「クラウデッド・ルーム」実話ビリー・ミリガンをトム・ホランドが!?あらすじ&ネタバレ、海外の反応、評価とレビュー!
クラウデッド・ルーム

実在した多重人格者

ビリー・ミリガンにインスパイアを受けた作品

クラウデッド・ルーム

クラウデッド・ルーム
クラウデッド・ルーム

 

「クラウデッド・ルーム」(原題:The Crowded Room)は2023年のアメリカドラマ

ダニエル・キースによる『24人のビリー・ミリガン』にインスパイアされた作品で、1979年にニューヨーク市銃乱射事件に関与したとして逮捕されたダニー・サリバンを遡及的に追っていくに連れて衝撃の真実が明らかになるというミステリー・スリラー・ドラマです。

 

 

2023年6月9日にApple TV+で配信開始

 

トム・ホランドがこの役を演じ、疲れ切って1年の休養宣言した…というドラマ作品です。

正直言って、『24人のビリー・ミリガン』を知らない人にとっては普通のドラマ作品かも知れない、しかし『24人のビリー・ミリガン』を読んだことがある人にとっては、トムを助けてくれる人々が何者なのか?を理解しているので、どういう風にこれから描いていくんだろう?と楽しみながら観ることができます。

 

 

キャスト

ダニー・サリバン役
トム・ホランド

ライア・グッドウィン役
アマンダ・サイフリッド

アリアナ役
サッシャ・レイン

マーリン役
ウィル・チェイス

イツァク役
サフディ: リオル・ラズ

キャンディ・サリバン役
エミー・ロッサム

少年時代のダニー・サリバン役
ザカリー・ゴリンガー

ジョニー役
ロアン・サーマン=ホーク

マイク役
サム・ヴァルトロメオス

アナベル役
エマ・レアード

イーデン役
ヌーラ・クリアリー

マティ・ダン役
トーマス・サドスキー

ジャック・ラム役
ジェイソン・アイザックス

スタン・カミサ役
クリストファー・アボット

等が出演しています。

実話ビリー・ミリガンとは?

ビリー・ミリガン
ビリー・ミリガン

 

ビリー・ミリガン (Billy Milligan, William Stanley Milligan, 1955年2月14日 - 2014年12月12日) は、アメリカ合衆国生まれの男性。強盗強姦事件で逮捕・起訴されたが、彼は解離性同一性障害(解離性同一症)を患っていると主張、裁判で解離性同一症と事件の関わりにおいて注目され、有名になった。日本でもダニエル・キイスの著作によりその名を広く知られた。2014年12月12日、オハイオ州、コロンバスの病院で死去。59歳だった。

事件の概要

以下の内容は関連書籍のダニエル・キイスの小説による。

ビリーは、1977年に、オハイオ州立大学キャンパス内にて、3人の女性に対する連続強姦および、強盗の容疑で逮捕された。裁判の計画を進める中、弁護士との打ち合わせの際に自分はビリーではなく、ビリーは今眠っていると証言する。ビリーの担当弁護士となったジュディ・スティーヴンスンは不信を持ち、接見を通して彼の異常性に気付く。裁判を受けられる能力に疑問を持ったジュディは、検事や精神科医などを呼ぶ。その後の調査により彼は、ビリー(基本的人格)、デイヴィッド、ダニー、トミー、アレン、同性愛者のアダラナ(女性人格)、イギリス訛りのアーサー、レイゲンなど、合計 23 人の人格を持っていることが明らかとなった。

元々の人格であるビリーは、小さい頃、実の父親(ジョニー・モリスン)が自殺し、その後義父(チャーマー・ミリガン)に縄で縛られ吊るされるなどの身体的虐待や挿入を含む性的虐待を受けており、その影響で人格が複数生まれることになる。自分の与り知らぬところで時間が進んでいることにわけの分からなくなったビリーの人格は、17歳の時にビルの屋上から飛び降り自殺を図る。しかし、飛び降りる直前にレイゲンが彼を止め自殺は失敗し、長い間眠らされる事となった。

その後、犯罪を好むケヴィンの人格が薬局強盗事件を起こして逮捕され、約1年半刑務所に服役する。刑務所のような場所では強いレイゲンがスポット(脳内の場所の名前。その場所に立った人格が意識を持つ)を支配するようになる。仮釈放になった後は複数の人格が入れ替わる状態が続いていたため、定職について生活を営むことができなかった。まずアダラナが花屋でアルバイトを始めるが、客の目の前で突然他の人格と入れ替わり、客に迷惑をかけたため解雇されてしまう。その後、トミーが工事現場でアルバイトを始めるが、そこでもまた突然他の人格と入れ替わって仕事を嫌がり、解雇されてしまう。そしてキャンパス婦女強姦強盗事件の前にトミーが機械の補修員の仕事に就くが、勤め先の上司と折り合いが悪くなり解雇されてしまう。勤め先の住居にも居られなくなった後、ある時レイゲンが目を覚ますと大量の請求書(車や家具などの)を見つける。その支払いをするためにレイゲンが強盗を計画し、オハイオ州立大学に到着する。しかし薬の影響のために他の人格にスポットを与えてしまい、キャンパスにて人格が突然入れ替わり、強姦強盗を合計3件犯してしまう(まずアダラナとなって女性に近寄り、その後フィリップが現れてその女性を車で人気のない林へ連れ去って乱暴し、その後ケヴィンがその女性を脅して銀行へ連れて行き、小切手を現金化させ奪った)。レイゲンの人格に戻ると、手元に札束があったため、誰かが上手くやったと思った。しかしまた他の人格が別のこと(請求書の支払いや画材購入など)に使ってしまい、この繰り返しとなる。警察に逮捕された彼は、検事署内で解離性同一症だと知られる。

真似できないようなイギリス訛りの人格(アーサー)や、煙草を吸う愛想の良い人格(アレン)などそれぞれの人格に入れ替わり、でまかせとは思えないものだったため検事官や弁護士、精神医学者には演技ではないと信じられた。

人格アレンの証言によると、脳内のスポットと呼ばれる一点を中心として各人格が立っており、スポットに立つ人格が意識を持つ。比較的安全である場所ではアーサー、刑務所内や検事署内などビリーにとって危険である場所では、レイゲンがどの人格をスポットに立たせるかを決めるという。なお、このとき基本人格ビリーは、目を覚ますと自殺をする恐れがあるため寝かせたままだという。

1978年3月からハーディング病院にてビリーの精神治療が開始された。何とか法廷で証言できる程度に人格を安定したビリーは1978年12月に裁判で無罪を言い渡された。 その後、アセンズ精神衛生センターの精神医学者による本格的な治療が行われ、24人目の人格、「Teacher(教師)」と名乗る統合人格が生まれた。精神医学者は、彼が最も本来の人格に適していると結論づけ、彼を本来の人格とした。ただし、この時点でTeacherが完全に意識を支配したわけではなく、ビリーの精神が完全に安定するまで他の人格と意識の交代を繰り返すことになる。

しかし、彼を危険視する政治的圧力によって、1979年10月に環境劣悪な州立ライマ病院へ移転させられ、そこでビリーは病院による虐待を受けることとなる。 ライマ病院から移動した後も環境の劣悪な病院を転々とさせられ、周囲の反対を押し切って結婚した女性との破局や、彼の身を自由にすることに対してのマスコミの非難によって彼の人格は分裂と統合を繰り返す。 彼がアセンズ精神衛生センターに戻ったのは1982年4月であった。

1985年2月にビリーを危険視する勢力が無実の罪を口実にして警察にビリーを逮捕させる。ビリーはアセンズ精神衛生センターからモリッツ司法ユニットに移され、適切な治療を受けられずに精神が分裂し始める。それを悲観したビリーはそこから脱走したが、結局逮捕される。絶望したビリーは断食による自殺を試みたが、それに慌てふためいたモリッツ司法ユニットは彼の待遇を改善したので、ビリーは断食をやめた。

彼の人格は長い年月をかけ安定し、裁判所は1991年8月に彼の精神が安定したとし、彼を解放した。

参考ビリー・ミリガン

あらすじ&ネタバレ

身元不明の青年がニューヨーク市内で乱射事件を起こして逮捕される。共犯の女性は見つからず青年は供述を拒否して捜査は行き詰まる。マティ刑事の知己の心理学者ライアが青年と面会しその名前ダニーおよび身元を割り出す。症例研究を必要としていたライアはダニーと面会を重ね、多重人格障害を疑う。ダニーは共犯の女性アリアナ、下宿の家主イツァク、父の友人のイギリス人ジャックなどとの関係をライアに語る。

脱出

ニューヨーク市でダニーはアリアナと一緒に乱射事件を起こして一人逮捕され、ライアに尋問される。ダニーは過去を語り始める。回想で、義父のマーリンと折り合いが悪かった高校時代、転校生のアナベルの気を引くために、マーリンの口座から金を盗んで友人のジョニーとマイクとともにマリファナを仕入れて売る。残ったマリファナをアナベルと楽しむも捨てられる。アナベルのボーイフレンドらに殴られるも、近所の幽霊屋敷に越して来たイツァクに助けられる。アリアナは幽霊屋敷に下宿している。

聖域

現在、ライアは幽霊屋敷を訪ねるも人の気配はない。ダニーは過去を語り続ける。回想で、ダニーはマーリンを避けて、イツァク、アリアナとともに3年間幽霊屋敷に住む。スーパーマーケットで、大学に通うアナベルに再会し、屋敷でマリファナを楽しむパーティーに呼ぶ。ダニーがアナベルと愛を交わそうとするとアリアナが割って入る。心の不安定なアリアナはクラブで元恋人のジェロームに再会するも、喧嘩を起こす。

殺人

回想で、アリアナは父の友人にレイプされたために不安定な精神状態に落ちたとダニーに語る。ダニーは亡くなった双子の兄弟のアダムも同じ境遇であったと答える。ダニーはアリアナを安心させるため、麻薬の売人のアンジェロから銃を入手しようとするも代償に口腔性交を強制されそうになる。ジョニーがバットでアンジェロを殴り、二人は逃げ帰る。銃をアリアナに贈るも、断られる。アナベルが幽霊屋敷にダニーを訪ねて来る。夜、アンジェロが家に押し入ってイツァクが叩きのめす。アナベルは逃げ出し、イツァクは銃を家に持ち込んだことでダニーを追い出す。アリアナは自分をレイプした男を殺そうとダニーに持ち掛ける。ダニーはマンハッタンで男を殺そうとするも、それがマーリンであることに気づいて躊躇する。イツァクはダニーに父を探す旅に出るよう促す。 現在、ライアは幽霊屋敷でアリアナらダニーの語った人々を描いたスケッチブックを見つけて持ち帰り、マティに見せる。ダニーの話を聞き、あまりの都合の良い偶然を指摘する。

ロンドン

回想で、乱射事件の直後にイツァクがパスポートを用意してくれて、ダニーは父に会いにロンドンに行く。父の仕事仲間のジャックに会う。父ピートには何年も会っていないが、イツァクもまた仕事仲間であり、アメリカに行ってダニーの面倒を見てきたと聞かされる。ジャックがイツァクに電話した会話がなぜか聞こえる。ジャックは、父に借りのあるレジー・シルバーから金を取り立てるよう勧める。ダニーはクラブでレジーに会うも、覚えがないとつまみ出される。ジャックに文句を言うも、勇気を出す練習だったとして帰国を勧められる。ダニーが帰国するとアリアナもイツァクも姿を消している。警察が幽霊屋敷でダニーを逮捕する。現在、ライアがつじつまの合わないあまりの偶然を指摘するとダニーは激怒する。ダニーは自分がイツァクとアリアナを殺したとライアが疑っていると決めつけ、否定する。いつもの部屋でジャックがライアと話す。

救いの手

回想で、小学3年生のダニーはアダムが父とロンドンに去った後に孤独となり、いじめられ、生活苦から看護婦とバーの仕事を掛け持ちする母キャンディにまとわりつく。アダムはしばしばダニーの前に姿を現すも他人に見られることはない。キャンディのボーイフレンドとなったマーリンが、アダムに性的悪戯をし、キャンディと結婚した後も続ける。

ライア

数週間前、離婚直後で息子エズラを引き取った心理学者のライアは、かつて交際した刑事マティに呼ばれて乱射事件を起こした身元不明の若い男性に面会する。ライアは男性の話を参考にしてその母キャンディを見つけ、ダニーの身元が判明する。症例研究の実績を挙げて助成金と大学の終身在職権を得たいライアは、ダニーが多重人格障害ではないかと考えて面会を重ねる。出現したジャックの人格と会話する。弁護士のスタン・カミサを説得してダニーを担当させる。ダニーの双子のアダムがマーリンに性的悪戯をされたと聞き出し、自身も傷つき疲弊する。

混沌

ダニーはついに犯した罪の真相に直面する。

再会の時

裁判が迫り、ライアとスタンは戦略をめぐって意見が対立する。ダニーは自分の過去と向き合うことに苦悩する。

家族

2023年7月21日配信開始

判決

2023年7月28日配信開始

海外の反応、評価とレビュー!

海外での評価はどうなっているのでしょう?

AppleTV+
オリジナルドラマ
「クラウデッド・ルーム」の
海外の評価を
海外映画サイトIMDbで
調べてみました!

The Crowded Room (TV Mini Series 2023)
The Crowded Room (TV Mini Series 2023)

 

海外映画サイト
IMDbでは
平均点が
7.1点という
まずまずの評価
になっています。

ユーザーの投票で
一番多いのは
10点満点です。
全体の24.5%が
10点満点の評価をしています。

次に多いのが
8点
全体の22.3%

3番目が7点
全体の16.7%

いごっそう612

高評価が多いことから海外の反応、評価は高いようです。ただしなどを調べると批評家にはウケが悪いようです。

 

海外のレビューも紹介します。

『The Crowded Room』の話を初めて聞いてから、ずっと楽しみにしていた。そして、この映画の予告編を見て、私の興奮はさらに高まった。見始めた今、間違いなく見る価値があると断言できる。期待していたものとは少し違うかもしれないが、それでもかなりいい。興味をそそるような展開がたくさんあるし、スクリーンに登場するタレントはテレビ番組としては最高だ。トム・ホランド、エミー・ロッサム、アマンダ・セイフライドはいずれも一流俳優で、ここでは特にホランドが素晴らしい演技を見せている。トム・ホランドは本当に素晴らしい俳優になった。彼は大作からこのようなシリアスな役までこなし、そのどれもが素晴らしく、たとえ番組や映画自体がそれほど良くなくても、彼の素晴らしい演技にはいつも期待できる。

 

『The Crowded room』はタフな映画だ。舞台は1979年のマンハッタン。ロックフェラー・センターで銃撃事件が発生し、ダニー・サリヴァン(トム・ホランド)という青年が逮捕される。ライア・グッドウィン(アマンダ・セイフライド)という捜査官が、聞き込み調査を通じてダニーの人生を解き明かし始める。その聞き取り調査によって、ダニーを現在のような人物に導いた非常に謎めいた過去が明らかになり始める。ダニー自身も、自身の精神的な問題や銃撃に至った出来事を理解し始める。エミー・ロッサムもホランドの母親役で出演している。脚本は少々物足りないが、俳優たちの演技のおかげで良い作品に仕上がっている。このキャラクターを演じることはホランドにとってとても感情的なことで、彼はこのキャラクターを手放すことにとても苦労しており、頭を整理するために1年間俳優業を休んでいる。

 

『ビリー・エリオット』以来、トム・ホランドを俳優として意識したことはなかった。しかし、これは彼にとって、ドラマチックな筋肉を鍛えるのにいい役だった。ストーリーラインは実にいい。反乱、嫌悪感。自分が間違っていることを望みながらも、そうではないことを知っている。ホランドはいとも簡単に被害者を演じ、観客は彼の葛藤とルートに引き込まれる。学校でのいじめの本当の恐ろしさ、困難に直面している人を察知し、同じように襲いかかる様子。イスラエル出身の彼は、私がこれまで見てきたすべての作品に出演しているように素晴らしい。次のエピソードが待ち遠しい。残酷なシーンもあるけれど、友だちが彼を助けに戻ってくるシーンはほっとする。ただ、最近のシリーズのエンディングのように、悲惨な結末にするのはやめてほしい。

今のところ、間違いなくお勧めできる。

 

『The Crowded Room』(2023年公開、全10話、各話42分から56分)が始まると、ニューヨークの地下鉄に乗る男女が登場する。彼らはとても緊張しているようだ。ロックフェラー・センターで降りた後、彼らが誰かを銃殺するつもりであることが明らかになる。そしてターゲットを見つけると、男は固まり、女は狙いを定めるが外れる。みんな逃げるが、結局男は捕まってしまう...。この時点でエピソード1は10分経過している。

このミニシリーズは、ベテラン・プロデューサーのアキヴァ・ゴールズマンが発案した。彼は『ビリー・マリガンの心』を小さなスクリーン用に脚色している。私は本を読んでいないので、このミニシリーズがどの程度本に忠実なのかはコメントできない。ただ、冒頭の衝撃的な展開(なぜ女と男はこの人物をターゲットにしているのか)の後、男の高校時代の若い頃にタイムスリップする。それはそれで何の問題もないのだが、結果的にそこが主な焦点になってしまったことを除けば。エピソード3の中盤に差し掛かった時点では、エピソード1の冒頭15~20分で見たことを説明する手がかりはひとつもつかめなかった。このミニシリーズを見始める前に、ある批評(確かCNNの批評)を読んだのだが、その批評によると、第6話まで事態が本格的に動き出すことはないとのことだった。その答えはすぐにわかった。このミニシリーズには多くの才能があり、アマンダ・セイフライド(昨年の『ドロップアウト』に比べれば、この番組での輝きには遠く及ばないが)以上の才能はなかったからだ。しかし結局のところ、これは彼らの才能の無駄遣いであり、私の時間の無駄遣いでもあった。

『The Crowded Room』は最近アップルTVで最初の3エピソードが放映され、毎週金曜日に新しいエピソードが放映される。もしあなたがミステリー・スリラーを楽しみたい気分なら、私はこの作品を誰にでも勧められるとは思わないが、私の言葉を鵜呑みにしないで、自分の目で見て結論を出してほしい。

いごっそう612

やっぱ小説読んでないとピンと来ないからダラダラに感じるかな?しかし、海外のレビューは高評価のレビューが多かったように思いました。

 

「クラウデッド・ルーム」のようなApple TV+オリジナルドラマは興味深い作品が盛りだくさんです。

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