
本日は、映画【愚行録】のネタバレと感想です!
直木賞候補に選ばれた貫井徳郎の同名ミステリーの映画化で、迷宮入りとなっている一年前に起きた一家惨殺事件の真相を、週刊誌記者の田中武志(妻夫木聡)が関係者の証言からあぶりだしていくミステリー映画です!
作品情報
原題:愚行録
邦画:ミステリー
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2017年2月18日
レンタル開始:2017年8月29日
上映時間:120分
公式サイト
あらすじ
エリート会社員の夫・田向浩樹(小出恵介)、美しい妻・夏原友季恵(松本若菜)と娘の一家が、何者かに惨殺された。事件発生から1年、その真相を追う週刊誌記者の田中武志(妻夫木聡)は、一家の関係者を取材。浩樹の同僚・渡辺正人(眞島秀和)、友季恵の大学時代の同期・宮村淳子(臼田あさ美)、浩樹の大学時代の恋人・稲村恵美(市川由衣)らから語られる、一家の意外な素顔に驚く田中。そして、自身も妹の光子(満島ひかり)が育児放棄の容疑で逮捕されるという問題を抱えていた。
予告動画
感想とネタバレ
羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている「愚行」が複雑に絡み合っていく様を描いたミステリーです。
もうね・・この題名付けた人ナイスです!
めっちゃ惹かれますよね~。だからこそ期待感も上がろうというもの・・(ΦωΦ)フフフ…
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
人間の黒い部分が垣間見える映画
映画はミステリーによくあるタイプです。
迷宮入りとなっている一年前に起きた一家惨殺事件の真相を、週刊誌記者の田中武志(妻夫木聡)が関係者の証言からあぶりだしていくという感じ。
田中武志(妻夫木聡)が調べていくうちに、事件の真相というか繋がりというか・・色々見えてきます。
田中が事件の真相を追う過程の中で、同僚や同級生の話を聞くんですけど・・
被害者夫婦それぞれの抱える裏の顔やドス黒い悪意、名門大学内の陰湿きわまるカースト構造が徐々にあらわにされるて行くんですよね。その話が・・
(ΦωΦ)フフフ…黒過ぎて・・逆に見ごたえあります。
もうね、映画冒頭の田中武志(妻夫木聡)が最高過ぎ・・いるよなあ(笑)
腹グロばっかで・・良い人なんか出てこない!
特に小出恵介!
いや・・何これ・・実話っスか?(^▽^;)
て言うほど最近問題になった事件が頭に浮かぶキャラクターぶりです(笑)
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170608-OHT1T50117.html
人間の本質というか・・黒い部分が垣間見える映画ですね~
衝撃のラストは消化不良※ネタバレ
総評したらなかなかの異色作で見ごたえある良作なんですけど、惜しいという気持ちがあります。
それは・・
衝撃のシーンを一切見せない演出です。
一家惨殺事件・・・その真相・・その残虐シーン
いや、お前変態かよ!って思われるかもしれないけど・・
でもね、この映画!その一家惨殺事件の衝撃のシーンを見せるために、ここまで盛り上げてきている感じがあるんですよ!
だからこそ、犯人はわかれどそのシーンがカットされているのは非常に残念・・
めっちゃ消化不良です!
その衝撃のシーンがあればかなりの映画になったと思うんですけどね~。
せっかく、田向浩樹(小出恵介)のゲスっぷりがとても良いものだったのに、その田向浩樹(小出恵介)の最後が無いのは至極残念じゃないっすか?
最後の最後でゴールをはずした感じっすね。
ただカメラワークはなかなか非凡なものがあり、撮り方上手いなあ~と感じましたね。だからこそ惜しいです。
ラストの田中武志(妻夫木聡)の変貌や、田中光子(満島ひかり)の子供の父親など、色々と衝撃的な材料、そしてとどめの衝撃のシーン・・
そのとどめがあったら完璧だったんですがね。
衝撃のラストは消化不良でしたね。
田中武志(妻夫木聡)の豹変シーンも、もっとアップでいきなりって感じの方が良かった。これはカメラワークが逆行っちゃった感じ。
冒頭のシーンでぐっさり心を掴まれましたけど、あのシーンがこの映画のベストかも?
この映画の評価、おすすめ度は?
良作ですけど、名作になれず・・惜しいです。雰囲気的には名作「怒り」の様なオーラは合ったんですけどね。
「怒り」には近づけたけど及ばず・・
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★★☆(3.6)
Yahoo!JAPAN映画:★★★★☆(3.62)
Filmarks:★★★★☆(3.7)
2017年9月08日時点
まあまあの評価が結構多いっすね!
個人的な私のおすすめ度は?
(3.9)です!
良い映画ですよ、暗い系OKな方はぜひ観てみて下さい。ただ・・期待していただけに今一歩欲しかったです。
色々な人間の色々な愚行が見えます。田中武志は妹を愛していただけに無実の証拠を探していたのか?
終わった後からも考えれる映画です。