自分と全く同じ人間がいたらどうします?
驚きますよね~。
しかも!
その人間が…あなたを殺しに来たら…
はい、ということで本日ご紹介するのは
ドッペルゲンガーが殺しに来ちゃう映画
「アス」
「アス(原題: Us)」は
2019年に公開されたアメリカ合衆国のスリラー映画。
原題Usの意味は“私たち”
その原題の通り、自分たちと瓜二つの姿をした人物に遭遇した一家に起こる惨劇を描いていた作品です。
監督&脚本は
第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞した
『ゲット・アウト』の
ジョーダン・ピール
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ジョーダン・ピール - Wikipedia
製作にホラーと言ったらこの人
ジェイソン・ブラム
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ジェイソン・ブラム - Wikipedia
監督デビュー作の「ゲット・アウト」で、ホラー映画としては異例のアカデミー賞主要4部門ノミネート(脚本賞を受賞)の快挙を成し遂げたジョーダン・ピールと、その快挙に一役買ったホラー界の仕掛け人、ジェイソン・ブラムが再びタッグを組んだスリラー・ホラー映画…。
主演は
『それでも夜は明ける』で
第86回アカデミー賞助演女優賞に輝いた
ルピタ・ニョンゴ
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ルピタ・ニョンゴ - Wikipedia
他にも
ウィンストン・デューク、エリザベス・モス、シャハディ・ライト・ジョセフなどが出演いています。
「この世で最も恐ろしいモンスターとは何かを考えた」とコメントしています。貧富の格差が拡大し、社会が分断したUS(アメリカ)をイメージしたメッセージ性と、コメディアンとしても活躍するピール監督らしいコメディ描写が、前作と同じように多分に盛り込まれていた良作となっています。
ラストは何故?手をつないだのか?(ネタバレあり)
この先は映画の核心に迫るネタバレありです。
家族4人で旅行を楽しんでいたところに、囚人服風の赤いジャンプスーツをまとった謎の4人組が現れます。
その姿は、一家と同じ姿形をしていました。
そこからその人物たちと、一家のインベージョン(家宅侵入スリラー)が開始されます。
とまあ、書いたらこんな感じなんですけど、そこまでがけっこう長いです。
まあ、のちに序盤のシーンが重要な意味を持ってくるんですけど。
赤いジャンプスーツを着て、ハサミを武器に奇声をあげながら襲ってくる…。
その姿はけっこう猟奇的で怖いです。
一家は争いに敗れ、家を占領されるのですが、そのシーンは
何か「ファニーゲーム」思い出してしまって怖かったですね。
はい、ここまではけっこう怖かったんですけど、案外ドッペルゲンガーの強さが普通なんですよ(笑)
ラストのオチも想像できました。
まあ、ドッペルゲンガーの正体が、実はアメリカ政府が作ったクローンだったというのは読めませんでしたが…💦
ちょっと無理があるストーリーになってしまいましたが、裏に隠れたジョーダン・ピールのメッセージ性が原因でしょうね。
ジョーダン・ピールは、黒人差別とかそういう部分に突っ込んだメッセージ性を盛り込みますから。
今回は「格差社会」について描いています。
全く同じ人物でも「生まれる環境で全て決まる」…。
オリジナルとクローン、地上と地下での暮らしぶりの違い…。
生まれた環境によっての、格差についてメッセージ性が盛り込まれています。
映画で描かれたように
悪い環境で暮らしている人々が、裕福ないい環境で暮らしている人々に
襲い掛かる…日が来るかもしれないぞ…と。
そうそう映画のラストシーン
僕ぜんぜん意味が分からなかったんですけど💦
ラスト何故?クローンは
手をつないでいたのでしょうか?
手を繋ぎ、凄い長い列ができてましたよね。
あれ、いったい…どういう意味があったのでしょうね。
調べましたが、それは
「ハンズ・アクロス・アメリカ(Hands Across America)」というイベントが関係しているようです。
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ハンズ・アクロス・アメリカ - Wikipedia
「ハンズ・アクロス・アメリカ(Hands Across America)」とは、1986年5月25日にアメリカの大西洋側の東海岸ニューヨークから、太平洋側の西海岸カリフォルニアまで、人々が手をつないだ実話のチャリティイベントです。
このイベントに対して、ジョーダン・ピール監督は
「悪夢的な印象を持った」と語っています。
何故なら、このイベントの参加者は10ドルを払えるような人々に限られているのです。一般の参加者は10〜35ドルを寄付することで手をつなぐ参加スポットを指定され、記念Tシャツを受け取るという仕組み…寄付を必ずしなければならないという点で、貧困者は参加できず、普通のチャリティーイベントとは大きく違っていました。
何というか、違和感だらけのチャリティーですよね。
「ハンズ・アクロス・アメリカ」だという様な
メッセージ性を感じますね。
すごく解りやすく『アス』と“ハンズ・アクロス・アメリカ”の関係、メッセージ性について書いているサイトがありましたので、参考にどうぞ!
海外の評価
この映画の海外の評価は
どうなっているのでしょう?
海外映画サイトRotten TomatoesとIMDbを調べてみました。
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには
515件のレビューがあり
批評家支持率は
93%
平均点は10点満点で
7.95点と高評価です。
一般大衆の支持率は
59%
12711の投票があり平均点は5点満点中
3.3点と、微妙な点数になっています。
もう一つ海外映画サイト
IMDbでは
10点満点中
6.9点となっています。
20万を超えるユーザーの中で
7点を付けたユーザーが一番多いです。
次は8点とそこそこ高い点数が多いですね。
IMDbの評価が適した評価な感じでしょう。
予告編
気になる方は予告編を観てみてください
ジョーダン・ピール監督の作品は
「ゲット・アウト」も怖いですよ~。