
人が死ぬ瞬間を見たいですか?
「告白」「白ゆき姫殺人事件」などで人気の作家・湊かなえによる同名小説を、三島有紀子監督、本田翼&山本美月の共演で映画化したミステリアスなドラマです。
作品情報
原題:少女
邦画:ドラマ
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2016年10月8日
上映時間:119分
公式サイト
あらすじ
親友の死体を目撃したという転校生の話を聞いて以来、由紀(本田翼)は人が死ぬ瞬間を見たいと思うようになる。高校2年生の夏休みに小児科病棟でボランティアを始めた彼女は、余命わずかな少年たちに近付き自らの願望をかなえようとする。一方、由紀の親友でかつていじめを受けた敦子(山本美月)は、人が亡くなる瞬間を見れば生きる気力を取り戻せると考え、老人ホームでボランティアを始めるが……。
予告動画
映画の感想とネタバレ
湊かなえの小説『告白』に衝撃を受け、早くも8年の月日が経ちました。映画化された作品は全て観ています。
『告白』はもとより、最近の『白ゆき姫殺人事件』はかなりの良い出来でしたね。
この作品ももっと話題になってよかったはずですが・・イマイチ、マイナーな映画となっています。
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
本田翼&山本美月
この映画は夢の美女2人が共演しています。
美人ふたりを見るだけの映画かと思っていたが、今回の本田翼の演技に注目してほしい!個人的にけっこう好きなのでひいき目で見てしまっているので申し訳ないが・・
今回の彼女はいつもの明るい本田翼とは違う!
そう・・この上なく暗い陰気な本田翼です!
今までにないキャラを見事に演じています!
演技には全く期待していなかった2人だが・・予想外に本田翼が良かったです。本田翼の新境地を見て欲しいですね。
えっ・・うそあの人も?意外なキャストたち!
まず稲垣吾郎!
痴漢冤罪で離婚になり、現在は特別養護老人ホーム・シルバーシャトーでほそぼそと暮らす男を演じています!
SMAPの稲垣吾郎が出てるならもうちょっと話題になっても良かったのでは?
全くのノーマークでした。
真剣佑
主人公である由紀(本田翼)とひょんなことから知り合い仲良くなる男子・牧瀬光役、ともにラブホテルにも行っている。
『ちはやふる』にも出て注目してたのでラッキーです。
今後共に注目したいですね。
アンジャッシュ・児嶋一哉
主人公である由紀(本田翼)の小説を盗み、それを出版者に送り賞を受賞したクソ教師・小倉一樹役です。
何かこういう役多いよな~園子温の『愛の渦』を思い出しました。
佐藤玲
転校生の詩織役です。
この転校生が「親友の死体を見たことがある」と自慢げに話していたのを聞いて、由紀は人が死ぬ瞬間を見たくなるのです。
けっこうビッチで、痴漢詐欺をして小遣いを稼いでいます。
どっかで観たようなと調べたら『イニシエーション・ラブ』
に出ていたらしい。
因果応報が題材※ネタバレ
あんまり重要ではないですね・・・
人が死ぬ瞬間を見たいを題材にしたダークな映画かと思ってましたが、そうではなかったです。
完全に宣伝に騙された感がめっちゃ強いです・・(-_-;)
この映画の題材は・・
因果応報を題材に、最近の女子高生やLINEを交えて描いています。
悪いことをすれば、悪いことが帰ってくる・・・
終わってみれば、そういう映画だと思いますが、観ている時はいろいろゴチャゴチャしてて・・
ちょっと色々ゴチャゴチャした印象がありました。ラストにしっかり回収されていきますが・・中盤は何を伝えたいかが理解不能・・
どんでん返し映画かも?※ネタバレ
映画序盤は、純文学作品の様な感じでミステリアスですが、ハッキリ言っちゃうと退屈です。
中盤以降はゴチャゴチャした展開で、???になってきます。
序盤の暗い本田翼が徐々に明るくなってくるのも、(。-_-。)うーん というような感じ
終盤はすべての回収です。ちょっと突っ込みどころ満載なところもありますが、けっこうヒューマン系だったんだなあと驚き、これで終わりかと思えばしっかりと因果応報も見せてくれます。
ラストはスッキリしました。
どんでん返し系の映画とは一味違うが、受ける印象は似てるかも知れない。まさかのあの小説がああ来るとは・・感動的なラストに少し驚きました。
この映画の評価、おすすめ度は?
映画館で観るような映画ではないと思いますが、それほど悪い映画ではないです。文句を言うならば、感動的に仕上げるなら・・序盤に由紀と敦子の関係をもっと濃密に描いていたほうが良かったような気がしますщ(゚ロ゚щ)
序盤に、親友という感じがあまりしなかったので残念です。なのでラストも驚きはしたけど感動はありませんでした。
ただ、それ以外にいろいろと観せる要素ありです。゛人が死ぬ瞬間を見たい゛があまり映画の本質と関係がなかったのは残念でしたが、現代社会の闇を上手く描写しており楽しめます。
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★☆☆(3.1)
Yahoo!JAPAN映画:★★★☆☆(3.26)
Movie Walker:★★★☆☆(3.00)
2016年10月13日時点
平均的ですね。まあ・・こんなもんでしょう。
個人的な私のおすすめ度は?
それなりに楽しむことはできます。予告を観たみなさんが想像しているような映画とは違うと断言できます。
因果応報・・悪いことはしてはならない・・
悪いことは止めよう・・そう思える映画です。