
Netflixより2025年4月25日配信開始になった映画「ハボック」のネタバレと評価、キャストについて書いています。
「ハボック」原題:Havocは2025年のアメリカ、イギリス合作映画
汚職をした後悔にまみれ、家庭も壊れた警官ウォーカが、盗難トラックを巡るトライアド(三合会)の事件に巻き込まれ、政治家の息子を救う為にギャングや汚職警官と戦っていくという、超過激なバイオレンスアクションです。
Havocの意味は大混乱
その名の通り、バイオレンスアクションが好きな人には楽しめる作品、めちゃくちゃグロいシーン満載の映画です。
かぎ爪で殺したりとかホラー映画に近いくらい血がドバーと出ます。
主演はトム・ハーディ!「ヴェノム」とかが有名ですが、昔から色気のある俳優で「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」という映画では、1人で車の中で喋るだけという演技で、見事な演技を披露していました。
そのトム・ハーディの新作となった今作でも見事な演技を披露しています。
簡単に言うととにかくアクションシーンが凄いです!
とにかく最初から最後まで銃ぶっぱなしまくりのあっという間の105分!
それもそのはず、監督はインドネシアのアクションで有名な「レイド」シリーズのギャレス・エヴァンス監督!
この名を聞いたらどんな映画なのか想像できるんではないでしょうか?
とにかくアクションが凄い!そしてグロい…。
トム・ハーディ好きにはたまらない映画となっています。
キャスト
トム・ハーディ(ウォーカー役)
ジェシー・メイ・リー(エリー役)
ジャスティン・コーンウェル(チャーリー役)
クエリン・セプルヴェダ(ミア役)
ルイス・グスマン(ラウル役)
ミシェル・ウォーターソン(暗殺者役)
サニー・パン(チン役)
ジム・シーザー(ウェス役)
ゼリア・メンデス=ジョーンズ(ジョニー役)
ヨー・ヤンヤン(ツィの母親役)
ティモシー・オリファント(ヴィンセント役)
フォレスト・ウィテカー(ローレンス・ボーモント役)
リチャード・ハリントン(ジェイク役)
ジェレミー・アン・ジョーンズ(ツイ役)
ネタバレ
チャーリー、ミア、ジョニー、ウェスからなる窃盗団が、隠されたコカインが入った洗濯機を盗みトラックに乗り逃走する。
彼らは、麻薬捜査班の刑事、ヴィンセント、ヘイズ、ジェイク、コルテスに追われるが、窃盗団が洗濯機をパトカーに投げ込み‥パトカーは大破する。コルテスは洗濯機の直撃を受け重傷を負い、入院する。
その夜遅く、チャーリーとミアは盗んだコカインを地元の三合会のボス、ツイの元へ届ける。
ミアは以前、ツイの車を盗み、借金返済のために彼に働かされていた。
覆面をした襲撃者の一団が隠れ家に押し入り、ツイとその取り巻きを銃撃する。
チャーリーとミアはかろうじて逃げ出す。
覆面をした一団は、彼らが到着する直前に現場から逃走した。
実はこの事案は、ツイに不満を抱えた部下チンの策略で、襲撃者はチンと結託していた。
パトリック・ウォーカーは、殺人課の刑事として腐敗した身分で、家族とは疎遠になっている。
不動産王で市長候補でもあるローレンス・ボーモントに雇われて、金のためにローレンスを裏で手伝っていた。
息子がツイ殺害の容疑をかけられていることを知ったローレンスは、ウォーカーに息子を探し出し、守るよう命じる。
ウォーカーは、ローレンス・ボーモントと手を切ることを条件にその依頼を受ける。
ウォーカーは新米の相棒エリーと協力し、チャーリーとミアの居場所を突き止めるための手がかりを探し始める。
ウォーカーは病院でコルテスを見舞う。かつて麻薬取締班の同僚だったからだ。
ローレンスに雇われていた彼らは、麻薬窃盗の失敗でヴィンセントが潜入捜査官を殺害した事件以来、ウォーカーとは疎遠になっている。
ウォーカーが捜査を進める中、ツイの母親で「マザー」というあだ名の三合会幹部が街に現れ、チンに詰め寄り、息子に何が起きたのかを問い詰める。チンはチャーリーが犯人だと言い、マザーは復讐にためにローレンスを襲撃し拉致する。

ウォーカーは、ミアの叔父ラウルを追跡する。ラウルはチャーリーとミアが出国するためのパスポートを偽造していた。
ウォーカーはラウルから強引にミアとの連絡方法を聞き出し、偽造パスポートを受け渡すように言い、ナイトクラブで落ち合う。
しかし、ウォーカーがチャーリーとミアを無事に連れ出す前に、汚職刑事のヴィンセント、ヘイズ、ジェイクが到着する。
その姿を見たミアは、ヴィンセントがツィーの殺害犯だとウォーカーに伝える。
ラウル、ジョニー、ウェス、そしてマザーが送り込んだ三合会も到着し、大乱闘と銃撃戦になる。
銃撃戦によって、ヘイズ、ラウル、ジョニー、ウェス、そして三合会のメンバー数十人が死亡する。
ウォーカーはミアと負傷したチャーリーを連れて、かろうじて脱出することに成功する。
ウォーカーは、ヴィンセントと部下たちがチャーリーとその仲間を捕まえるのではなく、コカインの積荷を奪おうとしていたことに気づく。
ヴィンセントはチンと結託しており、チンにはコカインの買い手がいる。彼は取引で利益を上げ、親の七光りにより三合会の長に昇進したツイを抹殺しようとしていた。
チンはそのことがバレないように、病院に行きコルテスとその妻を殺害する。
コルテスを守るためにウォーカーから派遣されたエリーは、チンを追跡し、捕らえる。
ウォーカーはチャーリーとミアを、街の郊外にある父親の古い小屋へと連れて行く。
三合会は彼らを追跡し、大規模な襲撃を開始する。
三人と三合会は銃撃戦になる。

三合会は多くの三合会メンバーの犠牲を出すが、チャーリーとミアを捕らえる。
ウォーカーは、マザーの右腕である殺し屋と激しい戦闘になるが、なんとか勝利する
マザーがボディーガードとローレンスと共に到着する。
チャーリーがツイを殺したと確信しているマザーは、ローレンスにミアをチャーリーが見ている前で殺すように強要する。
しかし、エリーがヴィンセントとジェイクをチンと共に捕らえ到着し、こいつらが犯人だと暴露する。
ジェイクは突然逃げ出し、チャーリーを撃とうとするが、ローレンスが彼を庇い、チャーリーの腕の中で息を引き取る。
チンと、彼に忠誠を誓う裏切り者の三合会のメンバーは、マザーと彼女の支持者たちを射殺する。
チンはヴィンセントにも傷を負わせ、ヴィンセントはチンを銃で撃ち殺し、コカインを持って逃走する。
ウォーカーはヴィンセントを追う。もうしっちゃかめっちゃかの大混乱となっている。
エリーとジェイクが口論になり、ジェイクがエリーを撃とうとしたその時、チャーリーが父の復讐に燃えジェイクを銃で撃ち殺す。
ヴィンセントは列車で逃走を試みるが、追いかけてきたウォーカーに撃たれて負傷する。
二人は言い争いになり、ヴィンセントはウォーカーを撃つ、ウォーカーも反撃し、ヴィンセントを射殺した。
警察が到着し、依然として追及されている中、エリーはチャーリーとミアを解放する。
エリーは重傷を負ったウォーカーと話し合い、ウォーカーはエリーに逮捕を迫る。
エリーは拒否し、ウォーカーは到着するパトカーを不確かな運命と共に見つめていた。
もうラストは大混乱で訳が分からない感じになったが、まあ~とにかく悪い奴は倒されて、ウォーカーの禊も終わったという感じ、ラストにウォーカーは死んだのかな?とも思ったが、生きているのだろうか?
内容は無茶苦茶でもバイオレンスアクションとしては楽しめる作品でありました。
「ハボック」の評価とレビュー!
Rotten Tomatoes:3.0/5点
IMDb:6.1/10点
Filmarks:3.7/5点
映画.com:2.8/5点
平均的な評価が多いように感じました。
レビューも紹介します。
当然のことながら、『HAVOC』は壁一面の大虐殺に巻き込まれた時に真価を発揮する。気の弱い人には向かないかもしれないが、この拳を振り回す熱狂的な夢想によって、エヴァンスは再び絶頂期に近づいている。
『ハボック』はアメリカ市場でも馴染みのある俳優陣が揃っている。トム・ハーディ、ティモシー・オリファント、フォレスト・ウィテカーといった顔ぶれが中心だ。しかし、彼らにじっくりと味わえる役柄を与えることには、あまり関心がないようだ。むしろ、『ハボック』はエヴァンスが銃弾の跡や内臓を描き出すためのキャンバスであり、少なくとも後半は、滑稽で大げさで、コメディチックな演出を次々と繰り出している。
気に入りたかったけどがっかり
この映画を観る前は本当にワクワクしていました。4年間も待ち望んでいた作品です。でも、残念ながらがっかりしました。
ストーリー重視の映画だとは思っていませんでしたが、ストーリーは驚くほど退屈でした。
アクションは時々クールでしたが、カメラワークが多すぎるように感じました。
ギャレスの実力に見合うアクションではなかったと思います。大物俳優が出演しているせいもあるかもしれません。
それでも、振り付けはもっと良くても良かったと思います。主人公たちが危険にさらされているようには感じられませんでした。
NetflixのCGIはいつも奇妙で、全くリアルに見えません。大好きな監督の作品についてこんな風に話すのも嫌ですが、仕方がないですね。残念ながらがっかりしました。この映画の前にレイドシリーズを観ていたのも、私にとっては救いようがありませんでした。
ハボック(2025)映画レビュー
「ハボック」はギャレス・エヴァンス監督の骨太なアクションスリラーで、トム・ハーディが主演を務め、失敗した麻薬取引、腐敗した役人、そして暴力的な犯罪組織の渦中に巻き込まれる刑事を演じています。暗く様式化された街を舞台に、政治家の息子を救出し、根深い腐敗を暴こうとする刑事が混沌へと落ちていく様子が描かれています。
良い点:
トム・ハーディは激しく緊張感のある演技を見せています。
アクションシーンは残忍で、よく振り付けられ、容赦ありません。
骨太な撮影法と巧みな編集により、視覚的に印象的です。
悪い点:
ストーリーは薄く、ありきたりで、展開も予想しやすい。
脇役の描写が不十分。
感情の深みに欠け、映画というよりビデオゲームのように感じるときもあります。
最終的な評決: 「ハボック」はスタイルとアクションばかりで、内容は限られています。生々しく残忍なスリラーが好きで、ストーリーラインの弱さを気にしないなら、ワイルドな作品です。しかし、深みや独創性を期待しているなら、期待はずれかもしれません。
拳を振り回す熱狂の夢
混沌とし、血みどろで、暴力的に容赦ない『ハボック』は、ギャレス・エヴァンスが銃弾の穴や臓物を描くためのキャンバスとして主に機能している。エヴァンスの映画製作において、いまだに勢いを失っていない重要な側面がある。それは、英雄的な流血ジャンルに関する彼の豊富な知識から凶暴な暴力と道徳のテーマを組み合わせ、彼の小規模ながらも燃え盛る作品群を広げていることである。動き出すまでには多少時間がかかったものの、ついに解き放たれると、この映画は、まるで彼のカメラが体や壁に反射しているように見える独創的でスリリングな振り付けによる、大げさで喜劇的な過剰行為と純粋なアクション狂乱の波を次々ともたらす。そこにはすがすがしいほどのエゴがない。ハーディは主演かもしれないが、顔面への不意打ちだけでなく、頭に屋根全体を殴りつけられる。物語性は欠けているかもしれないが、他のほとんどすべての側面はそうである。予想通り、この映画の真価は、壁一面の殺戮に突き落とされた時に発揮される。結果は完璧とは程遠いものの、『ハボック』はあらゆる機会を捉えて混沌と破壊を繰り広げ、骨が砕けるような暴力のジオラマを繰り広げる。時折、恐ろしくも壮麗な華麗さも加わる。
レビューは賛否両論で、どちらかと言えば否定的な意見が多かったように思いました。
アクション満載で内容が薄いのがネックとなっているようです。
「ハボック」のようなNetflix映画は興味深い作品が盛りだくさんです。