いや~腹グロ!マジ怖いです!でも・・おれ・・こんな奴かも?
「桐島、部活やめるってよ」の原作者として知られる朝井リョウが、平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した「何者」を「愛の渦」の三浦大輔監督が実写映画化した青春ドラマ!
作品情報
原題:何者
邦画:青春ドラマ
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2016年10月15日
レンタル開始日:2017年5月10日
上映時間:98分
あらすじ
就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし……。
予告動画
感想とネタバレ
賛否両論ある『桐島、部活やめるってよ』ですが、自分はなかなかの傑作だと思ったんですよね、その傑作の原作者が直木賞を取った作品の映画化とあればかなり期待してしまいます。
しかも監督が三浦大輔!ハマの番長の方じゃないっすよ、作家の方です。
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「愛の渦」の監督ですよ!
愛の渦
両方ともなかなか異色で面白い映画だったんスよね。
さらにキャストが若手実力派勢ぞろい!佐藤健、菅田将暉、有村架純、二階堂ふみ、岡田将生
演技が上手い俳優・女優ランキングでも上位の面々!
さらに30代俳優ランキングを制した山田孝之ですからね。
そりゃこの映画にも期待してしまうってもんでしょう!
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
自分は“何者”就職活動に潜む人間の心の闇
就活の情報交換のため集まった5人の22歳の物語です。
かつて演劇サークルで脚本を書いていて人を分析するのが得意な拓人(佐藤健)。
バンドマンで、天真爛漫で何も考えていない馬鹿のようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田将暉)。
光太郎の元カノで拓人が思いを寄せ続ける素直で真面目な優しい性格の瑞月(有村架純)。
人一倍“意識高い系”エリートっぽい感じでありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂ふみ)。
社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも焦りを隠せない隆良(岡田将生)
良く言えば、お互いに様々な苦悩を抱えながら、就職活動を通して自分が“何者”かを模索する映画です。
悪く言えば、5人の就職活動と、お互いの心のうちに潜む闇を描いた映画です。
就職活動の進行状況や自身の心境を、SNSで発信したりと現代社会に適応した映画です。SNSの画面を効果的に使って、観る者を映画に惹きつける演出はなかなか上手いです。
就職活動を通してこういう映画が作れるとは、なかなか面白いですね。でもめっちゃブルーになります・・・
明るい映画では決してないかなぁ~。
あなたは共感できるか?
この映画はけっこう賛否両論です。
評価のポイントは共感できるか?じゃないでしょうか?
この映画に出ている面々のように、就活で仲間と競い協力した若い人にはかなり共感できる部分があって面白いのではなかろうかと思います。
逆に就活なんてやってね~って言う方で、年配の方には訳が分からない映画となってしまいそうです。
どんでん返し映画※ネタバレ
一応この映画はどんでん返し映画でもあります。
この映画はどんでん返し映画・・でも・・凄く中途半端などんでん返し映画だったような気がします。
もし、アイツがしていたtweetを有村架純演じる瑞月がやっていたなら・・かなり驚きますけどね。予想憑きますよね・・ああ、やっぱそうだよなあと思いました。
そのアイツが就活2年目だったというのもちょっと驚きでしたが、見せ方がちょっと下手くそですよね。驚きは無かったです。
そのアイツの心が一番共感できる人は多いんじゃないでしょうか?自分も友達にこういうやつがいたので・・共感できる部分がありましたね。
でもね、こういう奴に言いたいです。安定した仕事もせずにプロボクサーとして世界を目指したが夢やぶれた自分ですが・・
後悔はないです。
1回負けたら引退と家族と約束し、プロ生活6年弱ですが・・最高の6年間でしたね。その後の人生にも大きく作用したと思います。
夢を追うのが恥ずかしいんじゃない、追わなくて人を妬むのが恥ずかしいと思います。
映画では、最後その事に気がつき一歩前へ進めていたのでホッとしました。とことん暗い映画では無かったと・・
頑張っている奴はちゃんと認めましょうよ(^^;
妬みは怖いですね、特に踏み出す勇気が持てない人ほど妬む・・怖いです。
そういう人の妬みが怖くなるどんでん返し映画です。
この映画の評価、おすすめ度は?
後々考えるとそれなりに良い映画だったような・・もっと共感出来たらもっと評価が高くなったと思います。
それにしても俳優陣も素晴らしいし、穴だらけのようで・・穴らしい穴が無い映画でしたね。
ラストにもっと盛り上がれば、かなりの高評価になった気がします。
この映画は20代の俳優が頑張っていましたが、30代の俳優が頑張る映画があります。それは“『怒り』”です。
こちらもかなりのオススメですので、まだ未見のかたはどうぞ
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★☆☆(3.3)
Yahoo!JAPAN映画:★★★☆☆(2.88)
Filmarks:★★★☆☆(3.4)
2017年11月15日時点
けっこう平均点ですね、賛否両論で真ん中になったか・・
個人的な私のおすすめ度は?
(3.8)です!
惜しかったですね、上手くいけば名作にもなったかもしれない映画だと思いました。
やはり共感がポイントでしょうね。
現代の就活経験者に観てもらいたい映画です。