「#マンホール」
「#マンホール」英題:#MANHOLEは2023年の日本映画作品
マンホールに転落して出られなくなってしまった男が、SNSを駆使して脱出を試みる姿を描いた異色サスペンスです。
第73回ベルリン国際映画祭
ベルリナーレ・スペシャル部門正式招待作品
なかなか異色でそれなりに面白かったですね。
SNSを駆使して助けを呼ぶってのは、ありそうだけど今まで無かった展開。
今どきの映画って感じでした。
熊切和嘉監督はあんまりこういう系の映画のイメージが無かったんですけど、こんな作品も作れるんですね。
ラストはちょっとしょぼい展開になっちゃったんですけど‥。
それなりには楽しめた作品です。
#マンホールで検索すると、
汚い
グロい
と出てきましたが、まあ‥マンホールの地下なんでね。
汚いと言われれば汚いかもしれないですね。何か泡とか出てくるし‥。
グロいってのは微妙‥半骸骨みたいな死体は出てきますけど‥。
グロいまでは行かないと思います。
心配な方は安心して観てください。
監督は
熊切和嘉
キャスト
川村俊介役
中島裕翔
工藤舞役
奈緒
加瀬悦郎役
永山絢斗
折原奈津美
黒木華
等が出演しています。
あらすじ&ネタバレ
勤務先の不動産会社で営業成績トップの川村俊介は、社長令嬢との結婚も決まり、まさに順風満帆な人生を歩んでいた。結婚式の前夜、渋谷で開かれたパーティで飲んだ俊介は、異常に意識が朦朧とし、帰り道にマンホールの穴に落ちてしまう。
深夜、川村は穴の底で目を覚ますが、落下時に錆びついて折れた梯子で脚を負傷し身動きが取れなくなっていた。スマホのGPSは誤作動を起こし現在位置が分からず、いろいろな人に電話するも電話に誰も出ない…通報した警察にもいたずらだと思われ取り合ってもらえない。唯一連絡が取れた元カノの工藤舞に助けを求める。
舞が俊介が送った地図を頼りに探しても、俊介が落ちた穴は見つかりませんでした。さらに、警察が捜索するも、そんな穴は見つかりません…。
ある疑念が発覚する。「もしかして、ここは渋谷ではない?」何者かにハメられたと考えた彼は、SNS上で川村俊介の妹だという設定の「マンホール女」のアカウントを立ち上げ、場所の特定と救出をSNSで求める。
犯人探しに沸き上がるネット民たちを操る川村は、マンホールに落ちたのではなく、誰かに拉致され、知らない穴に落とされたのではないか、会社の仲間ではないか?川村俊介を羨む男‥俊介に恨みのある人間の仕業ではないか?という疑念が沸き起こります。
いったい誰が犯人なのか?
俊介は同僚の加瀬悦郎(永山絢斗)が怪しいと思います。
ネット民はヒートアップします。
俊介は加瀬悦郎に電話をするも悪態をついて切ってしまいます。
犯人ではないかと疑われた加瀬悦郎(永山絢斗)は、ネット民の中の一人であるアカウント名・深淵のプリンスが家に現れ、暴行を加えられネットにさらされます。
犯人である深淵のプリンスはSNSで絶賛されました。
その後も俊介のいるマンホールの捜索は続きます。しかし、俊介のいるマンホールの地下は、折れたガス管からガスが出たり、地下が泡だらけになったりでピンチに陥りますが、加瀬からもらったライターで危機を脱出します。
俊介は、スマホをマンホールの外まで高く投げ、外の景色を見て場所の特定を図ります。その時に映ったマンホールを頼りに、マンホールに詳しい仮面の男という男の情報で、俊介のマンホールの場所は特定されました。
近くの動画配信者が助けに行くことになり、スマホで生配信を見ながらついに助かったと安心します。しかし、動画配信者が行った場所には俊介はいませんでした。
SNSではわざと違うマンホールを置いてわなにかけたのでは?と疑惑がわいています。
絶望する俊介でしたが、近くに電車が走る音と踏切の音を聞き、その情報をSNSに流しました。助けを待ってる間、辺りを捜索していた俊介は、腐乱死体を見つけます。その死体を見た俊介の脳裏に過去の記憶が蘇りました。
死体の正体は川村俊介です。今マンホールにいる川村俊介は、実は川村俊介ではなく、吉田という男だったのです。
本当の川村俊介を殺し、川村俊介と同じ顔に整形して、川村俊介の人生を奪っていたのです。
吉田は、全てが本当の川村俊介を知る何者かの復讐だと気が付きました。
吉田は、本物の川村俊介の恋人だった折原奈津美が犯人ではないかと考えます。
吉田は折原奈津美に電話をします。全くしゃべらない折原奈津美に吉田は、俺が川村俊介の偽物って分かってるんだろ?と言って電話を切ります。
吉田は折原奈津美を処分するために、個人情報をSNSに流します。
SNSは一気に加熱し、加瀬を襲った深淵のプリンスは、もう迷わない皆ありがとうと言って、折原奈津美の殺害予告をします。
SNSに流した踏切の音で俊介の場所が断定されます。
場所は埼玉県の大塚村で岩崎小学校でした。
警察に連絡されそうになり、死体のことがバレると俊介は焦ります。
SNSに脱出できたことを書き込み、大丈夫だと言い張ります。
警察からも電話がかかり、今からその場所に来ると言われます。
あせった吉田は死体に砂をかけ必死に隠そうとします。
マンホールの外で車が止まる音がします。警察が来たのか?と俊介は焦ります。
電話が鳴ります。その場にやってきたのは工藤舞でした。ロープを垂らしてくれましたが工藤舞の顔は見えません。垂らしてきたロープを使い外に出ますが、そこにいたのは別人でした。そこにいたのは折原奈津美でした。折原奈津美は俊介のスマホを操作し、工藤舞に成りすましてやり取りしていたのです。
一連の出来事の犯人は、奈津美がすべて仕組んでいたものでした。
吉田は必至で言い訳をしますが、奈津美には通じません。
クラスでカードが盗まれた話をし、盗んだものはちゃんと持ち主に返しましょ‥と言います。
折原奈津美は吉田に馬乗りになり顔をはぎ取ろうとメスを当てます。
吉田は、子供がいると言います。カードを盗んだ過去の自分の話をし、生まれ変わるしか無かったと
子供を抱きしめたいから時間をくれと泣いて懇願します。
折原奈津美はメスを捨て、川村俊介の顔である吉田の顔に触れまじまじと見ます。
そしてその場を立ち去ろうとしました。
しかし!後ろから吉田が襲いかかります。クソみたいな人生は死ぬまでクソだ!と首を絞めます。
他人の人生を奪ってここまで這い上がって来たのだから、こんなところで終わるわけには行かないんだよ!
と言い、マンホールに落とそうとします。
その時、何者かがボウガンで吉田を打ちました。
その衝撃で吉田はマンホールに落ちてしまいます。
そこに来たのは深淵のプリンスでした。少年である深淵のプリンスは「正義に乾杯」と言います。
マンホールから脱出ようのロープを取り上げた深淵のプリンスは、マンホール姫を助けたとSNSに上げます。
吉田はSNSを見て違う!と言います。
深淵のプリンスは「君は誰だ?」とSNSで尋ねますが、吉田は答えれません。
深淵のプリンスはマンホールの蓋をします。
本物の川村俊介の死体と閉じ込められた吉田は水たまりに映る自分の顔を見て叫びます。
エンドロールが流れる。
ってか警察はどうなったの?
海外の反応、評価とレビュー!
サスペンス映画
「#マンホール」の
海外での反応、評価はどうなっているのでしょう?
海外映画サイトIMDbで
調べてみました!
海外映画サイト
IMDbでは
平均点が
6.0点という
普通の評価に
なっています。
ユーザーの投票で
一番多いのが
6点です。
全体の32.0%の人が
6点の評価を付けています。
次に多いのが
7点
全体の17.3%
3番目は
5点
全体の13.4%
6点が圧倒的に多いことから、海外の反応、評価は可もなく不可もなくと言う感じのようです。
海外のレビューを紹介します。
『#マンホール』はとても面白い前提で、演技も良かった。RottenTomatoesのレビューがほとんど好意的で、1つだけ悪かったのは「途中からばかばかしくなった」というものだった。残念なことに、それはほぼ正しかった。
この映画は、現実的な状況と大げさなファンタジーの間を行ったり来たりしているうちに、最後には後者へと激しく突き進んでいく。
最も弱い場面は、プロットの多くが映画版ツイッターに関係しているため、主人公がスクリーンを見ながらツイートを読む時間が長いことだ。エンディングには非常に葛藤があった。全体的には楽しい映画だったが、誰かに見るべきだと言うような映画ではなかった。
全体的には楽しい映画だったが、誰かに見るべきだと言うような映画ではなかったに同意します。
「#マンホール」のようなサスペンス、スリラー映画には興味深い作品が盛りだくさんです。