映画『マンダロリアン&グローグー』作品情報
- 原題:Star Wars: The Mandalorian and Grogu
- 配信日:2026年9月2日(ディズニープラス見放題独占配信開始。劇場公開は2026年5月22日)
- 原作:ルーカスフィルム
- 監督・脚本:ジョン・ファヴロー(デイヴ・フィローニと共同脚本)
- 音楽:ルドウィグ・ゴランソン
- キャスト:ペドロ・パスカル、シガニー・ウィーバー、ジェレミー・アレン・ホワイト(声)、マーティン・スコセッシ(声) ほか
なぜシーズン4ではなく「映画」になったのか?
元々、本作の物語はDisney+のドラマ版『マンダロリアン』のシーズン4として脚本が書かれていました。しかし、2023年のハリウッドでの大規模なストライキの影響で制作が遅れ、ルーカスフィルムが計画を見直した結果、「より大きなスケールで描くため」に映画化へとシフトしたという裏話があります。
【解説】成長した「ロッタ・ザ・ハット」の正体と声優
本作を見たファンが最も度肝を抜かれたのが、新キャラクターとして登場した筋骨隆々の剣闘士「ロッタ・ザ・ハット」の存在でしょう。
💡 ロッタ・ザ・ハットとは?
実は彼、2008年のアニメ映画『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』に登場した、あの悪名高きジャバ・ザ・ハットの実の息子(愛称:スティンキー)です。
当時はアナキン・スカイウォーカーのバックパックに収まるほどの「ナメクジの赤ちゃん」でしたが、父ジャバの死後、偉大な父の影から抜け出すために闘技場のファイターとして己を鍛え上げ、二足歩行(?)のムキムキの武闘派へと変貌を遂げていました。
🗣️ 声優はあの超人気俳優!
このイカついロッタの声を演じているのは、大ヒットドラマ『一流シェフのファミリーレストラン(The Bear)』などで知られるジェレミー・アレン・ホワイトです。(日本語吹替は内田雄馬さん)
主要キャスト・キャラクター相関図
本作を彩る魅力的なキャラクターたちと、豪華すぎるカメオ出演の相関図を整理しました。
【相関図】マンドーとグローグーの新たな任務
🔵 新共和国・協力者
新共和国の非公式な請負人として帝国残党を狩る親子。
ウォード大佐(シガニー・ウィーバー)
新共和国のリーダー。マンドーに任務を依頼。
ゼブ・オレリオス(声:スティーヴン・ブルーム)
アニメ『反乱者たち』のメンバー。マンドーを助勢。
🔴 帝国残党・ハットカルテル
ジャバの従兄弟。ロッタを誘拐し、ハットカルテルを乗っ取ろうと企む。
ロッタ・ザ・ハット(声:J・A・ホワイト)
ジャバの息子。誘拐のターゲットだが、実は武闘派。
ジャヌ・コイン(ジョニー・コイン)
帝国軍残党の指導者。実は闘技場のオーナーと同一人物。
- ヒューゴー(声:マーティン・スコセッシ):なんと巨匠監督が屋台のアルデニアンの声で出演!
- エンボ:『クローン・ウォーズ』に登場した笠を被った賞金稼ぎ。
- トラッパー・ウルフ(デイヴ・フィローニ):本作の共同脚本・製作総指揮がXウィングのパイロットとして出演。
【完全ネタバレ】映画の時系列あらすじと結末
※ここから映画の結末(ラストシーン)までのネタバレを含みます。
起:新たなる任務と、武闘派ハットとの遭遇
銀河帝国崩壊後、新共和国のウォード大佐(シガニー・ウィーバー)の非公式な請負人として帝国残党を狩っていたマンドー(ディン・ジャリン)とグローグー。ウォード大佐は、帝国残党の指導者「コマンダー・コイン」の居場所を掴むため、ジャバ・ザ・ハットのいとこである「ハット・ツインズ」と取引をします。
その取引条件は、「衛星シャカリで闘技場の奴隷にされているジャバの息子、ロッタ・ザ・ハットを救出すること」でした。前払いで新しい船「レイザー・クレスト」を受け取ったマンドーは、シャカリへと向かいます。
しかし、シャカリの闘技場でマンドーが見たのは、奴隷どころか自ら進んでグラディエーター(剣闘士)として大人気を博しているムキムキのロッタでした。「あと1回戦えば借金を返し終えて自由の身になる」と豪語するロッタは救出を拒否。闘技場のオーナーであるジャヌはロッタを死ぬまで戦わせるつもりであり、マンドーは止むを得ず闘技場に乱入してロッタと戦い、彼をねじ伏せます。
承:黒幕の正体と、ツインズへの裏切り
計画を邪魔されたオーナーのジャヌは大量のモンスターを闘技場に放ちますが、マンドー、ロッタ、そして駆けつけたゼブ(『反乱者たち』のキャラ)の共闘によりモンスターを撃破し、ロッタを捕獲します。
ロッタはマンドーに衝撃の事実を告げます。「ツインズが俺を助けたいわけがない。俺を殺してカルテルを乗っ取る気だ。それに、闘技場のオーナーのジャヌこそが、お前たちが探している帝国残党のコマンダー・コインだ」と。
ロッタを信じたマンドーは、ジャヌの基地を強襲して彼を捕らえ、ウォード大佐に引き渡します。ツインズとの「ロッタを引き渡す」という契約を破棄したマンドーは、ロッタを密輸業者のルートで安全に逃がそうとしますが、ツインズが雇った賞金稼ぎのエンボに急襲され、マンドーは捕らえられて惑星ナル・ハッタへと連れ去られてしまいます。
転:巨大ドラゴンスネークとの死闘
ツインズの宮殿に引き出されたマンドーは、契約違反の罰としてヘルメットを剥ぎ取られ、巨大な「ドラゴンスネーク(※ダゴバにいるような水棲モンスター)」が潜む地下のプールへと落とされます。
後を追ってきたグローグーと、ネヴァロの凄腕修理工アンゼランたち(※『エピソード9』のバブ・フリックと同種族)の助けでマンドーはヘルメットを取り戻し脱出しますが、ドラゴンスネークの猛毒を受けて瀕死の状態に陥ります。
マンドーはグローグーたちを逃がすために一人ナル・ハッタに残り、死を覚悟して敵を食い止めます。しかし、グローグーはマンドーを見捨てず、現地の心優しい漁師が作った解毒剤を使って父の命を救うのでした。
結:親子でのフライト(結末)
完全に回復したマンドーは「逃げても奴らは追ってくる」と判断し、ツインズの宮殿へ逆襲を仕掛けます。
マンドーが因縁の賞金稼ぎエンボと激しい一騎打ちを繰り広げる中、グローグーはフォースを使って捕まっていたロッタを解放します。
ロッタはツインズと肉弾戦を繰り広げ、もつれ合って地下のドラゴンスネークの穴へと落下。すかさずグローグーがフォースでロッタだけを空中に引き上げ救出し、ツインズはドラゴンスネークの餌食となりました。(※エンボはグローグーが作ったトンネルからちゃっかり逃亡)
ウォード大佐のXウィング部隊も到着し、宮殿のドロイド部隊を完全に制圧。ロッタはハットカルテルを継ぐのではなく、新共和国に協力する道を選びます。
ラストシーン。新たな船レイザー・クレストの操縦席で、マンドーがグローグーを膝に乗せ、愛する息子に「船の操縦の仕方」を優しく教えている温かいシーンで映画は幕を閉じます。
映画の感想と評価(なぜ賛否が分かれているのか?)
私個人の評価は、【★3.8】です。
本作の全世界興行収入は約3億4500万ドルと、ディズニーの期待値を下回り、実写の『スター・ウォーズ』映画としては最低の興行収入となってしまいました。批評サイト(Rotten Tomatoes)などを見ても、評価は「賛否両論」となっています。
👍 良かった点(賛)
- マンドーとグローグーの親子の絆、アクションのカッコよさは文句なしの100点満点。
- ルートヴィッヒ・ヨーランソンの神曲(劇伴)が映画館の音響で聴ける喜び。
- アニメ版(反乱者たち、クローン・ウォーズ)のキャラ実写化など、ファンサービスが特盛。
👎 気になった点(否)
- スケールが小さい:銀河の存亡を懸けた戦いではなく、「ドラマの長めの1エピソード」感が強い。
- リスク(緊張感)の欠欠如:主人公2人が強すぎて不死身感が強く、ハラハラする展開が少ない。
- 初見殺し:ドラマ版やアニメ版を見ていない層には、カメオ出演の感動が一切伝わらない。
総じて、「スカイウォーカー・サーガ」のような壮大なスター・ウォーズを期待すると肩透かしを食いますが、「マンドーとグローグーのファンムービー」として割り切って見れば、これ以上ないほど楽しいお祭り映画です。
【考察】気になるシーズン4や続編への繋がりは?
結末を見ても分かる通り、本作は「銀河の歴史が大きく動く」ようなラストではなく、あくまで「2人の賞金稼ぎの日々はこれからも続く」という非常に平和的な着地をしています。
現在、ドラマ版の『シーズン4』が制作されるのか、それともこのままデイヴ・フィローニが監督を務める「新共和国時代を総括するアベンジャーズ的なクロスオーバー映画」へと直接繋がるのかは、公式からは明言されていません。
しかし、本作でウォード大佐(シガニー・ウィーバー)とのパイプが強固になったこと、そしてゼブが実写でガッツリ絡んできたことを考えると、今後の展開で『アソーカ』のキャラクターたちや、スローン大提督との最終決戦へと合流していくのは間違いないでしょう。



















