
本日ご紹介する映画は
「ハングリー・ハーツ」です。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライヴァーと、『夏をゆく人々』などのアルバ・ロルヴァケルが夫婦役で共演したサスペンスドラマです!
作品情報
原題:HUNGRY HEARTS
洋画:サスペンス
製作年:2014年
製作国:イタリア
日本公開:2016年10月15日
レンタル開始日:2017年3月03日
上映時間:109分
公式サイト
あらすじ
運命に導かれてニューヨークで恋に落ちたジュード(アダム・ドライヴァー)とミナ(アルバ・ロルヴァケル)は結婚し、男の子が生まれる。だが、ミナは息子の育て方についての方針に異常なこだわりを見せ、次第に神経をすり減らしていく。やがて彼女は、息子が食べるものや接するものに敵対心と怖れを抱くようになり……。
予告動画
感想とネタバレ
出産子育てを経験している方には共感できる映画、これから経験する人にはさぞかし恐ろしい映画となることでしょう。
これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
これはコメディ?ホンワカしたオープニング
この映画は作りがめっちゃ上手いと思います。
映画冒頭のシーンでニンマリ笑ってしまうのは私だけではないでしょう。トイレに閉じ込められた男女、腹が痛くなる男・・もちろんブリブリブリ~!!

また女がオーマイガー!何て言うもんだから笑っちゃう!めっちゃホンワカしたオープニングでしたね。
そんな運命的な出会いをした男女が、付き合って結婚まで行く・・まあ、デキちゃった結婚なんですが・・・
このホンワカしたオープニングがあるからこそ、ここから展開が引き締まるのです。
愛が狂気に変わる※ネタバレ
ここからの展開がだんだんと怖くなる・・・
妊娠発覚から、妻のミナが徐々に変化していくのです・・・

妊娠しているのに食事をあまり取らなくなる(菜食主義者)、占いを信じだし、産婦人科も行きたがらなくなってくるのです。

これぞまさに盲目です。確実に駄目なタイプのA型女性でしょう!
出産前から考え方に違いがあった二人ですが、出産後からその違いが加速していきます。
ミナは異常なほど過保護になっていきます。
4カ月で母乳をやめ、屋上に家庭菜園を作り、そこでとれた野菜のみを食べさせる。

栄養を阻害するオイルを与え、さらには空気が汚いからと、家に閉じこもり子供を外気にさらさない生活・・・
こっそりと肉を与えるジュードの後ろから、『何してるの』と出て来る姿はホラーそのものです。
狂気の色が見えます・・・
そんな生活を続けるものだから、もちろん子供は発育不良になっていく・・・
心配した夫のジュードは、こっそり病院へ赤ちゃんを連れて行くのだが・・やはりそこでも医師に警告される。
このためジュードは、ミナに対し抱いた不安感が確信へと変わり、衝撃的なラストへと向かっていくのだ・・
アルバ・ロルヴァケルが上手い
この映画はアダム・ドライヴァーとアルバ・ロルヴァケルが、第71回ヴェネツィア国際映画祭で主演男優賞、女優賞をW受賞しています。

アダム・ドライヴァーは『スターウォーズ フォースの覚醒』で完全にダメ俳優と思ったけど意外と良いかも?
特に上手かったのはアルバ・ロルヴァケルです。
妊娠までの笑顔溢れる表情から一転
妊娠、出産により180度変わる・・まるで鬱病の様な表情・・

狂気の母を見事に演じていました。
愛が人を殺す
この映画のラストはもの悲しさが残るラストシーンだった・・
誰もが赤ちゃんの事を考え行動した結果が衝撃の結末を生むのです。
誰が悪いとか、そういうものではない・・ただ行動の結果は最悪のバッドエンドを生んだ。
後で誰もが、あの時こうしていればと思ったに違いない・・
ラストシーンの夕日を背景に映る二人、結果次第ではその姿が三人だったことでしょう。
誰もが愛ゆえに選んだ行動が導いたラストでした。

この映画の評価、おすすめ度は?
良い映画です。映画マニアには必見の作品ではないでしょうか?
なかなか、考えらされる映画でした。自分は怖さより歯がゆかったです。何故こうなってしまうのか?長男の出産後と重ねて共感して観てしまいました。産後鬱があったもので・・
他にも映画マニア必見の作品は『グッドネイバー』などがオススメです。
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★☆☆(3.4)
Yahoo!JAPAN映画:★★★★☆(4.00)
Filmarks:★★★★☆(3.5)
2017年3月23日時点
評価はまちまちです。でも低評価は少ない良作映画です。
個人的な私のおすすめ度は?

(3.7)です!
考えらされる映画でしたね~。新婚夫婦にはオススメできませんね(笑)
熟練夫婦なら、この夫婦が上手く行く為にはどうやったら良かったのか?夫婦で話しながら観るのも良いかもしれません。
考えらされる映画でした。