
原題:(原題:The Gorge)
監督 スコット・デリクソン
脚本 ザック・ディーン
製作
デヴィッド・エリソン
ダナ・ゴールドバーグ
ドン・グレンジャー
スコット・デリクソン
C・ロバート・カーギル
シェリル・クラーク
アダム・コルブレナー
ザック・ディーン
グレゴリー・グッドマン
出演者
マイルズ・テラー
アニャ・テイラー=ジョイ
シガニー・ウィーバー
音楽
トレント・レズナー
アッティカス・ロス
撮影 ダン・ラウストセン
編集 フレデリック・トラヴァル
配給 Apple TV+
公開
2025年2月14日
上映時間 127 分
Apple TV+で3か月間だけ月額200円というサービスをやっていたので加入してみました。
一つめちゃくちゃ気になっていた映画がありました。
それがこの映画「深い谷の間に」です。
アニャ・テイラー=ジョイ、マイルズ・テラー、シガニー・ウィーバーが出演しているSF恋愛映画…これ絶対観たくなるでしょ?
観て正解です。
めちゃくちゃ面白い!
東と西に挟まれている深い谷底で大昔に起きていた生化学ミサイル開発による人体への感染事故を研究する機関によって送り込まれた二人のスナイパーが恋愛し、クリーチャーと戦いながら、深い谷で起こった事件を暴き、葬る姿を描いたSF恋愛映画って感じで
ホラーテイストに恋愛要素もバッチリはめ込んで、恋愛好きでも観えるホラー、ホラー好きでも観える恋愛映画みたいな感じに仕上がっています。
個人的には両者の間にある深い谷に、リーヴァイが落ちたときにドラサが迷いもせずに谷に飛び込むシーンが最高でした。
ググっと来ました。
アニャ・テイラー=ジョイとマイルズ・テラーの恋愛って‥どうよ?とも思ってたんですけどね。
意外にあっていました。ラストもバッドエンドではなく、ほっこりするようないい終わり方で、観て良かったな~って映画です。
まあ、とにかくお勧めの映画です。
Apple TV+加入している人はぜひ!
『深い谷の間に』ネタバレ(あらすじ)
ある二人のエリート狙撃兵が、全く同じ任務を与えられる。それは、極秘の僻地にある深い谷の両側を、1年間、同僚や外界との一切の接触を断ち切りながら警備することだ。
元米海兵隊の偵察兵兼狙撃兵であるリーヴァイ・ケインは、バーソロミューという謎の女に西塔の警備に採用される。
東塔の警備は、クレムリンに頻繁に雇われているリトアニア人秘密工作員の女性ドラサが担当している。
リーヴァイは前任者のJD(元英国海兵隊伍長)と交代し、JDは、この場所は強力なクローキングアンテナで隠蔽されており、塔は深い谷内に潜む「ホロウ・メン」と呼ばれる怪物を封じ込めるための武装が施されていると説明する。
JDは「野良犬」と呼ばれる未知の緊急プロトコルについて警告し、1940年代後半に峡谷に送り込まれた兵士の大隊が二度と戻ってこなかったことを明かす。
その後、JDは交代の為に迎えに来たヘリコプターに乗り込もうとしたところ、バーソロミューの命令で口封じに殺害される。
どうやら、深い谷の秘密を外に漏らさないために、殺しても問題のない人物を雇い始末しているらしい。
何事もなく数ヶ月が過ぎたが、誕生日にドラサは通信禁止の規則を破り、リーヴァイと書き文字で会話を交わし、射撃競技で勝負を挑む。
始めは、接触は禁止されていると拒否するリーヴァイだったが、誕生日だからというドラサに押されてしまいドラサと親交を深めていく。
その最中にホロウ・メンの群れが深い谷から登って来て脱出を試みるが、ドラサとリーヴァイは射撃の腕前、自動砲塔、そして地雷を駆使して塔と互いを守ることに成功する。
時が経つにつれ、二人は遠く離れた場所から絆を深めていく。
赴任から6ヶ月後、リーヴァイはドラサと夕食をとるため、深い谷の間にジップラインをかけ谷を渡る。
出会った二人はロマンチックな夜を過ごし、リーヴァイは彼女のために詩を書いていることを明かす。
翌朝、リーヴァイが塔に戻ろうとすると、ホロウ・メン用に仕掛けた地雷の爆発でケーブルが切れ、深い谷にパラシュートで降下せざるを得なくなる。
落ちていく深い谷の間にを見たドラサは武装し迷うことなく自身もパラシュートで降下し後を追う。
深い谷の間に
このシーンが最高だったな。https://t.co/nNVH99Sbe3 @YouTubeより— いごっそう612 (@jonitapiaboxing) April 14, 2025
谷の下で、二人は峡谷内のすべての動植物が交雑変異を起こしていることを発見する。
その中には、数十年前の行方不明の兵士であるホロウ・メンも含まれていた。
世界観がベルセルクです。
敵対的な変異生命体と戦いながら、ドラサとリーヴァイは隠れた施設の中で、人間がクリーチャーになったの原因を突き止める。
それは、オッペンハイマーの核爆弾に対抗しようと始めた、第二次世界大戦の生物兵器研究施設で地震が起き、汚染物質が漏れ出してしまい、5日以内に人間が植物などと融合してクリーチャーになってしまう症状が現れるようになってしまったという事だった。
生物兵器研究施設は、その後放棄されてしまった。
谷を爆撃し破壊し尽くしクリーチャーと実験の失敗を隠蔽すると思われたが、施設はその後、超人兵士を生み出すためにハイブリッドサンプルを採取している民間防衛企業ダークレイクによって、研究の為に維持されているというわけだ。
変異した人間は漫画ベルセルクに出てくるクリーチャーのようになっている。
ドラサとリーヴァイは、「野良犬」が核爆発で施設を滅菌する本来の安全策であることを発見する。
二人は牽引ウインチ付きの稼働中のジープを見つけ、それを使ってホロウメンたちと戦いながら。深い谷から脱出しることに成功する。
そして、互いが変異原に感染しないよう5日間隔離することに同意する。
リーヴァイの月例無線連絡中、バーソロミューはドラサを殺すよう命じる。
二人が谷に降りて秘密を知ったことに気がついたバーソロミューは、彼らを排除するためにチームを派遣する。
バーソロミューと部下たちが到着すると、塔は放棄されていた。
ドラサとリーヴァイは追撃してきた武装ドローンを銃撃で打ち負かし、遮蔽アンテナを破壊した。
これにより全世界に深い谷のことがバレてしまい、「野良犬」の起爆装置が作動した。
バーソロミューと部下たちは急いでヘリで逃げようとするが、爆発で命を落とし、周辺地域は破壊された。
一方、リーヴァイは崖から水面に落ち行方不明に、ドラサはリーヴァイと別れ、5日間の自主隔離生活を送る。
フランスに到着したドラサは、リーヴァイとの待ち合わせ場所に現れるが、リーヴァイは現れず、完成した詩が「もし間に合わなかったら日没時に開けて」と書かれた封筒に入っていることに気づく。
しばらくして、ドラサは地元のレストランでウェイトレスとして新たな生活を始めていた。
そこに怪我で遅れて到着したリーヴァイが現れる。ドレサは驚き、二人はキスをする。
ハッピーエンドのラストシーンだ。
「深い谷の間に」海外の評価
「深い谷の間に」の海外の評価を調べてみました。
海外映画サイトIMDbでは、106,848人の投票があり、平均評価は6.7/10点となっています。
辛口で知られる批評集積サイトRotten Tomatoesでは、140件の批評のうち63%が肯定的な評価で、平均評価は5.9/10点となっており、一般ユーザーのレビューは、75%が肯定的で平均評価は3.8/5点となっています。
同サイトの評論は、「複数のジャンルを融合させた『ザ・ゴージ』は、アクションスリラー要素が加わることで物語が予想通りの展開へと戻るまでは、驚くほど愛らしいロマンスを描いている」としている。
加重平均を採用するMetacriticは、29人の批評家による評価に基づき、57/100点という「賛否両論」の評価を与えています。
ニューヨーク・タイムズのグレン・ケニーは『深い谷の間に』に好意的なレビューを与え、「『深い谷の間に』は、もともとあり得ない前提を取り上げ、それをスパイ映画のジャンルからSFやホラーへと飛び出させている...この映画はテイラー=ジョイとテラーの活発なパ・ド・ドゥとして最も盛り上がっており、2人はどんなに馬鹿げた展開になっても、称賛に値するほど題材を真剣に受け止めている」と述べています。
AP通信のジャック・コイルは、この映画に4つ星中1.5つ星を与え、「ばかげている」と評し、アクションとロマンスの間のトーンの揺れは質が高くなく、「興味深いが空虚なジャンルのマッシュアップとストリーミング専用の演習」のように感じられたと語りました。コイルはまた、プロットの基本的な構成にも異議を唱え、「もし地獄のバージョンがこじ開けられたら、我々はおそらく2人以上の警備員を必要とするだろうか?」と主張した。
まあ、確かにここを警備するのに二人って‥とは思いますね。
「深い谷の間に」のようなApple TV+作品は興味深い作品が盛りだくさんです。