
2025年4月30日にNetflixで配信になった映画「エクステリトリアル」を観ました。

「エクステリトリアル」原題:Exterritorial は2025年のドイツ映画
Extraterritorialの意味は《治外法権》とか《領土外》、そうなのです。この映画はドイツの元軍人の女性が息子が行方不明になった為に、《治外法権》であるアメリカ領事館で、息子を探すために大暴れする映画です。
監督:クリスチャン・ツベルト
キャスト
ジャンヌ・グルソー/ザーラ・ウォルフ(ドイツの元特殊部隊)
ダグレイ・スコット/エリック・キンチ(アメリカ領事館の職員)
レラ・アボヴァ/イリーナ(キラ・ヴォルコワ)
エマニュエル・フェルマー/モーリッツ・アニオル(警備員)
アナベル・マンデン/デボラ・アレン
ニナ・リウ/ジョアンナ
スザンヌ・ミシェル/アンジャ
ゴッドフリー・エグボン/エヴァン
ヒクソン・ガイ・ダ・シルバ/ジョシュア・“ジョシュ”・ウルフ
カヨデ・アキニエミ/ドノヴァン軍曹
「エクステリトリアル」ネタバレ あらすじ 感想
ザーラは元軍人で戦闘中に夫を亡くしPTSDを患っていました。
川辺で遊んでいる際も、ヘリが上空を飛んだのをきっかけにPTSDの症状が出てしまい‥ぶつかって来た男性を殴り倒してしまいました。
ドイツ人であったザーラは、アメリカ領事館で就労ビザの申請に行きます。3時間も待たされているうちに息子のジョシュが行方不明に…領事館のエリック・キンチは息子はいなくてザーラは一人で来たと話す‥監視ビデオにも息子の姿は無くザーラが一人で話している様子が映る。
取り乱したザーラは暴れますが、取り押さえられます。
ドノヴァン軍曹がいなくなった際に、ザーラは母親に電話をしますが、薬はちゃんと飲んでいるのか?と聞かれます。
母親にブチ切れて電話を切ったザーラは、閉じ込められている部屋を抜け出しジョシュを捜しに行きます。
はい、ここまではザーラが本当のことを言ってるのか?
ザーラが精神を患っていて、領事館の人が言っているのが真実なのか?
が分からず、なかなかドキドキさせてくれます。
そして、部屋を抜け出したザーラの暴走具合が半端なく、もし‥ザーラが精神を病んでいるのなら…。
そうとうヤバい奴だぞ!と観てる側にも恐怖を与えてくれます。
ザーラは領事館を勝手に捜索しまくりで、その際に、2か月間領事館に拘留されていたイリーナが閉じ込められている部屋を開けます。
イリーナを制圧し、超上から目線で息子を知らないか?と尋ねるザーラは狂気です。
しかし、イリーナと打ち解けお互いに協力することになります。
イリーナは領事館を脱出したい、ザーラは息子を探したい
ということです。
ザーラは警備員を力で制圧していき、警備員のカードを奪います。
そのカードを使いカギを開け、倉庫に向かいます。
倉庫の事務室で、ザーラが見たグレンベール大学の服を着た男のロッカーを見つけます。
ロッカーを開けると麻薬が入っていました。
ザーラは、この受け渡しを見たためにジョシュは誘拐されたと考えます。
イリーナは息子はおらず、ザーラの妄想では?と暴走するザーラを疑います。
イリーナの部屋に戻り麻薬を隠します。
そこへ二人の男が乱入し、イリーナにUSBを渡せと脅しをかけます。
ザーラも倒されますが、またしてもPTSDが発症し大暴れ、男二人をボコボコにして制圧します。
ここのシーンのアクションが一番長いです。
ドノヴァン軍曹が来てザーラは事情を話そうとしますが、エリック・キンチに後ろから薬を打たれ確保されます。
目が覚め、領事館のトップにザーラは事情を話しますが、領事館のトップはザーラに精神疾患の事を話します。
イリーナの事を話すが、イリーナなどいないと言われ‥。監視カメラの映像もザーラが一人で警備員を襲撃している姿を見せられます。
やっぱこれ精神病のサイコな映画なのか?
映画も40分を過ぎましたが、まだわかりません。
ザーラも悩んでいますが、部屋にイリーナが現れ拘束を解いてくれます。
イリーナは実在していました。イリーナの本名はキラ・ヴォルコワでベラルーシ富豪の一族でありましたが、父親が反政府側に協力したために殺されて、CIAに協力でアメリカに行く予定が、ドノヴァン軍曹に足止めされていると…USBには政府の悪事の証拠が入っていました。ドノヴァン軍曹がキラの部屋に来た二人を手引きしたのでは?と疑います。
キラは何が真実なのか?わからなくなっているザーラにマインドコントロールされて、嘘を信じ込まされている可能性がある事を話します。
麻薬の入ったバックの持ち主であるグレンベール大学の服を着た男と食堂で会い、協力を求めます。
その場で、エリック・キンチが娘と食事にきているのを見つけます。
色々と協力的だったエリック・キンチに全てを話し、助けを求めようか‥と迷いますが踏みとどまります。
グレンベール大学の服を着た男から協力を得て、キーカードと見取り図を手に入れます。
ドノヴァン軍曹がジョシュを誘拐していると思っている二人はドノヴァン軍曹の部屋に行きます。
PCを探っていると、ザーラを雇った雇用主はドノヴァン軍曹の息のかかった会社でした。
エリック・キンチも調べると、ザーラの夫が死んだアフガニスタンの8人死んだ事件に、エリック・キンチが関わっている事が判明します。
エリック・キンチが犯人でした。
さあ、ここからがザーラ大暴れです。
捕まえに来る領事館の兵士を次々とぶっ飛ばし、エリック・キンチとも対決します。
アクションシーン満載です。
エリック・キンチを制圧し、ジョシュの居場所を聞きますが、「まもなく部下が来る、私を殺したらジョシュは飢え死にする。さあどうする?」と言われます。
「自分で探す!」とエリック・キンチをぶん殴り、ジョシュを捜しに行きます。
もちろんジョシュは見つかりません。ザーラは領事館で爆発騒ぎを起こしたりして、また大暴れします。
ザーラはエリック・キンチの娘アイリーンを拉致し、ジョシュを返すように、またアフガニスタンの事件はキンチのせいで起きたことを自白するようにエリック・キンチを脅します。
しかし、アイリーンを殺せないとふんだエリック・キンチは、とことんザーラの妄想であるようにふるまいます。
ザーラはアイリーンを解放することにし、代わりにエリック・キンチと二人で話すことを要求します。
二人で話している時に、エリック・キンチは全てを話します。
部屋の通信は切られ、外部に会話は聞かれません。
映画の核心に迫るネタバレ
エリック・キンチはかつてアメリカ軍人でしたが、PTSDを発症し事務職に変えられました。
軍の為に精一杯働いたのに、使えなくなったとたんに薄給の仕事にされ、子供を大学などに生かせるために、悪事に手を染めていました。
ザーラの子供を誘拐し、息子の為にザーラが暴走している際に、キラ・ヴォルコワからUSBを奪い殺し、その罪をすべてザーラに着せ、さらにはザーラを始末することで、アフガニスタンの事件の唯一の生存者を消すこともできると考えていました。
エリック・キンチはザーラを撃ち、自分の足を撃って、ザーラがやったかのように見せかけ、部屋を出ました。
しかし、ザーラはキッズ携帯で会話を録音しており、それを流します。
全てがバレたエリック・キンチ、ドノヴァン軍曹は逮捕されました。
重傷を負ったザーラでしたが、一命をとりとめ、ジョシュも無事に確保されました。
全てが終わって時間がたった後、キラともまだ仲の良い関係は続いているようです。
ザーラはPTSDを克服し、ジョシュや母親と幸せな生活を送っています。
エンドロールは流れる。
けっこう面白い映画でした。
暴走ぶりが半端ないので、ちょっと現実味には欠けますが、それはそれで‥やりすぎで面白い!
と思えて面白かったです。
兵士のPTSDや、PTSDになった後の国の対応など、政治的な問題も盛り込んで、案外深い映画でした。
領事館が舞台というところも斬新で楽しめましたね。
お暇があれば観てみてください。
「エクステリトリアル」の評価
「エクステリトリアル」の評価はどうなっているのでしょう?
ちょっと映画サイトを調べてみました。
IMDb:5.8/10点
Rotten Tomatoes:2.6/5点(一般ユーザー)
僕の評価:3.5/5点
海外では案外評価が低いですね。
ついでにレビューも知れべてみまたが、賛否両論の意見が多かったです。
主人公ザーラの暴走具合に対する批判や、そんなに男性軍人倒せないだろうという批判などがありました。
しかし、逆にその暴走が良かったという意見もあって、まさに賛否両論でした。
確かに、ジャンヌ・グルソーの演技は良かったです。
「エクステリトリアル」のようなNetflix映画は興味深い作品が盛りだくさんです。