
ネタバレ禁には、目次をお使いください('ω')
セックスで、うつる。
死ぬまで、ついてくる。
- 映画『イット・フォローズ』の「それ」のルールと正体
- 映画『スマイル』との共通点と違い
- 「海外に逃げれば助かる?」という疑問への答え
この記事では、クエンティン・タランティーノ監督も絶賛したホラー映画『イット・フォローズ』のネタバレあらすじ・感想に加え、独自の考察やトリビアを交えて解説します。
「それ」に捕まれば、死あるのみ。
低予算ながら奇抜なアイデアで全米を震撼させ、今や「ゼロ年代ホラーの金字塔」とまで呼ばれる傑作。
映画『イット・フォローズ』をご紹介します。
作品情報・あらすじ
- 作品名:イット・フォローズ(原題:It Follows)
- 公開年:2014年(日本公開2016年)
- 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
- キャスト:マイカ・モンロー、キーア・ギルクリスト 他
- 評価:カンヌ国際映画祭 批評家週間部門選出
監督は、新鋭デヴィッド・ロバート・ミッチェル。
本作で世界的な評価を得た後、『アンダー・ザ・シルバーレイク』(2018)などの話題作を世に送り出しています。
驚くべきことに、本国アメリカでの公開(2019年4月)よりも、日本(2018年10月)の方が半年も早く公開されていました!

あらすじ:「それ」はどこまでも歩いてくる
19歳の女子大生ジェイ(マイカ・モンロー)は、ある男と一夜を共にします。
しかし直後、男は豹変。ジェイを車椅子に縛り付け、信じられないことを告げます。
「君に“それ”をうつした」
「“それ”は誰かの姿をして、歩いてやってくる」
「捕まったら死ぬ。助かるには、他の誰かと寝て“それ”をうつすしかない」
その日から、ジェイにしか見えない「何か」が、ゆっくりと、しかし確実に彼女を殺しにやってきます。
1. 恐怖のルール:「それ」の特徴まとめ
2. 【比較】『スマイル』と似てる?
3. 【考察】海外に逃げれば助かるのか?
4. 【ネタバレ】ラストシーンの意味
5. 感想と評価まとめ
恐怖のルール:「それ」の特徴まとめ
この映画が「発明」と言われる所以は、シンプルかつ絶望的なこのルールにあります。
- 感染経路:性行為によって人から人へうつる。
- 可視性:感染者にしか見えない。
- 移動手段:走らない。ひたすら「徒歩」でついてくる。
- 擬態:知らない人の時もあれば、親しい人の姿の時もある。
- 死の連鎖:感染者が殺されると、「それ」は一つ前の感染者に戻ってくる。

「走ってこないなら逃げられるじゃん?」と思うかもしれません。
しかし、寝ている時も、トイレに入っている時も、学校にいる時も、24時間365日、休まずに歩いてくるのです。
「いつか必ず追いつかれる」という強迫観念こそが、この映画の真の恐怖です。
【比較】『スマイル』と似てる?ホラーファン必見
近年大ヒットしたホラー映画『スマイル (Smile)』(2022)を観て、本作を思い出した方も多いはずです。
実はこの2作、「呪いのバトンタッチ」という構造が非常に似ています。
| 比較ポイント | イット・フォローズ | スマイル |
|---|---|---|
| 呪いの伝達 | 性行為(SEX) | 自殺の目撃(トラウマ) |
| 迫りくる存在 | 無表情で歩いてくる人 | 不気味な笑顔の人 |
| テーマ | 性病・青春の終わり | 心の傷・精神的連鎖 |
『スマイル』が好きな方は、その「元ネタ」的な存在である本作も間違いなく楽しめるでしょう。
【考察】海外に逃げれば助かるのか?
ファンの間でよく議論されるのが、「飛行機で海外に逃げれば、“それ”は追ってこられないのでは?」という説です。
これに対し、監督はあるインタビューで絶望的な回答をしています。
つまり、地球上のどこに逃げようとも、計算上いつかは必ず追いつかれてしまうのです。
この「逃げ場なし」の設定が、本作の恐怖をさらに引き立てています。
警告
【ネタバレ】ラストシーンの意味
プールでの決戦は成功したのか?
ジェイたちは「それ」を市民プールにおびき寄せ、感電死させる作戦を実行します。
プールは真っ赤な血に染まりますが、「それ」の死体は確認できませんでした。
「それ」は霊的な存在であるため、物理攻撃で完全に殺すことは不可能だと考えられます。
つまり、一時的に退けただけで、解決はしていないのです。
ラストの「後ろを歩く人物」
物語の最後、ジェイは幼馴染のポールと恋人同士になり(つまりポールに感染させ)、二人で手をつないで歩いています。
しかし、カメラは二人の背後を映し続けます。
そこには、ゆっくりと歩いてくる人物の影が……。

これが「それ」なのか、ただの通行人なのかは明かされません。
しかし、このラストが意味するのは一つです。
「死(それ)からは永遠に逃げられない。それでも、二人なら恐怖を分かち合って生きていける」
愛する人と共に、「いつ来るかわからない死」を背負って生きていく覚悟を決めた、ある種ハッピーエンドとも言える結末なのです。
感想と評価まとめ
- 映画.com:3.0 / 5.0
- Filmarks:3.2 / 5.0
派手なジャンプスケア(驚かせ演出)が少ないため、「地味だ」「眠い」という意見も確かにあります。
しかし、見終わった後、夜道で後ろを振り返りたくなるような「じわじわくる恐怖」は本物です。

評価は
です。
ホラー映画マニアなら、教養として絶対に観ておくべき一本です!
「何か」に追われる恐怖を味わいたい方は、こちらのホラー映画もおすすめです。












