死者の記憶を覗き見る勇気はあるか?
第15回文化庁メディア芸術祭優秀賞に輝き、アニメ化もされた清水玲子の人気コミックを「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が、生田斗真を主演に実写映画化したミステリー!
作品情報
原題:秘密 THE TOP SECRET
邦画:ミステリー
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2016年8月6日
レンタル開始:2017年1月6日
上映時間:148分
公式サイト
あらすじ
死者の脳をスキャンし、生前の記憶を映像化するMRIスキャナーが開発される。同システムを導入した第九こと科学警察研究所法医第九研究室が組織され、室長・薪剛(生田斗真)の指揮のもとでさまざまな難事件が捜査されることに。第九に配属されたばかりの青木(岡田将生)をはじめとする捜査官たちは、家族を殺害し死刑を執行された男の脳をスキャニング。事件発生時から行方不明になっている、彼の娘・絹子がナイフを手にした姿を捉えた映像を目にした彼らは……。
予告動画
感想とネタバレ
死んだ後に生前の記憶を蘇らせる事が出来るというMRIスキャナー!これほど映画の題材になりそうな物はないだろう・・・
ハッキリ言ってこのネタは大好物(*`艸´)ウシシシ
これは面白いだろうと大いに期待しての観賞です。
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
何これ分けわかんね~(◎_◎;)
未解決事件に挑む科学警察研究所法医第九研究室、通称“第九”!被害者の脳をスキャンして生前の記憶を映像化するMRIスキャナーでの捜査!
これは面白そう(*´з`)
と期待に胸を膨らましていたのだが・・
全然訳が分からないΣ(゚Д゚)
映画冒頭の腕にタトゥ―のある女の事件がイマイチはっきりと解決したという事がこっちに伝わらないままMRI捜査にて解決し、第2の事件『露口一家惨殺事件』のMRI捜査に突入!
えっ・・前の事件から繋がってんの?(。´・ω・)
と理解不能なままガンガン進んでいく・・・そもそも冒頭のMRI捜査の説明が中途半端で理解しずらい・・
それでも何とか、ああ~そういう事か・・と理解できるのだが・・・
その後のダラダラしたどうでも良いシーンと、駆け足で進む肝心なシーンが交互に現れ完全に置いてきぼりに・・
そもそも 149分と長尺・・そんなに集中力続かない!
後半は完全に置いてきぼり・・全てのシーンが意味が分からない!
そんな感じで観た感想は・・
2回目観てみたら理解できた!
何だこれは・・様々な映画サイトの評価が低いのも頷けるなあ・・
そう思っていたのだが・・色々気になりだして続けて2回目観賞!
そしたら驚くべきことに・・映画の印象がガラッと変わったのです!
そうなんです。2回目観るとイマイチ理解不能だったことが、完璧に補完できる!
あのシーンはこうだったのか、このシーンはこういう事なのか!
理解できるとこれがまた面白いじゃありませんか!
泣かせる要素もあり、ミステリー要素も素晴らしい!
この映画は面白い!
この映画は2回観ると楽しめると思います。キャッチコピーにもそういう風に書いてれば良かったのに・・
ネタバレ
露口絹子は貝沼 清孝の弟子である。サイコパスと思われる。
露口絹子と関係を持った人間は2人生きておりその一人山口和英は眞鍋の目の前に飛び降り自殺をします。日本で同時に9人の自殺があり彼らは同時期に少年院に入っており、そこでセラピーに来たと見せかけた貝沼 清孝に催眠術を掛けられ皆既日食のある同時期に自殺するように設定されていた。
この映画の事件の発端、目的は薪剛(生田斗真)を苦しめる事であり、そうなった要因は過去の二人の出会いにあります。
教会の礼拝の後、誰かの落とした財布を拾った貝沼が、落とし主に返そうと拾うのですが・・つい出来心でそれを上着のポケットに入れようとしてしまうのです。
ところがどっこい、薪が見ており手をつかみ
「善意と悪意は紙一重です。今日のところは見逃しておきます。あなたはまだ、罪を犯していない」
と言い。自分の金2000円を貝沼に渡して放免するのです。
ところがどっこいその瞬間から、薪に対し愛憎入り乱れた状態になり・・薪が第9を立ち上げる事を新聞で見ると逆に殺しを始めるのです。
一連の事件も全て薪に対する復讐だったのです。
そして28人を殺した後に、この事件は全てお前のせいだ、それを俺の脳から知るが良いとばかりに自殺したのです。
薪の親友鈴木克洋(松坂桃李)はそれをMRI捜査で知り、薪がこの事実を知って心を痛めない様に貝沼の脳を銃で破壊するのです。
その姿は28人殺しのサイコパスの脳を見たために狂ったと思われています。
薪を守るために薪にこの事実を知られまいと自らの脳も破壊しようと行動する鈴木克洋ですが、その際のもみ合いで薪が鈴木を銃殺してしまいます。
何とも切ない事件です。
貝沼が自殺したのは、弟子である露口絹子がサイコパスとして育ったというのもあるのかな?と思います。露口絹子の存在も含めて貝沼の復讐なのでしょうね(薪が作り出したモンスターがこのモンスターを作り出したんだ的な)
2回目観たらこの様に理解することができました。
ラストのネタバレ!笑顔の少女は絹子!
ラストの幸せな映像はいったい何だったのでしょうか?これも2回観て理解できました。
死んだ盲導犬の見た世界は、皆が笑って明るく幸せそうで・・何とも癒される幸せな映像でした。
そこでまさかのあの人が・・・
盲導犬の飼い主であり死んだ盲目の少年の映像が映ります。その彼女も・・・
その彼女は・・まさかの露口 絹子です。
露口 絹子はやはり、洗脳されていたんでしょうね~。こんな幸せな時があったとは・・
ラストシーンの盲導犬の視覚記憶に残る絹子の笑顔が素敵でした。
悪い映像ばかりではない、こういう世界を見ている人々を守らなければ・・
泣き崩れる青木・・・
また第九で働く決意をした事でしょう・・・
是非この映画は2回観て欲しいです。理解で来たらマジで面白く感じます。
この映画の評価、おすすめ度は?
1回目は最悪、2回目は最高でした!この映画の様なミステリー映画は2回観た方がイイですね!
この映画の様な2回観たくなるミステリー映画でオススメは邦画なら「イニシエーション・ラブ」これは怖くないですが2回観たくなります。
洋画なら「マーシュランド」がオススメです。これは何回も観たくなる!
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★☆☆(2.7)
Yahoo!JAPAN映画:★★☆☆☆(2.35)
Filmarks:★★★☆☆(2.9)
2017年2月12日時点
うわあ~低い・・一回だけならこの評価で間違いなしですね(-_-;)
個人的な私のおすすめ度は?
2回目の絹子の映像でやられましたね~、でも2回観ての評価ですよ!1回目なら2.6です。
ちょっと分かりづらいですよね~、色々凝らした趣向が理解で来たらちょい面白いんですけど・・どうなんでしょう?
2回観て欲しい映画です!