
1996年に公開された『ツイスター(原題:Twister)』もちろん見ています。
当時見たときはリアルな竜巻に心躍らされました。
「ストーム・チェイサー(竜巻を追い観測する研究者)」という言葉を聞き、こういう仕事やってみたい!と思った人も多いんではないだろうか?
あれから、約30年の時を得て続編ができましたよ!
Netflixの配信で観てみましたが、続編でも前作とのつながりは…ほぼないですね。
当初は「ツイスターズ」の主人公となるケイトが、「ツイスター」の主人公であるハーディング夫妻の娘という設定で関連性をもたせてやろうとしていたようですが、ヘレン・ハントが続編を監督するという計画と共に没になったようです。
「ストーム・チェイサー(竜巻を追い観測する研究者)」が主人公ってのは‥前作と同じです。
ただし!目的が変わっていて、主人公ケイトは調査だけではなく、竜巻を科学的に消すという事が目的となっています。
ちなみに主人公ケイトを演じたデイジー・エドガー=ジョーンズは「ザリガニの鳴くところ」という映画で存在感を放った演技をしていました。
本作でもいい演技をしています。
他に前作との関連を感じたのは、装置に名前が前作と同じドロシーって名前だったりと小さい部分では前作との関連はあります。
大きい部分では関連なしで、小さい部分だけ関連ありという感じの続編ですね。
竜巻は今の映像技術でレベルアップしたのか?
竜巻は今の映像技術でレベルアップしたのでしょうか?めちゃくちゃ長い月日が経っての続編なので、めちゃくちゃレベルアップしてる!と言いたのですが、当時の感動と比べると…普通‥に感じてしまいました。
「ツイスターズ」の竜巻は特殊効果と視覚効果を使って作られており、ストームチェイサーのショーン・ケイシーを含む技術コンサルタントが、撮影したスーパーセル雲と実際の竜巻の映像を参考にして作り上げています。

確かにリアルな感じはあったかも?
映画ラストの巨大竜巻は、 2013年のエルレノ竜巻、2021年のケンタッキー州西部の竜巻、2023年にカンザス州を襲ったウェッジ竜巻にヒントを得て作られているそうです。
何か最近映画の映像技術が上がりすぎて感動とかなくなって来ている気がします。
この映画の竜巻も普通に感じるでしょうが、リアリティあふれる竜巻となっているので、ぜひご覧ください
竜巻は本当に消せるのか?
映画のラストでは、竜巻にヨウ化銀を噴射した後に、ポリアクリル酸ナトリウムビーズを竜巻に吸収させると竜巻が消えるという結果で皆が救われたという終わり方なんですけど、本当に竜巻は消せるんでしょうか?
テキサスA&M大学の教授は否定的な考えを示しています。
「映画で描かれた小規模な方法が竜巻に実際に効果があるとは考えにくい。私の知る限り、そのような方法を積極的に追求している人はいない」と述べています。
ニューヨーク・タイムズ紙の科学評論は、映画の中で描かれた竜巻を消散させるメカニズムの不可能性について指摘しています。
映画で描かれた方法では数トンもの化学物質が必要となり、はるかに長い期間を要すると指摘しています。
ようするに現実的では無いという事です。
こういう風な意見を参考にすると、映画で描かれた方法で竜巻を消すことは難しいようですが、決して消せないわけではなく、物量と時間があれば可能かもしれないという感じです。
アメリカでの竜巻の被害は本当に凄いので、色々と研究はしていると思われます。
映画で描かれたように実際に竜巻を消す‥という事が近い未来に起きるかもしれませんね。