「マインドハンター」の舞台は1970年代後半…。
この頃は、まだ犯罪心理学、プロファイリングが確立していなかった時代です。
FBIの特別捜査官であるビルとホールデンは、逮捕された殺人犯との対話し、殺人犯の心理を学び、その経験から捜査で犯人像をプロファイルしていきます。
それが、今のプロファイリングです。
ようするに、「マインドハンター」は、プロファイリングで犯人像を絞る、FBIプロファイラーができた最初の話を、実話を混ぜドラマティックに演出したドラマ作品です。
監督は、デヴィッド・フィンチャー。
あの名作「セブン」で有名ですよね。
ちなみに、本作の主人公であるホールデン・フォードは、「マインドハンター」の原作者でもあり、ジョン・E・ダグラスがモデルとなっています。
元FBIプロファイラーのジョン・E・ダグラス氏は、FBIに勤務した24年の間に数々の猟奇殺人事件に携わってきた人物。大勢のシリアルキラーと面談し、FBIアカデミーで犯罪心理学の教鞭を執った経験もある“プロファイラーの先駆者”です。
ちなみにホールデンの相棒でもあるFBI捜査官ビル・テンチは、プロファイリングの第一人者として有名なFBI特別捜査官ロバート・K・レスラーがモデルと言われています。
実在した人物をモデルにした二人が、実在する犯罪者達と面談し、プロファイリングして行くのです。
シーズン①も面白かったのですが、シーズン2はもっと面白くなっています。
ちなみにシーズン2に登場する連続殺人犯は‥
- ウィリアム・ピアス
- エルマー・ウェイン・ヘンレイ
- チャールズ・マンソン
- デビッド・バーコウイッツ(サムの息子)
- ウェイン・ウィリアムズ
- デニス・レイダー(BTK)
ウェイン・ウィリアムズとは?
上記でシーズン2に出てくる、色々な犯罪者の名を上げましたが、シーズン2でメインとなるのは‥。
黒人の少年ばかりを狙った連続殺人鬼
ウェイン・ウィリアムズです。
1979年から81年にかけて、ジョージア州アトランタで黒人児童が誘拐され殺害、被害者のほとんどが学童期の黒人少年で手口は誘拐・暴行・殺害・周辺の森や川に遺体を放棄といったもの。少なくとも23人が殺害された事件の犯人とされた人物です。
ウィリアムズには2回の終身刑が云い渡され、現在も服役中です。
参考fa-arrow-circle-right殺人博物館〜ウェイン・ウィリアムズ
ドラマの中でも、ビルとホールデンの2人が逮捕したウェイン・ウィリアムズは、死者29名の事件の犯人とされていますが、実際に起訴されて実刑判決を受けたのは‥成人男性2人を殺した事件のみと、実話と同じように描かれています。
2019年現在、いずれの27件は未だに立件されておらず、ウィリアムズは児童殺害の容疑では起訴されていません。
ドラマでもテロップで流れます。
数々の犯罪を犯しているはずなのに‥その罪で逮捕できない‥。犯人だと分かっているのに‥証明できない‥。
ホールデンの口惜しさが伝わって来ましたね。
なかなか、ドラマ性のあるエンディングでした。
ちなみに…実際のウェイン・ウィリアムズの写真はこちらです。
シーズン3では、どんな犯罪者が出てくるのでしょうか?
今から楽しみで仕方ありません(#^^#)