ある時急に世界は終わる…そんな未来を想像したことは無いですか?
今回ご紹介する「バード・ボックス」は、そんな未来の1つを描いたサバイバル映画です。
配信は2018年12月21日!もちろんNetflixでしか配信されないNetflixオリジナル映画です。
配信になって早速観賞したんですけど、観る前から僕は、この映画にはめちゃくちゃ期待していました。
とにかく題材が面白いんですよ!
そう思ったのは僕だけでは無く、配信7日間で4,503万7,125人が鑑賞という、Netflix史上最高記録を樹立した怪物作品となり、目隠しをして何かを行う「バードボックス・チャレンジ」というものが流行り社会現象となっています。
早速観賞して
面白いのか?面白く無いのか?
観るべきなのか?観ない方がいいのか?
それが気になる方もおられるでしょうから、観た僕が始めに言っときます。
観るべきですけど、期待するほどの作品では無いです。
この映画に5段階で点数を付けると
(3.5)ですね!
では「バード・ボックス」を観た、感想とネタバレです。
感想とネタバレ
映画が始まり、山の中を流れる川の映像が映ります。
その景色はなかなか綺麗で美しいんですけど、その景色に見とれている間もなく‥オープニングから40秒ほどで、本作の主人公サンドラ・ブロックのアップが映ります。
そしてこう語ります。
いいよく聞いて、今から厳しい旅に出るわ
長旅になるわよ、用心し続け、ずっと静かにしているのも辛くなる
でも両方しなくてはダメ
私の言うことを全てしないとダメなの
でないと助からない
いい?
どんな時も、目隠しは絶対に外さないで
外したらぶつわよ
わかった?
寒い時は毛布が、ぬいぐるみもある
それ以上ここでは必要ない
わかった?
川での会話は禁止
耳をこらして聞くの
森で音がしたら教えて
川で音がしたら教えて
でも絶対
目隠しは外さない事
見たら死ぬわ
わかった?
この冒頭のセリフで、目隠しを外して何か見てしまったら、恐ろしい何かに襲われ死んでしまう。
そんな恐怖に主人公たちがさらされている事が分かります。
オープニングシーンでは、色々ド派手なシーンで観客の心を掴む演出が多いのですが、こんな地味なシーンでしっかり心を掴まれてしまいました。
監督はデンマークの女性監督スサンネ・ビア、「未来を生きる君たちへ」でアカデミー外国語映画賞を受賞した事がある実力者です。
そして子供二人と、サンドラ・ブロック演じるマロリーは、何かを求め‥目隠しをして外に出て船に乗るのです。
そして、舞台は5年前に戻ります。
何故この状況になったのか?一体何があったのか?
全ての始まりの答えは5年前にあるのです。
ここで描かれるのは、世界の崩壊の始まり…
世界各地で起こった謎の集団自殺は、マロリーの街まで忍び寄っていました。
初めは静かな立ちあがりなんですけど、一回火が付いたら止められない!
一番初めは電話をしていた女性が、次の瞬間‥頭をガラスに打ち付けているのです!
いや~もうビックリですよ!この一発目のシーンがマジで怖い…
それから始まる世界崩壊のパニックは想像以上のド派手さです!
マロリーの妹が死ぬシーンも凄い…自ら死へと向かう人々は、一体何を見てしまったのか?
パニックから逃れたマロリーは、その後ジョン・マルコヴィッチ演じるダグラス数人の避難者と共に、家にこもり生き残りをかけたサバイバルに挑むのです。
現在と5年前を交互に映す
この映画は、現在と5年前の過去を交互に映し出します。
5年前から現在の状況に何故になったのか?
それを詳細に描いて行きます。
川を下ってくシーンも順を追って描かれます。
川を下りだして。6時間後から始まり
14時間、24時間、28時間、38時間、42時間と5年前と交互に描かれています。
5年前のサバイバルと比べ、川下りのシーンは比較的退屈なのですが、そこは流石スサンネ・ビア監督、所々に怖いシーンを挟み込んできます。
川下りで一番怖かったのは、男が襲ってくるシーン…
目隠しをして川を下っているマロリー達に話しかけます。
「おーい、助けがいるか?食べ物があるぞ」
そんな優しい言葉を書けてきます。
と思っていたら大間違い!
急に男が襲ってくるのです!
しかも目隠しをしていない…そうなのです。
“なにか”を見ても自殺しない人間もいるのです。
その人々は、“なにか”を美しいと言い、目隠しをした人々に無理やり見せようとします。
所々にこの様な怖いシーンを、過去も現代も挟み込んできますので、退屈せずに観ることにができました。
最終的に5年前から現代に繋がり一つの道筋になります。
ラストはガッカリ💧“なにか”の正体を知るには原作か?
ハッキリ言っちゃいますと、ラストはちょっとガッカリです。
ここまでが、なかなか面白かったので
めっちゃ盛り上がるラストを期待していました。
そして見たら死んでしまう“なにか”の正体も…
答えとしては…
その二つとも無いです。
最後は無線で聞いた安全地帯へ避難します。
そこは、盲学校…
目が見えなければ“なにか”に襲われることも無く安全に過ごせる様です。
そして、その盲学校にたどり着いて安心したところで映画は終わってしまいます。
“なにか”の正体は明かされなかったのですが、ここまで分かっている情報を書いておきます。
- 外に出て目を開けると“なにか”を見てしまい自殺してしまう
- 家の中なら目を開けても大丈夫
- モニター越しに外の画面を見ても“なにか”を見てしまい自殺してしまう
- 自殺しない人間もいる、その人間は生き延びた人間に“なにか”を見せようとする
- 鳥は“なにか”が来るのを察知でき、近づくと騒ぎ出す
あまりにも盛り上がらないラスト、そして明かされない答えにガッカリでしたね。
マロリーの妊娠した相手も明かされること無く、謎だらけで終了してしまいました💧
そして、題名の『Bird Box(鳥かご)』…謎の“なにか”が来たとに鳥が騒ぎ出し、危険を教えてくれるのですが‥それだけ‥。
映画の意味としてはパンチが弱い気がしますよね。
もしかして続編があるのかも知れません…
そして、そこで“Bird Box”の意味と“なにか”の正体が、明かされるのかも?
良い映画だったのに、終盤の失速が残念でしたね。
飽きずに最後まで観えましたし、間違いなく映画館レベルの作品ではあります。
しかし、期待感が高まっている映画でもあるので、終盤は‥ちょっとガッカリしてしまいました。
続編があるとしたら、納得できますけどね。
どうしても答えを知りたい方は、原作を読んでみたら良いかもしれません。