
近年最高の胸糞映画
「胸騒ぎ」

久々に怖いと思った映画でした。
あらすじはこんな感じです。ネタバレもあるので観賞前の方は気をつけてください。
イタリアでの休暇中、デンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、オランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会う、パトリックは医者だと言い、アーベルは舌が無かったが先天性の障害だとパトリック夫婦から説明されます。何か怪しいんですけどね。
家族は意気投合し、後日パトリック夫婦からの遊びに来ないか?と招待状を受け取るんです。
迷いながらもビャアンに押されて来たオランダの田舎町、パトリックの家に到着し、再会を喜んだのも束の間、外食を奢らされたり、ベジタリアンのルイーセに肉料理を出したり、飲酒運転したり、風呂入ってるときに歯磨きに来たり、ビャアンとルイーセがセックスしてるところを覗いたり、アウネスの隣で裸で寝ていたり‥と考えられない失礼な行動を取るんです。
怒ったルイーセに言われて、ビャアンは渋々家を出て行くんですが、大事なうさちゃんを忘れたとアウネスが言ったことをきっかけに家にまた戻ってしまいます。
パトリックとカリンから謝罪を受け、楽しませるからと言われ、ビャアンは、また滞在することにします。
しかし、ダンスを上手く踊れないアーベルに激高するパトリックの教育に納得がいかないことから口論になります。
そしてその日の夜に
見てしまうのです。
家の裏に小屋を発見し、中には空の荷物とカメラがあるのを発見します。
小屋の壁には、パトリックとカリンが他のカップルと休暇中に撮った、小さな子供を連れている写真が貼ってありました。
しかし、その写真…次々と子供が変わっています。
その子供は写真を見ると他の親の子供でした。
そうなんです!
パトリックとカリンのオランダ人カップルは、家族を騙して殺害し、子供を誘拐し舌を切り落とし喋れないようにしてから、自分の子供と偽らせ…新しい獲物を探すというパターンの連続殺人鬼なのです。

恐怖し、今度はビャアンがルイーセと娘のアウネスを起こして、車で家から逃げ出します。
しかし、ビャアンはルイーセと娘のアウネスの真実を伝えませんでした。
逃げ道の道中、車が泥にハマりタイヤが空転して動かなくなります。
慌ててルイーセと娘のアウネスを車に残し、助けを呼びにビャアンは近くの家を尋ねますが、誰も見つかりませんでした。
車に戻ると、パトリックとカリンが迎えに来ていて、パトリックの車の中にルイーセと娘のアウネスはいました。
泣きながら酷いことをしないでくれ‥と頼むビャアンを優しく車に乗せたパトリックでしたが、行先はパトリックの家ではありません。
不信に思ったルイーセが訪ねますが、きつく黙ってとパトリックとカリンに言われます。
アベルのベビーシッターのムハジドがいる場所に車を停めアグネスを連れて行こうとしますが、ルイーセが抵抗します。ビョルンが抵抗しかけますが、パトリックはビョルンを殴り、ビョルンはあっさりギブアップです。、アベルのベビーシッターのムハジドがルイースを押さえつけ、カリンはハサミでアグネスの舌を切り落とします。アグネスは連れていかれ、ムハジドはアグネスを連れて去り、ビャアンとルイーセは人けのない道に連れて行かれる。

車から降り7道端に立たされた二人、ビャアンがなぜこんなことをするのかと尋ね、パトリックが「お前が許したからだ」と答えます。
確かにそうなんです。ビャアンがもっと抵抗していたらこんなことにならないのです。
ビャアンの気の弱さがこんな事態を招いていると言えます。
夫婦は服を脱ぐよう命じられ、何故か自ら服を脱ぎます。
二人ははその後、泥地に追いやられ、そこで多数の投石を受けて殺されます。
投石ですよ!投石!
銃とか持ってるわけでもないのに‥どうして戦う道を選ばかったのか…。
これが映画の上手いところでありますし、胸糞映画であるぶぶんでもありますよね。
何故か‥犯人の言いなりになってしまう人‥。
そして、舌を失い喋れなくなったアウネスはパトリックとカリンの娘役となり、夫妻は次の殺人のターゲットとなる別の家族を狙うのです。
いや~この映画名作でしょ?
久しぶりに大当たりの映画に出会いました。
近年まれにみる胸糞映画でした。
そうそうこの作品、ハリウッドリメイクされてまして、これがまた面白い!と話題になっています。
しかも、ホラースリラーに強い!
ブラムハウス・プロダクションズの製作でハリウッドでリメイクされています。
日本では2024年12月13日に『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』で公開されました。

英題のタイトルはオリジナルと同じSpeak No Evilで、監督は『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』『フレンチ・ラン』のジェームズ・ワトキンス、はパトリック役はジェームズ・マカヴォイが務め、本作の監督クリスチャン・タフドルップは製作総指揮を担当しています。
ハリウッドリメイク版もかなり面白そうですね。
映画「胸騒ぎ」は実話なのか?
映画「「胸騒ぎ」は‥もしかして本当にあった話なのか?
調べてみました。
監督のクリスチャン・タフドルップがインタビューに答えた記事がありました。
ドレッド・セントラルは、クリスチャン・タフドルプ監督と会い、彼が影響を受けたもの、デンマーク人俳優のキャスティングに苦労したこと、トッド・ソロンズなどについて語りました。
「Speak No Evil(胸騒ぎ)」のアイデアはどこから来たのですか?
クリスチャン・タフドルプ談
これは私たち自身の経験から少し外れています。子供の頃から、私と弟は一緒に脚本を書き、両親と一緒によく旅行していました。イタリアではよく他の国の人たちと会い、休暇中に友達になりました。そして時々彼らに再会しましたが、映画のような感じではありませんでした。<笑> でも、いつも気まずくて、少し驚きました。彼らがこんなふうに暮らしているとは思っていませんでした。
それで、私たちはドイツのどこかの奇妙な地方か、アムステルダム郊外のどこかにたどり着いたんです。だから、私はいつもそれを素晴らしい状況だと考えていました。それから、2016年にガールフレンドと娘と一緒に体験したことがあると思います。娘が3歳で、私たちはオランダ人のカップルと出会いました。彼らからインスピレーションを得て、少し脚本を書いたんです。そして私たちは友達になり、彼らの家に招待されましたが、私たちは断りました。でも、もし彼らを訪ねていたらどうなっていただろうと考えました。するとすぐに、明らかにコメディーであるにもかかわらず、コメディーというよりホラー映画のような気がしました。
でも、知らない人と再会するというのは、何か特別なことなんじゃないかと思ったんです。オランダ人は、とても優しくて面白いのですが、ちょっと怖くて、表面の下に何があるのか分からないんです。本当に理解できないんです。だから、彼らと過ごす週末を想像していたんです。そして、最悪の事態が実際に起こったらどうなるかを考えました。それを想像するのはとても楽しかったです。だから、「Speak No Evil(胸騒ぎ)」は実生活のシチュエーションに基づいて作られていますが、もちろん、そのアイデアにはホラーやジャンルの要素がかなり加わっています。
と書いていました。
という事で
映画「胸騒ぎ」は実話ではありませんが、クリスチャン・タフドルプ監督の実体験にインスパされ作られた作品です。
実話でなくて良かったです💦