
ネタバレ禁には、目次をお使いください('ω')
本日ご紹介する映画はNetflixオリジナル映画
「バスターのバラード」です。
この作品は、コーエン兄弟が監督・脚本を担当し、アメリカ西部開拓時代を舞台に描いたアンソロジー映画、当初は、映画では無くオムニバス・ドラマみたいなミニシリーズを予定していた様ですが、最終的に映画となった様です。
ネットフリックスオリジナルに、コーエン兄弟作がやってきたというのは、映画ファンには嬉しい悲鳴では無いでしょうか?
『ファーゴ』『ノーカントリー』、彼らが作った名作にハマった人も多いはず!
早速観賞したのですが、特に山場も無くダラダラ観てしまう映画ではあるのですが、不思議と飽きることは無かったです。
ところどころにコーエン兄弟らしさもあり、二人のファンなら満足できる作品だと思います。
「バスターのバラード」で描かれる6つの物語を紹介します。
バスターのバラード:作品情報
原題 | The Ballad of Buster Scruggs |
洋画 | ドラマ |
製作国 | アメリカ合衆国 |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 133分 |
Netflix配信日 | 2018年11月16日 |
監督 | コーエン兄弟 |
脚本 | コーエン兄弟 |
おすすめ度 | (3.3) |
バスターのバラード:予告編
「バスターのバラード」6つの物語
この映画は、異なる6つの物語で構成されています。
- バスターのバラード
- アルゴドネス付近
- 食事券
- 金の谷
- 早とちりの娘
- 遺骸
の6つの物語です。
それぞれの物語を紹介していきます。
バスターのバラード/The Ballad of Buster Scruggs
6つの物語の1つ目は、映画の題名と同じ"バスターのバラード"
主人公バスターを演じるのはティム・ブレイク・ネルソンです。
陽気な感じで歌を歌いながら登場、おしゃべりで軽口をたたきながら‥敵を殺すのです。
また、そのシーンがグロいんですけど、コメディの様な感じで…笑うべきなのか?笑う所で無いのか?
観てて迷ってしまいます。
銃の名手で、これからの展開どうなるのか?と期待していたらあっさり殺されて、天に召されてしまいます。
でも、何となく面白かったですね。
アルゴドネス付近/Near Algodones
2つ目の物語は"アルゴドネス付近"です。
銀行強盗に来た男が、銀行員のオッサンにやっつけられるのです。
そのオッサンの格好がまた良い、鍋などを身体に身に着け鎧みたいにしてるんですよね。
そうそう、主人公の銀行強盗役は、最近セクハラ問題で干されているジェームズ・フランコです。
銀行強盗が、目を覚ますと馬の上の死刑台に乗せられています。
そして、死刑にされる瞬間…インディアンがやってきて周りの男たちを殺し、走り去っていきます。
1人残された男は、馬の上で馬が走り去らない様に必死!首にはロープが巻き付いているんですからね。
しばらくして、男に助けられるのですが、その男は牛泥棒…
追ってきた警官に、今度は捕まります。
またまた死刑台の上…
今度はどう助かるんだろう?と思っていたら
今度は死刑執行で死んでしまいました。
"慈悲は強いられることなく"
"優しい雨のように天から降り注ぐ"
という文字が現れて終わります。
この物語もなんとなく面白かったですね。
食事券/Meal Ticket
3つ目の物語は"食事券"です。
村はずれで、小さな移動式見世物小屋で、腕や足が無い若者がシェイクスピアの作品を朗読しています。
朗読が終了するとお金を集め、それで生活をしている様です。
その男の名前はハリソン、お金を集めている男と二人で生活をしています。
ハリソンを演じたのは、ハリーポッターで従妹でデブのいじめっこダドリー・ダースリーを演じたハリー・メリングです。
そして、驚いた事にお金を集めている男を演じているのは‥リーアム・ニーソン!
ここら辺で気が付いてきましたが、この映画…キャストが豪華ですね!
村で朗読をして暮らしていたある日、お金を集めている男が、街に行こうと言います。
街に付くと、男は娼館へレッツゴー!
自分だけ好き勝手やって…ちょっとハリソンが可哀想になってきました💦
また朗読を続けてお金を稼ごうとするんですが…
どんどんお客が減って来ます…
その原因は、ライバル店の誕生、そこは鶏を利用してお客を喜ばせお金を稼いでいます。
そこで、リーアム・ニーソンが鶏を盗むんですよね。
鶏と共に馬車に乗り、揺られるハリソン…
なーんか嫌な予感…これ主人公また死ぬオチじゃ無いだろうな‥と不安がよぎる‥
そして‥嫌な予感は的中するのです。
馬車には鶏の姿しかありませんでした。
これまた、そこそこ面白かったです。
金の谷/All Gold Canyon
4つ目の物語は金を探す男の物語"金の谷"。
主人公の男を演じたのはトム・ウェイツです。
今では考えられないのですが、土を掘り川で洗い、出てきた金を取ったりしています。
これまた徐々に取れなくなり、山に入り金を探そうとするのです。
また川に戻って来て金を探したりして、あまり展開が進みません。
この物語で一番気になったのは、草原や山の景色!
これがまた、めっちゃ綺麗なんですよね。
色々なところを掘ったりしていると、ついにデカイ金塊を見つけます!
大喜びの男ですが、後ろから銃で撃たれてしまいます。
男が死んだと思った男は、穴に入るますが‥
実は男は生きていて逆襲にあい殺されます。
男は傷を治療し、金を持って旅立ちました。
主人公は死にませんでしたが、ストーリー的には一番退屈‥
ただの金を探す話ですもん💧
景色は綺麗でしたけど‥
早とちりの娘/The Gal Who Got Rattled
5つ目の物語は"早とちりの娘"です。
題名からも分かると様に、主人公は女性アリスです。
演じるのは、ゾーイカザンです。
オレゴンに行く集団と一緒に、兄と一緒に旅をしているのですが、道中で兄は病死してしまいます。
途方に暮れるアリスですが、旅の集団の用心棒ナップと結婚し、幸せを手に入れます。
しかし…長続きしません。
旅の途中で、インディアンの集団に出会ってしまうのです。
もう一人の用心棒アーサーが撃退するのですが、アーサーが死んだと思ったアリスは渡された銃で自害するのです。
なるほど、だから"早とちりの娘"なのですね。
アリスの幸せは少しの時間でした。
"アーサーはナップに合わせる顔が無かった"
納得ですね。
遺骸/The Mortal Remains
6つ目の物語は"遺骸"です。
出演はタニーデイリー、ブレンダン・グリーソン、ジョンジョ・オニール、ソウル・ルビネック、チェルシーロスの5人です。
密室(馬車の中)の中での会話から始まります。
5人の男女が、どうでもいい様な日常会話を馬車の中で行うのです。
しばらくして、馬車はどこかの建物に到着します。
暗い顔をして男が立ち去る馬車を眺めます…
で…この物語は終わり!
あまりにも唐突な終わり方だったので、一体何だったんだろうと調べました。
調べてみると、どうやら馬車に乗っていたのは死んだ人たちとその魂を運ぶ死神の様です。
もちろん劇中に、ハッキリそうだとは描かれていませんが…
なるほどっと思いましたね。
バスターのバラード:海外の評判
「バスターのバラード」で描かれてている6つの物語を観て、一話一話が短いので飽きはしませんでしたが、特に面白いとも思いませんでした…個人的には普通です。
でも、コーエン兄弟の作品をNetflixオリジナル作品で観れるというのは、ファンには喜ばしい事でしょう。
海外の評判をチラッと調べてみたらIMDbは10段階中7.4の評価!Rotten Tomatoesは、批評家10段階中7.7、一般5段階中3.8の評価でした。
なかなかの高評価ですね。
映画マニア、映画ファンの方は観ておきたい作品じゃないかなあ~と思います。