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Netflixで人気を博したホラーシリーズ「フィアー・ストリート」の最新作「フィアー・ストリート: プロムクイーン」を観ました!

『フィアー・ストリート: プロムクイーン』(原題: Fear Street: Prom Queen)は、R.L.スタインの同名小説シリーズを原作としたNetflix映画「フィアー・ストリート」シリーズの新たな作品です。
シェイディサイド高校で、プロムクイーンの座を巡って女同士の戦いの最中、候補者たちが次々と謎の失踪を遂げたり、残酷な方法で殺されていったりする惨劇が幕を開け…プロムナイトは、甘く輝かしいはずのイベントから、血と恐怖に染まった悪夢へと変わってしまうというホラー映画です。
Netflixで2025年5月23日から独占配信開始となっています。
雰囲気的には往年のホラー名作シリーズ「スクリーム」みたいな感じの作品だと言えば、映画好きには分かりやすくのではないでしょうか?
学園もので、謎の殺人鬼が次々と殺していく感じで、最後の最後に犯人が分かるという感じの物語です。
首がちょぱーんとか、けっこうグロいシーンは満載にあって、そういうのが苦手な人は気を付けてくださいねー。
ホラー映画大好きな私としては‥ちょっと物足りなさが残りましたが(家族にはサイコと言われてます泣)90分という短い映画だったので、飽きずに最後まで観ることはできました。
ちなみにフィアー・ストリートシリーズは初観賞です。シリーズはこの作品を含めて4つありますが、過去作を観てなくても、内容がわからないとかそういうことは全然無くて楽しめました。
過去作は3つともレズビアンという題材を入れていたようですが、4作目となる本作ではそのオリジナリティがあった部分が無くなっています。
それがどう映画に影響するのか…?
僕は問題ありませんでしたが、過去作を観ている人には違和感ありありの映画になるかも?
ではでは、「フィアー・ストリート: プロムクイーン」について作品情報、キャスト、時系列、ネタバレ、犯人、評価を書いていきます!
「フィアー・ストリート: プロムクイーン」作品情報
- 原題: Fear Street: Prom Queen
- 製作年: 2025年
- 製作国: アメリカ
- 上映時間:90分
- 配信プラットフォーム: Netflix
- Netflix 配信開始日: 2025年5月23日 (金)
- ジャンル: ホラー、スラッシャー、ミステリー
- 監督:マット・パーマー (Matt Palmer)
- 脚本:マット・パーマー、ドナルド・マクレアリー (Donald McLeary)
キャスト
インディア・ファウラー:ロリ・グレンジャー役
スザンナ・ソン:メーガン・ロジャース役
フィナ・ストラッツァ:ティファニー・ファルコナー役
エラ・ルービン:メリッサ・マッケンドリック役
アリアナ・グリーンブラット: クリスティ・ルノー役
キャサリン・ウォーターストン
リリ・テイラー
クリス・クライン
デビッド・イアコノ
「フィアー・ストリート: プロムクイーン」時系列
「フィアー・ストリート: プロムクイーン」は、フィアー・ストリート時系列ではどこに当てはまるのでしょう?
『フィアー・ストリート Part 1: 1994』
『フィアー・ストリート Part 2: 1978』
『フィアー・ストリート Part 3: 1666』
となっています。
「フィアー・ストリート: プロムクイーン」は、3部作とは別のストーリーで、1988年が舞台となっています。
という事は…
- フィアー・ストリート Part 3: 1666
- フィアー・ストリート Part 2: 1978
- フィアー・ストリート: プロムクイーン(1988)
- フィアー・ストリート Part 1: 1994
となります。
「フィアー・ストリート: プロムクイーン」ネタバレ
さあ、いよいよ『フィアー・ストリート: プロムクイーン』の真実が明らかになります。プロムナイトに隠された恐ろしい秘密、そして犯人の正体とは?
ここからは物語の結末に関わるネタバレとなりますので、心して読み進めてください。
『フィアー・ストリート: プロムクイーン』詳細あらすじ(ネタバレあり)
1988年、呪われた町シェイディサイドにある高校の最終学年は、年に一度のビッグイベント、プロムの準備に大忙しでした。今年のプロムクイーン候補として、主人公のロリ・グレンジャーは立候補します。
しかし、彼女の道のりは決して平坦ではありません。
学校の頂点に君臨する、冷酷な女王蜂、ティファニー・ファルコナーとその取り巻き、「ウルフパック」(メリッサ・マッケンドリック、デビー・ウィンターズ、リンダ・ハーパー)が立ちはだかってくるのです。
ロリは、母親が父親を殺害したという根も葉もない噂で仲間外れにされていましたが、司法により無実が証明されていました。
そんな町の悪評をなんとかしようと、副校長のブレーケンリッジは、プロムをきっかけにシェイディサイドを再興しようと目論んでいました。
しかし、プロム前夜、そんな希望は打ち砕かれます。プロム候補者のクリスティ・ルノーが、謎の覆面の襲撃者に殺害されてしまうのです。
プロムナイトの狂気:次々と消える候補者たち
翌日、プロム当日。ロリは親友のメーガン・ロジャースと一緒にプロムに参加します。
しかし、メーガンがティファニーの頭を模した人形の首を食事の席に置いて皆を驚かせるドッキリを仕掛けたことで、本気でプロムの女王になりたいロリとの間に亀裂が生じてしまいます。
その頃、近くの教室では、リンダとボーイフレンドのボビーが、またしてもあの謎の覆面の犯人に殺されるという衝撃的な事件が起きます。
ロリは匿名の差出人から花束を受け取ります。
ティファニーはロリの母親の過去を蒸し返してロリ徹底的に責め立てます。
もう、ロリの心はボロボロですよ…。
デビーとジャッドが地下室へ向かったら、そこには犯人が潜んでいて、ジャッドは殺され、デビーは電気室で感電死…!
本当に、次から次へと恐ろしいことが起こりすぎて、心が休まる暇がありません…。
メリッサがロリの化粧直しを手伝った後も、ティファニーは二人の友情を切り裂くようにメリッサのドレスを台無しにします
その後のダンス対決では、ロリが観客を魅了し、ティファニーは恥をかく結果に‥観てて思わずよっしゃー!…と
ティファニーのボーイフレンド、タイラーは彼女と別れ、ロリに想いを寄せていることを匂わせながら近づいてきます。
何という急展開の恋愛要素!
その裏で、メリッサが女子更衣室で殺害され、なんと覆面をした犯人が二人いたことが明らかになります。
明かされる真実と犯人の正体
メーガンはロリに、プロム候補者の失踪は、副校長ブレーケンリッジの息子、デブリンの仕業じゃないかって疑いをぶつけます。
でもロリはそれを信じません‥。そして、二人の間には距離ができてしまうんです。
ああ、親友なのに…って、もどかしかったですね。
その後、メーガンが地下室を調べたら、デビーとジャッド、そして用務員ストーカーの遺体が…!
ロリとタイラーは講堂へ。
タイラーがロリに想いを伝えようとしたその時ですよ!まさかの犯人が現れてタイラーを脳天からナイフで串刺しにして殺し、今度はロリが犯人に追いかけられる羽目に!?
恋人とイチャイチャの最中に殺されるホラー映画の王道!
地下室で叫んでいるメーガンを見つけるロリ!
二人は閉じ込められてしまいますが、短い追いかけ合いの後、窓から脱出し、プロムルームへ駆け込み、皆に警告します。
会場はプロムクイーンの発表で大盛り上がりで声は届きません。その直後、ロリはプロムクイーンに任命されます。
校長に警告しようとしますが、そこに犯人が現れ大暴れ!
生徒のクレアとジェラルドを殺害し、校長のウェイランドにまで重傷を負わせます。
犯人に対してロリは、授与されたばかりのティアラの冠で犯人の目を刺します!
マスクを外した犯人…その正体がティファニーの父親‥ダン・ファルコナーでありました。
娘と妻の思いをかなえるために‥この犯行を行ったっと…なんたる親ばか殺人鬼です。
終わらない悪夢と新たな真犯人
警察が到着し、ダンは逮捕され、メーガンは病院に搬送されます。
ナンシーは警察の聞き取りに呼ばれ、独りにティファニーをさせるには不憫だと思ったロリは家に戻り、ティファニーと一緒に過ごします。
ティファニーは自分の酷い行動をロリに謝罪したりして、ああ、よかった…って安心しかけたその時!
そこに戻ってきたティファニーの母親ナンシーが、自分が2人目の殺人犯であることを明かします。
衝撃の展開!!
ロリとティファニーが隠れていると、ティファニーはロリを刺そうとします。
そうなのです…ティファニーもこの連続殺人に積極的に関わっていた3人目の殺人犯だったのです。
ナンシーは、ティファニーと別れたロリの父親を殺害したと説明。
怒りに燃えるロリはティファニーを階段から突き落とし、下の廊下の装飾に突き刺します。ロリは即死です。
ナンシーとロリは短い格闘を繰り広げますが、ロリはトロフィーでナンシーを殴り倒します。ナンシーは助けを求めていましたが、ロリを罵倒し始めます。
ロリは家を出て行きます。
ナンシーが死ぬと、彼女の血から魔女の刻印が形成されるのでした。
『フィアー・ストリート: プロムクイーン』は、プロムの華やかさと、シェイディサイドの呪いが織りなす血生臭いサスペンスが観え、90分という短さもあり最後まで観る者を飽きさせない作品でした。
この新たな物語が、フィアー・ストリートの世界にどのような影響を与えるのか、そしてまたシリーズの続編が出るのか?
楽しみですね!
『フィアー・ストリート: プロムクイーン』の犯人たち

『フィアー・ストリート: プロムクイーン』の犯人は、単独ではなく、複数犯でした。しかも、彼らは皆、プロムクイーン候補者の一人であるティファニー・ファルコナーの家族、つまりファルコナー一家が犯人です。
ダン・ファルコナー(ティファニーの父親)
プロムの最中に覆面を被った殺人鬼としてロリたちを襲撃。最終的にロリがティアラで目を刺し、マスクが剥がされて正体が判明します。
動機:娘のティファニーにプロムクイーンの座を確実に獲らせるため
娘がクイーンになることを異常なまでに望んでおり、そのために他の候補者たちを排除しようとしました。これは、妻のナンシーから受けたプレッシャーや、ファルコナー家としての名誉への執着も影響していたと考えられます。
ナンシー・ファルコナー(ティファニーの母親)
ダンの逮捕後、ロリとティファニーがティファニーの家に戻った際に、もう一人の覆面殺人鬼として姿を現します。彼女も犯行に加担していました。
動機:プロムクイーンへの執着
夫ダンと同様に、娘ティファニーがプロムクイーンになることを強く望んでいました。
動機2:個人的な復讐と憎悪
これがナンシーのより深い動機であり、物語の核心的な真実として明かされます。
彼女は過去にロリの父親(ロリの母親のボーイフレンドになる前の人物)と交際していましたが、ロリの母親に彼を奪われたと逆恨みしていました。その結果、ロリの父親を殺害し、その罪をロリの母親になすりつけていたのです。ロリを殺そうとするのも、ロリの父親への憎しみと、彼を奪ったロリの母親への報復の延長線上にありました。
ティファニー・ファルコナー(娘)
序盤からウルフパックを率いる女王蜂として登場し、ロリをいじめるなど嫌がらせをしていましたが、終盤で殺人犯の一人であることが明かされます。具体的には、母親ナンシーがロリを追い詰めた際、ティファニー自身もナイフでロリを刺そうとします。彼女は両親の犯行を知っており、積極的に加担していた「共犯者」という位置づけです。
動機
自身のプロムクイーンへの強い願望と、両親の歪んだ期待に応えようとするプレッシャー、そして母親ナンシーの個人的な復讐心に巻き込まれる形での加担。
映画『フィアー・ストリート: プロムクイーン』評価まとめ:シリーズ最新作は期待に応えたか?
2025年5月23日、ついにNetflixで配信が開始されたホラーシリーズの新たな章、『フィアー・ストリート: プロムクイーン』。R.L.スタインの原作を基に、1988年のプロムを舞台に繰り広げられる惨劇を描いた本作は、公開前から多くのホラーファンの期待を集めていました。
しかし、その評価は賛否両論、特にこれまでの『フィアー・ストリート』3部作と比較すると、厳しい意見も聞かれます。果たして、シリーズ最新作は私たちの期待に応える内容だったのでしょうか?
主要な映画サイトの評価をまとめてみました。
まず、海外の主要な映画評価サイトを見てみましょう。
Rotten Tomatoes:批評家スコア:48% (23件のレビューに基づく)
辛口で知られるRotten Tomatoesでは、批評家からの評価はやや低めです。
これまでの「フィアー・ストリート」3部作(『1994』84%、『1978』88%、『1666』89%)が軒並み高評価だったことを考えると、シリーズで初めての「rotten」(腐った)スコアとなっており、一部のファンにとっては残念な結果かもしれません。
批評家からは、「エンターテイニングな部分もあるが、これまでの作品が築いた水準には達していない」「プロットが予測可能で、退屈に感じる瞬間もあった」といった声が上がっています。
オーディエンススコア(Popcornmeter): 現時点ではまだ発表されていませんが、今後の変動に注目が集まります。
Metacritic:批評家スコア:44/100点 (13件の批評家レビューに基づく)
加重平均で評価を算出するMetacriticでも、「賛否両論または平均的」な評価にとどまっています。
ユーザー評価:4.7/10点 (10件のユーザー評価に基づく)
こちらも批評家評価と同様に、一般的な意見が割れている状況です。
IMDb:評価:5.4/10点 (約2.7K件の評価に基づく)
ユーザー投票による評価が高いIMDbでも、平均点をやや下回るスコアとなっています。
次に、日本の映画レビューサイトやSNSでのユーザーの反応を見てみましょう。
Filmarks:評価:3.1/5点
ユーザーコメントには、「80年代の雰囲気が好きで楽しめた」「ちょうどいいB級ホラーで気楽に観れた」といった肯定的な意見がある一方で、「これまでのフィアー・ストリートシリーズが面白すぎたから、正直物足りなかった」「シリーズとしての繋がりが薄く感じた」「期待値が高すぎた分、少し残念」といった、シリーズファンならではの厳しい意見も散見されます。
映画.com:まだ評価なし
総評:シリーズファンは評価が分かれるも、単体ホラーとしては楽しめる可能性
現時点での評価を見る限り、『フィアー・ストリート: プロムクイーン』は、Netflixで絶賛された従来の3部作ほどの圧倒的な高評価は得られていないようです。特に、批評家からはプロットやストーリーの深さに関して厳しい目が向けられています。
しかし、決して「面白くない」と断言されているわけではありません。80年代スラッシャーホラーの雰囲気や、プロムという舞台での惨劇を楽しみたい方、あるいは過去作との深い繋がりを求めず、単体でライトにホラー映画を観たい方にとっては、十分楽しめる要素があると言えるでしょう。
シリーズファンにとっては、これまでの作品との比較で評価が分かれるかもしれませんが、シェイディサイドの呪いの新たな一面を見る作品として、ぜひご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。
『フィアー・ストリート: プロムクイーン』のようなNetflix映画は興味深い作品が盛りだくさんです。