暴力も血も本物…ガチンコ過ぎる『クズとブスとゲス』!
「東京プレイボーイクラブ」で商業映画デビューを飾った奥田庸介監督が脚本と主演も務めて、社会適応力ゼロな人間たちが繰り広げる血と暴力と涙の異色バイオレンスドラマ!
作品情報
原題:クズとブスとゲス
邦画:バイオレンス
製作年:2015年
製作国:日本
日本公開:2016年7月30日
レンタル開始:2017年4月21日
上映時間:141分
公式サイト
あらすじ
丸刈りの男(奥田庸介)は、声をかけた女性に薬を飲ませた揚げ句ヌード写真を撮ってはゆすっていた。ある晩、まんまとワナにはまった女性の背後には暴力団員(芦川誠)がついており、丸刈りの男が母親と生活している家に怒った暴力団員たちが侵入してくる。そして彼は、1週間以内に200万円支払うよう恐喝され……。
予告動画
感想とネタバレ
題名もパッケージも衝撃的・・・
面白いか?面白くないか?なんて関係ない!とにかく観たい!
と思い観賞したしだいです。
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
ゲスは監督奥田庸介だ(゚д゚)!
女を拉致監禁し、裸の写真をネタにゆすりで生計を立てるスキンヘッドのゲス野郎!
監督は、よくこんな・・イカれた様な顔のやつ連れてきたな・・
ちょっと俳優をだれか調べてみようか・・・
ん・・奥田庸介・・?
・・・・・ん・・
ちょっと待てよ・・・って
監督マジ怖え~(゚Д゚;)
完全な極悪人ですよ・・これ!演技も地で演じている様なゲスっぷり・・
主演と監督と脚本の3つを一人で行った作品です。
監督は24歳にして「東京プレイボーイクラブ」(2011)で商業映画デビューを飾ったものの・・・
その後思うように作品を撮れず、日雇い労働に従事したり、夜の世界に身を投じたりしていたそうです。
そういう経験を生かした作品なのでしょうかね?
監督は、15キロ減量し、眉を剃り落とし、鼻ピアスという肉体改造をして撮影に挑んだそうです。
アクションシーンでは、本番中にビール瓶で自ら頭をカチ割り、12針縫う大ケガもしてしまったそうです。
それで撮影が中断になったとか・・
そんな監督の魂が宿った作品となったためか?「東京プレイボーイクラブ」からは格段の進歩を遂げた作品となっています。
奥田庸介という監督を見直すいい機会となりました。
今後とも注目していきたいですね。
不快ではない見下してしまうバイオレンス※ネタバレ
女を拉致監禁し、裸の写真をネタにゆすりで生計を立てるスキンヘッドの男。
刑務所に入り・・ヤクの運び屋から足を洗ったものの、イマイチ大人になれないリーゼントの男。
自己主張が苦手で、流されるがまま生きてきた結果、苦界にはまり込んでしまう女。
そんなクズとブスとゲスしかでないこの映画・・もちろんバイオレンス映画です。
こういうバイオレンス映画と言ったら・・
完全なダメ人間なんだけど、映画では綺麗に描いているところがイライラしちゃうんですよ~。この間見た『ディストラクション・ベイビーズ』とかまさにそれ!
いやいやいや、良い様に描いているけど・・そんな人生の進み方でこれから先は歩んでいけないよ?
そんな思いを抱いてしまってイラつく系の映画になっちゃいます。
綺麗に描くどころか・・徹底的にバカにして描いている感じ、そうなんです。これが世間のリアルなんですよ!
徹底的にクズでゲスな彼らを観ていると・・
怒りより・・見下して・・可哀想と言う目線で観てしまいます。
昔ワルだったけど、イマイチ大人になれずワルで粋がっていた頃のまま大人になってしまったやつ・・世間では実はバカにされている・・自分の甥っ子もこういう系なりかけなので怖いです。
観ててどうしようもないバカばかりの映画で、全く得るものないけど・・日本の一部のリアルを描いている映画で、そのリアルっぷりは称賛に価すると思います。
映画の殴り合いも、マジでやっていたとか?いや~凄い映画ですわ・・
リアルなバイオレンスドラマですね!
この映画の評価、おすすめ度は?
面白い面白くないと言われたら、面白くは無いですよ(笑)
でもね・・凄い映画だとは思います!映画好きは一度は観てみては?って映画ですね。
バイオレンス映画が好きな人は『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』とかもオススメですね!
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★☆☆(2.6)
Yahoo!JAPAN映画:★★★☆☆(3.38)
Filmarks:★★★☆☆(3.3)
2017年7月18日時点
ちょっと低評価か、ちょっと高評価の2択に分かれていますね。
個人的な私のおすすめ度は?
(3.7)です!
この評価が正しいのかな?もっと低評価な気もする・・・
でも、一度観たら忘れられない映画とは思います。
奥田庸介の監督魂が宿った怪作ですね!