
ネタバレ禁には、目次をお使いください('ω')
本日は、映画「聖なる鹿殺し」を楽しむための3つの知っておくべき事をネタバレを含めて書いていきます。
映画『聖なる鹿殺し』は、「ロブスター」「籠の中の乙女」のギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、幸せな家庭が1人の少年を迎え入れたことで崩壊していく様子を描き、第70回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したサスペンス・スリラーです。
映画マニアが喜びそうな、ちょっと難解映画ですけど、この映画は凄い!
ハッキリ言っちゃいますけど、めっちゃ怖い映画です!
目には目を歯には歯を、罪を赦されるための究極の選択…
この映画から目が離せません!
という事で

感想とネタバレ行っちゃいましょう!
聖なる鹿殺し:作品情報
原題:The Killing of a Sacred Deer
洋画:サスペンス・スリラー
製作年:2017年
製作国:イギリス・アイルランド合作
日本公開:2018年3月3日
レンタル開始:2018年8月2日
上映時間:121分
聖なる鹿殺し:あらすじ
心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)は、美しい妻(ニコール・キッドマン)と二人の子供と一緒に郊外の豪邸に住んでいた。しかしある少年(バリー・コーガン)を家に招いたことをきっかけに、子供たちが突然歩けなくなり目から赤い血を流すなど、異変が起こり始める。スティーブンは、究極の選択を強いられることになり……。
シネマトゥデイ (外部リンク)
聖なる鹿殺し:予告動画

聖なる鹿殺し:感想とネタバレ
とにかく凄い映画でしたね、なんというか…不気味…
映画全般通して漂う不気味な雰囲気が、めっちゃ怖いんですよ!

主人公の心臓外科医スティーブン(コリン・ファレル)は、美しく有能な眼科医の妻(ニコール・キッドマン)と二人の子供に囲まれて、郊外の豪邸に暮らしています。
一見、完璧な家族という感じなんですけど…何か違和感が…
スティーブン(コリン・ファレル)は、正体不明の少年マーティン(バリー・コーガン)をよく面倒を見ているのですが
彼との会話シーン‥普通の会話シーンなんですが、なぜだか不気味に感じてしまいます。
そして、その不気味さの答えはは唐突に訪れます。
マーティンのセリフです。
「先生は僕の家族を一人殺した、だから家族を一人殺さなければならない、誰にするかはご自由に
もし殺さなければ皆死ぬ、ボブもキムも奥さんも病気で死ぬ。
1.手足のまひ
2.食事の拒否
3.目から出血
4.そして死
先生は助かる 安心して」
そして、その言葉の通りの事がおきるのです。
最後まで、この映画のラストが予測できませんでした。
凄い映画でしたね。
ただ…

そういう感じの難解映画です。
という事で、ここからこの映画を楽しむための、3つの知っておくべき事を書いていきます。
ギリシャ神話“アウリスのイピゲネイア”にインスパイアされた作品
この映画を楽しむ為に、ギリシア悲劇“アウリスのイピゲネイア”の物語を知っていた方が良いです。
ただし、「聖なる鹿殺し」は、ギリシア悲劇“アウリスのイピゲネイア”という作品を描いたものではありません。
調べてみると映画のストーリーとその神話の内容は違います。
“アウリスのイピゲネイア”の内容は下記の様な感じ
弟メネラーオスの頼みによってトロイア戦争に参加したアガメムノーンは出征を前にしてアウリスの港に近い森で狩を楽しんでいた。次々に獲物をしとめ気分が高揚した王は思わず口を滑らせる。
「私の腕前には狩の女神たるアルテミスもかなわないであろう。」と
戦を前にして有力な神を怒らせるのは愚の骨頂といってもいい暴挙である。案の定怒りに燃えた女神は逆風を起こし兵団が出発できないようにしてしまった。 特にアルテミスは侮辱する人間に対して、猟犬に八つ裂きにさせる、子供を皆殺しにする、疫病をはやらせるなど、特に残酷な手段を辞さない女神であり、しかも彼女が贔屓にしていたのは敵方のトロイアであったため生半な手段では怒りが静まらないことは必定であった。
そこで神託を問うたところ「娘を生贄にささげよ」とのこと。アガメムノーンは苦悩の挙句、娘を犠牲にする決断をして妻クリュタイムネーストラーが留守を守る城へ縁談を知らせる嘘の手紙を届ける。クリュタイムネーストラーとイーピゲネイアは手紙を読むと大いに喜び、美しい晴れ着一式を持って迎えの船に乗り込んだ。
実はクリュタイムネーストラーが溺愛する娘の命を奪うことを承知しまいと、アガメムノーンはオデュッセウスの献策で一騎当千の勇将で美貌の若武者アキレウスとイーピゲネイアの婚礼を挙げると言う名目で二人を迎えさせたのであった。喜び勇んだクリュタイムネーストラが何も知らないアキレウスに婚礼の挨拶に出向いたことで、婚礼の話は嘘ということが判明し母子は幸福の絶頂から不安の底に突き落とされる。
喜びに胸を膨らませて父の元に向かったイーピゲネイアを待っていたのは、兵団のためにわが身を犠牲にしろという恐ろしい父の言葉だった。悲嘆に暮れ並み居る勇者たちに娘の助命を願い出るクリュタイムネーストラーに対し、イーピゲネイアは王女の務めとしてわが身を捨て国のために生贄となることを承諾する。半狂乱で身を投げ出して嘆く母と義憤から勇士たちの先頭に立って助命を叫ぶ憧れの男性アキレウスを宥め、気高い王女は婚礼の衣装を身に着けたまま祭壇で命を落とした。
その怒りを晴らす為に、娘を犠牲にするという話です。
映画では神話の物語と違い、酔って手術を失敗し人を殺した男が、その罪として家族の1人を殺さねばならない‥という話になります。
“アウリスのイピゲネイア”を描いた作品というよりは、インスパイアされた作品という方が正しいですね。
狩猟の女神の怒りをかった父王とその生贄をめぐるギリシャ悲劇を睨んだタイトル
聖なる鹿殺し=神、狩、生贄という神話の題材が含まれているのです。

バリー・コーガンって何者?
そして、この映画を楽しむためにはキャストの存在も大事です。
コリン・ファレル、ニコール・キッドマンなどの超有名俳優陣が出演しているのですが、それに負けない異色の光を放っている存在があります。
バリー・コーガン君です!
1992年10月17日生れ。アイルランド、ダブリン出身の25歳です。
クリストファー・ノーラン監督の大作『ダンケルク』で、英国兵を救い出すため民間船に乗り込む青年ジョージ役で一躍注目を浴びる存在となりました。
とにかく、彼の演技の不気味さが半端ないです。
この映画でまた一段と飛躍しそう!

監督は鬼才ヨルゴス・ランティモス
最後です。
この映画を楽しむためには、この映画の監督を知っておいた方が良いです。
監督は、ヨルゴス・ランティモス
「この世代のギリシャの映画監督のなかで最も才能のある人物」と評された監督です。
ヨルゴス・ランティモス監督は、映画マニアなら誰もが知る『ロブスター』という映画を作った監督です。
聞いたことあるって人も多いんじゃないでしょうか?
「ロブスター」も興味深いストーリーと思いましたが、今作「聖なる鹿殺し」もまたその系譜を受け継いでいます。
映画マニア心をくすぐる非常に興味深い題材を持って来る監督です。
そして、音楽の使い方とか全てが秀逸です。
ちょっと古めかしいとも言えますが、本当に怖さを感じてしまうんです。

ただ、映画はわけわかんねーって人も多いです。
ちょっと難解だけど、凄い映画を作る監督…
そんなイメージを持つ監督です。

聖なる鹿殺し:評価、おすすめ度は?
この映画の評判はどうなっているのでしょう?
ちょっと調べてみました。
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com(3.6)
Yahoo!JAPAN映画(3.57)
Filmarks(3.7)
2018年8月21日時点
海外の評価はこんな感じ
批評家(3.85)
観客(3.3)
(Rotten Tomatoesでは批評家10段階評価なので5段階評価に修正しています)
IMDb(3.55)
(IMDbでは10段階評価なので5段階評価に修正しています)
批評家はけっこう高いですね。
元ボクサーの一念発起の評価!

この映画の評価は
(4.2)です。
めっちゃ面白かったです。
映画をたくさん観てる人は、映画の先が読めて来てしまいますよね。
でも、この映画は先が読めませんよ~。
終盤の3人の行動も凄いです。
助かりたいがために各々がする行動…色々と考えてしまいますよね。
人間って怖いなあ‥とも思ってしまいました。
文句なしの映画マニア必見の作品です。

ぜひ、お暇があればどうぞ
映画『聖なる鹿殺し』の紹介でした。











