死にかけている姿を見たアレクシアは考え直し、彼と共に生きることを決意する。
ヴァンサンと長らく疎遠だった元妻は、「アドリアン」に会いに来るが、乳房があり妊娠して腹が大きくなっているアレクシアを発見する。しかし、ヴァンサンの妄想ともとれる執拗な思いから逃れたい元妻は、秘密を守る代わりに彼をこれからも支えるよう懇願する。
ヴァンサンは自分の執着心を認め、アレクシアに「お前が誰であれ、お前は俺の息子だ」と告げる。
ある日、消防署のパーティーで、消防士たちは「アドリアン」を消防車の上に乗せ、音楽に合わせて踊るよう求める。アレクシアは、ショーガールだった過去の自分が呼び覚まされ、セクシーなダンスを披露するが、消防士たちは唖然としていた。その姿を見たヴァンサンは失望し、その場を後にする。
やり場のない気持ちに襲われたアレクシアは、皆が去ってから溢れた感情をぶつけるかのように消防車とセックスする。
アレクシアの腹は徐々に裂けていき、黒い液体が流れて金属の子宮が見え始める。彼女に本名を明かされ誘惑されそうになったヴァンサンが、求めを拒み立ち去ろうとすると、ついにアレクシアの体から胎児が現れる。
ヴァンサンは出産を助けるが、アレクシアの頭蓋骨に埋め込まれたチタンは破裂、彼女は息絶えてしまう。
赤ん坊を取り上げたヴァンサンは涙を流しながら、背骨がチタンでできている異質な子どもに「俺がついている」と語りかけました。
エンドロールが流れる。