【ネタバレ!】サラの鍵:ヴェルディヴ事件を日本人は知らない…

本日ご紹介する映画は、ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害、ヴェルディヴ事件を題材に書いたチアナ・ド・ロネの同名ベストセラー小説を、クリスティン・スコット・トーマス主演で映画化した社会派ヒューマンドラマ
サラの鍵です。

 

なかなか良い映画でした!が‥やはりサラの弟を見つけるまでがメインでした‥その後はただ暗い‥救いも無く暗いです。

ラストは、ほんのちょっと明かりはありましたが、どうなのかなぁ・・?

しかし、知るべき実話映画だと思います。

いごっそう612

この映画のオススメ度

(3.6)です!

ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件

サラの鍵

この映画は「ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件」のシーンから始まります。

フランスの警官が家に来て、連れて行こうとするんですよ。

サラ(メリュジーヌ・マヤンス)の胸にはユダヤの紋章…

いごっそう612
なぜフランス警察がユダヤ人を?

ドイツ軍がユダヤ人を収容所に連れて行ったのは知っていますけど、フランス軍が何故?

ちょっとここら辺は、日本人は知らない人が多いと思います。

フランスはドイツの占領下にあって、ドイツの命令で片棒を担いだのです。

自分もWikipediaで調べて初めて知りましたね。

ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件 - Wikipedia

サラの鍵:感想とネタバレ

サラの鍵

その検挙で警官が来た際に、これはヤバいと…サラは弟を納戸に隠して鍵をかけたんです。

弟を守るために…でも検挙で家族みんな連れて行かれてしまうんですね。

鍵のかけた納戸に弟を閉じ込めたまま…

 

ちょっとイラついたのはサラの父親、弟の為にサラがした行動を非難するんですね!執拗に!

挙句の果てに、収容所から出れる人を疑って納戸の鍵を渡さず…

サラの鍵

この父親の行動が、この後のサラ運命を決めてしまったのだと思います。

いごっそう612
この父親には、ちょっとイライラしちゃいます。

父親の言葉で、焦ったのか?

サラはこの後もわが身を顧みず、弟の為に帆走するのです!!

鍵をもったまま、だから映画の題名が「サラの鍵」なんですね~。

 

そしてようやくたどり着いた弟の元…

 

お気をつけて、ネタバレしちゃいますよ~。

 

 

そこに待っていたものは‥‥

サラの鍵

映画では、納戸を開けた時に移っていたものを見せません。

でも想像できるでしょ?

何日もの間、飲まず食わずで閉じ込められていた子供がどうなるか?

あえてそのシーンを画面に出さない手法…

いごっそう612
とてつもない想像をしちゃいましたよ…。

 

これが映画のラストなのかと思いましたが、実はこれまだまだ続きがあるのです。

サラという人間を追ったヒューマンドラマ

サラの鍵

この映画は、二つの視点が並行して描かれています。

サラの視点と、戦後の彼女の軌跡を探索するアメリカ人女性記者ジュリアの視点の二つです。

前半はサラの物語ですが、後半はジュリアの物語と言う様なかんじですね。

しかし、このジュリアの話もまた明るく無いんですね…

夫と娘とパリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、45歳で待望の妊娠するんですけど、夫は産むのを反対するんです。

いごっそう612
確かに、高齢で子育てはキツイ…

そんな人生の岐路に立った彼女はある事実を知ってしまうのです。

夫の祖父母から譲り受けて住んでいるアパートは、かつて1942年のパリのユダヤ人迫害事件でアウシュビッツに送られたユダヤ人家族が住んでいたアパート…

そう、サラが住んでいたアパートなのです。

それを知ったジュリアは、サラの足跡を辿るんですね。

 

後半はそんな感じで、ちょっと面白くはないです。

暗くてヒューマン系好きな人には良いかもしれないけど、自分はちょっと淡々とした展開がイマイチでした。

やはりこの映画は、サラの弟がどうなったか?

生きていたのか?死んでいたのか?

それを知るまでが、面白かったですね。

作品情報

サラの鍵
原題:ELLE S'APPELAIT SARAH
製作年:2010年
製作国:フランス
日本公開:2011年12月17日
レンタル開始:2012年6月15日
上映時間:111分

予告動画

いごっそう612
予告動画みたら面白そうっすね!

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コメント一覧
  1. 私のブログをリンクして頂き、ありがとうございましたm(__)m
    1110分と長すぎませんでしたか?(笑)

    ナチスの蛮行が少女を傷つけ、一生を台無しにさせたと知らしめるいい映画です。サラのような目に会った人は沢山いたでしょう…

    確かに前半がエキサイティングですが、後半の真相究明は、じわじわと心に染みてきて良かったと思います。悲しい物語です。

    あの父親、自分は何にも出来なかったのに、「お前のせいだ!」と言うとは(。ŏ_ŏ)
    サラが病んだのは、あの親父のせいです!ムカつきます!!

    • kamokoさんへ
      コメントありがとうございます。
      あの父親は最悪でしたね、あれのせいでサラは病んでしまったのでは?と想像しちゃいます。
      自分は弟がどうなったのか?が凄い気になって…中盤で明かされたのに驚きました。
      その後はコアなヒューマンですね。良い映画だと思います。
      ご紹介ありがとうございました。

  2. 主人公の祖父母と旦那の祖父母も同じアパートに引っ越したあたりが一度観ただけでは分かりにくかった。ビデオを何度か観て少し分かった気がする。現実と過去が入り混じり過ぎたり義理の父母サラをかくまい預かった父、サラの旦那の後妻と、とても複雑。ビデオ撮って良かった

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