
ネタバレ禁には、目次をお使いください('ω')
1959年に市川崑により映画化された大岡昇平の同名小説を塚本晋也の監督、脚本、製作、主演により再び映画化した戦争ドラマ!
『KOTOKO』などの塚本晋也が、監督と主演のほかに、製作、撮影、編集など色々担当しています。
共演には『そして父になる』などのリリー・フランキーが出演している。
作品情報
原題:FIRES ON THE PLAIN
邦画:戦争ドラマ
製作年:2014年
製作国:日本
日本公開:2015年7月25日
レンタル開始:2016年5月12日レンタル開始
上映時間:87分
公式サイト
あらすじ
日本軍の敗戦が濃厚になってきた、第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。1等兵の田村(塚本晋也)は、結核を発症したために部隊を追われて野戦病院へと送られてしまう。だが、病院は無数の負傷兵を抱えている上に食料も足りない状況で、そこからも追い出されてしまう羽目に。今さら部隊に戻ることもできなくなった田村は、行くあてもなく島をさまよう。照りつける太陽、そして空腹と孤独によって精神と肉体を衰弱させていく田村だったが……。
予告動画
感想
大岡昇平の同名戦争文学を「六月の蛇」の塚本晋也が監督兼主演で映画化した問題作!
第二次世界大戦末期のフィリピンを舞台に、肺病を病んで部隊を追い出され一人彷徨う兵士の姿を描いています。
かーなりコアな作品へと仕上がっています!
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
戦争、地獄絵図
第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島が舞台となっています。
日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患っている・・
Σ(゚Д゚) 病院行け治るまで戻ってくるな!
わずかな食糧を渡され、部隊を追い出されるようにジャングルの中を歩き野戦病院へ向かう。
病院へ着くとそこは負傷兵だらけで食料も困窮している状態
( `ー´)ノ はい、退院ね! っと
入院初日で退院させられてしまう・・
ジャングルを歩き、部隊へ戻る・・しかし・・
Σ(゚Д゚) 何帰って来てんだよ! っと
再び戻った部隊からも入隊を拒否される。
そして病院へ・・・
映画冒頭から、この様な繰り返しが延々と続く・・
わかるのは、みんな憔悴しきっているという事と、食料が無いという事だけ
完全に負け戦の最中取り残されているというのを感じてしまう・・
冒頭からけっこう重くてキツイです。
それから後もひたすら重くてキツイ・・
この映画で描かれるのはまさに戦争の実態、というか敗残兵の実態というべきだろうか?
まさに地獄絵図そのもので、観てて暗ーい気分になることは間違いない・・
声が全然聞こえね~
なかなか重い映画だが、濃い中身で良い映画という印象を受ける・・・
しかし・・問題が・・
セリフが全然聞きとれない!?
声が小さすぎる・・皆ボソボソと喋ることに付け加え効果音のデカい事何の!?
字幕でもありゃいいのだが・・それも無い・・
音量ボタンをもって上げたり下げたり来る返して観るしかない・・
良い映画でもたまにあるマイナスポイント・・
この映画のそれはまさにそれだ!(-_-;)
リリー・フランキー登場
この映画で一番のオーラを放っていたのはやはりリリー・フランキーでしょう!
まさにゲスの極みという様な役柄ですが、ラストまで出てきます。
過去に出演した『凶悪』でも思ったが、悪人のキャラの方が演技上手いんじゃないか?と思ってしまう。
とにかくこの映画でのリリー・フランキーに注目してもらいたい!
恐ろしい問題作※ネタバレ
ネタバレしてしまえば、食料が無くて最終的に人間を殺して食っていたという事・・
この間観た『白鯨との闘い』でもそうだったのだが
食料が無くなってしまい・・追い詰められたときに死体があれば食ってしまうという事なのだろうか?
その人のモラルにもよるかも知れないが、生きたいという気持ちが強ければそういう事もしてしまうのだろう・・
だが、この映画のカニバリズムは『白鯨との闘い』の様なキレイなものでは無く『グリーン・インフェルノ』の様なグロテスクな局面を持っている
ただただ、追い詰められ狂っていく人間の有様を描いている・・
その様な恐ろしい問題作となっている。
この映画の評価、おすすめ度は?
賛否両論ありそうな映画だが、この映画を観れば戦争の悲惨さに気がつく・・日本国民として一度は観ておかねばならない映画では無いだろうか?
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★★☆(3.7)
Yahoo!JAPAN映画:★★★☆☆(3.44)
TSUTAYA:★★★☆☆(3.11)
2016年7月03日時点
そうだろうなと思う・・賛否両論あり間を取れば、だいたいこういう評価になりそうだ。
個人的な私のおすすめ度は?
(3.4)です!
とにかく重くて暗い・・ダークな気分になることは間違いなし!
でも一度は観ておきたい作品なのは間違いない!
ご覧になっていない方はぜひ一度観てみてはいかがだろうか?