
ネタバレ禁には、目次をお使いください('ω')
・一言でいうと:誘拐した12歳の美少女バレリーナが、実は残虐な「吸血鬼(ヴァンパイア)」だった密室サバイバル・ホラー。
・見どころ:「狩る側(誘拐犯)」と「狩られる側(少女)」の立場が逆転する、スカッとするほどのスプラッターアクション!
・独自視点:単なるホラーではなく、ラストの共闘や、亡きアンガス・クラウドへの追悼など、エモーショナルな人間ドラマも熱い。
★★★★☆
4.5
(B級ホラーかと思いきや圧倒的名作!どんでん返しの連続と爽快感に大満足っス!)

最初はB級ホラーかと思って観てみたら‥‥これめちゃくちゃ面白い!
意外にも意外、名作じゃないか!
ヴァンパイアが圧倒的な力を持ちながらも、人間側がそこそこ対抗できるのがボクシングの乱打戦みたいで最高に良いっスね!
あと、クセの強い犯罪者たちが全員キャラ立ちしてる点はもとより、出てる女優が子役を含めみんな美人!男性としたらその姿を見るだけでも楽しめる(笑)
そして何より、吸血鬼を演じる子役の演技がマジで天才的!
ラストもどんでん返しに次ぐどんでん返しで、これ続編あるんじゃないの!?って期待感がハンパない傑作でございます。
では、そんな映画をご紹介していきましょう。
作品情報:映画『アビゲイル』(Abigail)
本作は、『スクリーム』シリーズや『レディ・オア・ノット』を手掛けた気鋭の監督コンビ(マット・ベティネッリ=オルピン&タイラー・ジレット)による、新感覚のヴァンパイア・ホラーです。
1936年の名作『女ドラキュラ』を現代風に大胆アレンジした作品となっています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原題・公開 | Abigail(アメリカ / 2024年) |
| 監督 | マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット |
| 上映時間 | 109分 |
| ジャンル | ホラー、スリラー、アクション、コメディ |
| 主要キャスト | メリッサ・バレラ(ジョーイ:元軍人の衛生兵) ダン・スティーヴンス(フランク:元刑事) アリーシャ・ウィアー(アビゲイル:ヴァンパイアの少女) キャスリン・ニュートン(サミー:ハッカー) アンガス・クラウド(ディーン:逃走車の運転手) |
あらすじ(前半):楽勝な誘拐計画のはずが…
素性も知らない6人の男女が、ランバートという男からの依頼で集められます。ターゲットは、大富豪を父に持つ12歳の美少女バレリーナ・アビゲイル。
身元を隠すため、彼らはフランク、ジョーイ、サミー、ピーター、ディーン、リックルズという「ラット・パック(往年のエンターテイナー集団)」にちなんだ偽名を与えられ、彼女を郊外の巨大な洋館に監禁します。
身代金5000万ドル(約75億円)を山分けするため、彼らに課せられた任務は「この館で24時間、少女の番をすること」。
元軍人で一児の母でもあるジョーイは、怯えるアビゲイルに同情し優しく接しますが、アビゲイルは「ごめんなさい、あなたたちに起こることに…」と謎の言葉を口にします。
やがて、メンバーの一人であるディーンが、首を引きちぎられた無残な死体となって発見されます。
パニックに陥る誘拐犯たち。彼らはセキュリティシステムによって館に閉じ込められ、外に出ることもできなくなっていました。
そして彼らは気づきます。アビゲイルの父親とは、暗黒街を牛耳る伝説の吸血鬼(クリストフ・ラザール)であり、アビゲイル自身も、何世紀も生き続ける「残虐なヴァンパイア」であったことに……。
これ以降は映画『アビゲイル』の核心的な結末ネタバレ、キャラクターの生死を含みます。未視聴の方は十分にご注意ください。
【ネタバレ】あらすじから結末まで!どんでん返しの連続
🚨 タップして結末のネタバレを読む
可愛いバレリーナの姿から一変、鋭い牙を剥き出しにし、チュチュを血で染めながらバレエのステップで次々と誘拐犯たちを惨殺していくアビゲイル。
実はこの誘拐計画そのものが、アビゲイルが「退屈しのぎのオモチャ(食料)」を集め、父親の敵対者を処分するために自ら仕組んだ罠だったのです。
誘拐犯たちは、ニンニクや木の杭など、思いつく限りのヴァンパイア対策で応戦しますが、一人、また一人と肉塊に変えられていきます。
【どんでん返し①:ランバートの正体】
生き残ったジョーイとフランクの前に、依頼主のランバートが現れます。なんと彼は2年前にアビゲイルによって吸血鬼にされており、彼女と父親から帝国を奪い取るためにフランクたちを利用していたのです。
【どんでん返し②:フランクの裏切り】
ランバートはフランクを新たな吸血鬼に変え、共にアビゲイルを倒そうと持ちかけます。しかし、力を手に入れたフランクはランバートを裏切って殺害。さらにアビゲイルの血を吸って弱らせ、ジョーイをも殺そうと襲いかかります。
【どんでん返し③:まさかの共闘とラストシーン】
ここで胸アツな展開が訪れます。「父親に愛されたい」と願うアビゲイルと、「息子に会いたい」と願うジョーイの間に奇妙な連帯感が生まれます。
二人はタッグを組み、壮絶な死闘の末にフランクを杭で突き刺して粉砕させます。
夜が明け、ついに伝説の吸血鬼であるアビゲイルの父親(マシュー・グード)が館に現れます。ジョーイも殺されそうになりますが、アビゲイルが「彼女は私を助けてくれた」と父親を説得。
見逃されたジョーイは、息子のもとへ帰るために車を走らせて映画は幕を閉じます。
(続編がありそうな終わり方)
海外の反応と評価:天才子役の無双とホラー愛に絶賛の嵐!
海外の映画批評サイトやホラーファンの間でも、本作は「期待を大きく超える大傑作」として非常に高い評価を獲得しています。特に絶賛されているポイントを3つまとめました。
① オープニングに隠された『魔人ドラキュラ』へのリスペクト
映画の冒頭、アビゲイルが舞台で踊る際に流れている曲はチャイコフスキーの「白鳥の湖」です。実はこれ、1931年にアメリカのホラー映画の原点となった名作『魔人ドラキュラ』のオープニング曲と全く同じなのです。
この粋なオマージュに、海外のホラーファンは「監督は俺たちと同じ本物のホラーオタクだ!この映画は絶対に面白い!」と開始数秒で心を掴まれました。
② 子役アリーシャ・ウィアーの「映画史に残る」怪演
本作のMVPは、間違いなくアビゲイルを演じたアリーシャ・ウィアー(Alisha Weir)です。
怯える無力な少女から、場を完全に支配する無敵のバケモノへと豹変する彼女の振り幅は驚異的です。海外のレビューでは、「『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルドに匹敵する、映画史に残る最高の子役パフォーマンスだ。彼女がすべてのシーンをかっさらっている!」と手放しで絶賛されています。
③ 予告編でネタバレしていても面白い「どんでん返し」と「血の海」
本作は、公式の予告編の段階で「少女がヴァンパイアである」という最大のネタバレを自らバラしています。
しかし、映画本編にはそこからさらに二転三転する「驚きのどんでん返し」が用意されており、最後まで観客を飽きさせません。
また、CGに頼りすぎず、実用効果(実際に血糊を使う手法)にこだわった大量の血しぶき(ゴア表現)が飛び交い、恐怖とブラックジョークが見事に融合したエンターテインメントに仕上がっています。
ラストメッセージ「アンガス・クラウドを追悼して」の意味とは
映画のエンディングロールが流れる前、スクリーンに「IN MEMORY OF ANGUS CLOUD(アンガス・クラウドを追悼して)」というメッセージが表示されます。
本作で、誘拐犯グループの運転手「ディーン」を演じていた俳優アンガス・クラウドは、映画の撮影が終了した直後の2023年7月31日に、25歳という若さで急性薬物中毒により急逝しました。
大ヒットドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』でブレイクし、これからのハリウッドを担うと期待されていた才能溢れる若手俳優でした。
彼が演じたディーンは、作中で最初にアビゲイルの犠牲になるというショッキングな役柄でしたが、彼の飄々とした存在感は作品に素晴らしいユーモアを与えていました。
監督たちは彼の死に深いショックを受けつつも、「彼の素晴らしい演技をそのまま世界に届けることが一番の追悼になる」として、彼が出演したシーンをカットすることなく、遺作としてこの映画を完成させました。
あのメッセージには、キャストとスタッフ全員の、彼への深い愛と哀悼の意が込められているのです。
ラストの期待感!映画『アビゲイル』の続編はある?
検索でも非常に多いのが「『アビゲイル』の続編(パート2)は作られるのか?」という疑問です。
ラストのどんでん返しからの綺麗な引きを見ると、「これは絶対に続編があるでしょ!」と期待してしまいますよね。
結論から言うと、現在正式な続編の製作発表はありません。
しかし、監督のマットとタイラーは、海外メディアのインタビューで続編について非常に前向きな発言をしています。
- アビゲイルの物語が終わっていない:彼女は生きており、ラストに登場した「伝説のヴァンパイアである父親(クリストフ・ラザール)」との関係性など、深掘りできる要素が山ほどあります。
- ジョーイとの再会:唯一生き残ったジョーイとアビゲイルが、今後どのような形で交わるのか。ファンの期待が高まっています。
- 監督の意欲:監督陣は「キャラクターたちを愛している。もし機会があれば、絶対にまたこの世界に戻ってきたい」と語っています。
本作は世界興行収入でも4300万ドル(製作費2800万ドル)を記録するヒットとなっており、今後の配信での人気次第では、近い将来続編の製作が決定する可能性は十分に高いと言えます!
【パパ目線判定】子供と観れる?トラウマ度は?
私生活では3兄弟のパパである筆者が、親目線でリアルにジャッジします。
今回は吸血鬼モノということで……。
| 年齢層 | トラウマ度 | パパのリアルな感想 |
|---|---|---|
| 中学生以上(長男) | ★★★☆☆ | ホラー耐性があれば、アトラクション感覚のアクション映画として楽しめます。 |
| 小学生(次男) | ★★★★★ | 絶対NG。首が飛んだり、人体が破裂して血の海になるスプラッター描写が強烈すぎます。 |
| 幼児(三男) | ★★★★★ | 絶対NG。同年代の可愛い女の子(アビゲイル)がバケモノになるギャップで泣き叫びます。 |
まとめ:血飛沫と爽快感が交差する極上のエンタメホラー!
映画『アビゲイル』は、密室ホラーの緊迫感から始まり、後半は血みどろのアクション映画へと変貌する、一粒で二度美味しい極上のエンタメ作品です。
ただの「弱い少女」だと思っていた相手に、プロの悪党たちが次々とボコボコにされていく様は、ホラーでありながら不思議な爽快感(カタルシス)があります。
そして、亡きアンガス・クラウドの遺作としての背景を知った上で観ると、また違った感慨深さがあるはずです。
血みどろのスプラッター表現が大丈夫なホラー好きには、文句なしにオススメできる傑作です!












