「ファミリー・クライム –ある家族の過ち–」子供を甘やかしたらこうなっちゃう!?Netflixで興味深いアルゼンチン映画が配信されていますよ~。
ファミリー・クライム –ある家族の過ち–

親ってどうしても我が子を庇いたくなっちゃいますよね。

でも、庇いすぎたら子供がダメになっちゃう事も…

 

はい、という事で本日ご紹介するのは

子供を庇い続けた為に、とんでもない子供の真実をしってしまう映画
ファミリー・クライム –ある家族の過ち–

ファミリー・クライム –ある家族の過ち–

ファミリー・クライム –ある家族の過ち–

 

「ファミリー・クライム –ある家族の過ち–(原題:Crímenes de familia)」は、2020年8月20日に配信開始となったNetflixオリジナル映画

盲目的に息子を信じるが故に、真実が見えなくなっている母親が、ある事件がきっかけで衝撃の真実を知ってしまうという物語です。

 

あらすじ
ファミリー・クライム –ある家族の過ち–

ファミリー・クライム –ある家族の過ち–


元妻をレイプし、殺そうとした罪で起訴された息子を救おうと奔走するアリシア。その孤独な闘いで、彼女は人生を一変させる思いがけない真実と出会う。

 

監督はセバスチャン・シンデル

 

主演の母親アリシアを演じるのは
セシリア・ロス

ファミリー・クライム –ある家族の過ち– セシリア・ロス

ファミリー・クライム –ある家族の過ち– セシリア・ロス

セシリア・ロス - Wikipedia

ミゲル・アンヘル・ソラ
ベンハミン・アマデオ
ソフィア・ガラ・カスティリオーネ
ヤニナ・アビラ

等が出演しています。

 

 

 

99分という丁度いい短さの映画でしたが、長く感じました。

時系列の違う、息子の裁判と、使用人の裁判という二つの物語が同時進行で描かれ、ちょっと意味が解らなくつまらない序盤でしたが、怒涛の終盤の展開でこの映画の評価は変わると思います。

この映画観たら、子供に対する接し方が変わるかも?

親は子供がしっかりと自立できるように時には突き放すことも必要なんですよね。

いごっそう612
色々と痛感する良作映画でした。

実話?

映画の冒頭でこの映画は実話に基づく物語と出ます。

 

調べましたが、映画の基となった実話事件は出てきませんでした。

しかし、映画のラストに

 

「あかんぼ殺しのマリー・ファラーについて」より

ベルトルト・ブレヒト(1898~1956)

 

という言葉が画面に出てきます。

 

ベルトルト・ブレヒトは、ドイツの劇作家、詩人、演出家です。

彼の作品の中の一つに「あかんぼ殺しのマリー・ファラーについて」があります。

 

その内容は

マリー・ファラー、生まれた月は春四月だが
みなしごで、未成年、賞罰なく、クル病、
ふしだらとは見えなかったといううわさだが
このとおり殺しました、あかんぼを、と自供。
かの女はいう、二ヶ月ばかりのころだったか
あやしげな地下室に住む女の手を借り
二本の注射で堕胎しようとしたのだが
だめだった、ただひどく痛いめをみたばかり。
しかしきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 

でも、とかの女はいう、支払いはきちんとした、
もう隠せないので、おなかをきつくしばった、
アルコールに胡椒をぶちこんで飲んでみた
その効は、おっそろしく下痢しただけだった。
からだはひとめにたつほどふくらんできて
はげしく痛んだ、ことに皿洗いをすると。
そのころには、かの女はまだしっかりしていて
マリア様にお祈りした、どうぞお慈悲をと。
きみたちもまた、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 3

しかしお祈りはどうやら、ききめがなかった。
願いごとにはほどがある。その日が迫れば
朝の祈りのたびにめまいがし、汗が出た
冷汗というものも出た、御像を仰げば。
とはいえ誰も、そうとは悟りはしなかった
かの女のお産の月が迫っているなどと。
だってさ、聞かされても誰が信じられたか
ぶきりょうなあの子に誘いの手があるなどと。
そしてきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 4

その日、とかの女はいう、明けたか明けぬうちに
階段を拭く、と、おなかに爪をたてられた
ような気が。よろめく、振りまわされる、痛みに。
でもなお、なんとかかの女はそれをこらえてた。
一日じゅう、たとえば干しものをほしながら
かの女は脳をしぼる、辿りついた考えーー
生もうかしら。とたんに心臓がまわりから
しめつけられる。夜、やっとかの女は屋根裏へ。
しかしきみたち、待ってくれ。怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 

横になったと思うと、もういちど呼ばれた、
ーー雪が降りこんでるから拭きとっておくのよ。
おわったら十一時。ながい一日だった。
どうにかおちつけたときは、もう暗黒の、夜。
かの女はいう、生まれたのは男の子。それも
ほかの男の子とどこもちがってやしない
だけど女がほかとちがってた。といっても
かの女をわるくいえるわけなどありはしない。
きみたちもまた、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 

ぼくにはわるくはいえないが、しかしいったい
この男の子がどうなったかは聞かせよう
(何ひとつ、とかの女もいう、隠しだてしない)、
そうすりゃ、ぼくやきみの性根も見えてこよう。
寝床に、とかの女はいう、這いこむとまもなく
たえがたい嘔気に襲われた、でもじいっと
そんなときどうすればよいか知るはずもなく
ただこらえてた、叫びごえだけはあげまいと。
そしてきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 7

死ぬ思いをしながらーーだって嘔気ばかりか
部屋の寒さもひどかったーーふらふらかの女は
手洗いに立つ、と、そこだった(それが何時か
憶えがない)、遠慮なく子が生まれでたのは。
朝が近づく。どうしたらいいかかの女には
こうなってはまるっきりケントウがつかない
だが雪が舞いこむ、屋根裏の手洗いには、
手はこごえる、じっと子をだいてもいられない。
そしてきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 8

そこで寝床に戻りかけると、思いがけず
それまでおとなしくしてたのに、子はさわいで
泣きだした。なぜかいらいらして、いたたまれず
かの女は子を打った、叩いた、両のこぶしで。
すると、とかの女はいう、やがて静かになった。
それから夜のしらむころまで子に添い寝した
だきしめて、けれどもう子にはいきがなかった。
朝、その子を洗濯ものに埋めておいた。
しかしきみたち、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 9

マリー・ファラー、生まれた月は春四月でも
最後、死んだのはマイセンの監獄のなか、
私生児を生み、殺し、罰せられたーーとしても
いったいどのいのちが弱点をもたないか。
きみたち、もし懐妊すればメデタイといい
きみたち、産の床はいつも清浄だった、
さあれ、ろくでなし呼ばわりはひかえてほしい
罪はおもいが、かの女の苦もまたひどかった。
それだからこそ、待ってくれ、怒るのははやい
生きものはみな、たすけあわねば生きられない。

 

とありまして、映画の物語に関連するような詩が出てきます。

 

ベルトルト・ブレヒトのこの作品は実話を基に作られているのでしょうか?

映画のストーリーはこの詩から作られたのか?

いごっそう612
答えを知っている方は是非、教えてください!

海外の評価

この映画の海外の評価は
どうなっているのでしょう?

海外映画サイトIMDbを調べてみました。

ファミリー・クライム –ある家族の過ち–

ファミリー・クライム –ある家族の過ち–

 

10点満点中
6.7点
という評価になっています。

271人のユーザーの中で
7点を付けたユーザーが一番多いです。

次は6点、8点と続き
まあまあ良いという感じの評価です。

5点以下は少ないということから
ハズレではない
それなりに良い作品だという事がわかります。

いごっそう612
確かに悪くはない映画でした。

予告編

この映画が気になった人は
予告編をどうぞ!

いごっそう612
『ファミリー・クライム –ある家族の過ち–』はNetflixでのみ観ることができます。

 

Netflixオリジナル映画は
なかなか話題作があります。

今一番の話題作は
『プロジェクト・パワー』

お暇があれば観てみてください。

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