
ケビン・コスナー主演のスリラー映画を
Amazonプライムビデオで観てみました。
「すべてが変わった日」

すべてが変わった日
原題:Let Him Go は
2020年のアメリカ映画
ラリー・ワトソンが2013年に発表した小説
『Let Him Go』を原作に描いたスリラー映画です。
一人息子が事故死した、すべてが変わった日…義理の娘のローナは再婚するが、再婚相手のドニー・ウィーボーイはとんでもない毒親を持つDV男だった…マーガレットと元保安官の夫ジョージは孫を取り戻すためにその毒親の元を尋ねると言う映画です。
監督&脚本は
トーマス・ベズーチャ
キャスト
マーガレット・ブラックリッジを演じるのは
ダイアン・レイン
ジョージ・ブラックリッジを演じるのは
ケビン・コスナー
ローナ・ブラックリッジを演じるのは
ケイリー・カーター
ブランチ・ウィーボーイを演じるのは
レスリー・マンヴィル
ドニー・ウィーボーイを演じるのは
ウィル・ブリテン
ビル・ウィーボーイを演じるのは
ジェフリー・ドノヴァン
ピーター・ドラッグスウルフを演じるのは
ブーブー・スチュワート
等が出演しています。
すべてが変わった日:あらすじ、ネタバレ、感想
1963年、アメリカ・モンタナ州。
父・ジョージ、母・マーガレット、息子ジェームズ、ジェームズの妻・ローナ、生まれたばかりの赤ん坊・ジミーの5人家族は牧場を経営し幸せに暮らしていた。
ジェームズは「あとで柵の具合を見てくる」と言う、母・マーガレットはジェームズの妻・ローナに対して厳しい様子、ローナが作ったジミーへのミルクを熱すぎると叱り、ジミーを抱きあやす、ローナに休んできてと一見優しい感じだが、母親以上に孫に執着していることがわかる。
マーガレットが外を見ると、ジェームズが乗っていたはずの馬が一人で帰ってくる。
マーガレットはジョージに報告し、ジョージはジェームズを探しに行く。
ジェームズを川のほとりで見つけるが、ジェームズは落馬してすでに死んでいた。
ジョージは悲しみながら、ジェームズの目を閉じた。
その日はすべてが変わった日となってしまいました。
それから3年後…
ローナは義父・ジョージ、義母・マーガレットと暮らしてましたが、ドニー・ウィーボーイという若者と再婚します。ジョージ、マーガレット、子どものジミーにも不安な様子はありますが、ローナはドニー・ウィーボーイと結婚式をあげ、近くのアパートに住むことにしました。
マーガレットは二人が出て行ったあとも、ジミーのことを思って暗い顔をしていました。
ジョージはマーガレットに「近いんだよ」と言いました。
それからしばらくしたある日、マーガレットは町でローナとドニー、ジミーの3人を見かけます。3人はアイスクリームを食べながら歩いており、ほほえましい風景でした。
しかし、よくよく見ていると…ジミーがアイスを落としました。ドニーが近寄り引き寄せようとするとジミーは後ろに下がって逃げました。ローナがジミーに近寄っていくとドニーが怒りはねのけました。ドニーはジミーに自分のアイスを渡そうとしましが、ジミーは受け取らず逃げます。ローナが止めますが、ドニーは怒りローナに平手打ちをします。
どうやらドニーはDV夫のようです。ジミーも懐いていない様子…。
マーガレットは車の中で一部始終を見ていました。
翌日、マーガレットは、ケーキを焼いてドニーの家を訪ねます。しかし家は空で、「昨夜、実家に帰っちまったよ」とアパートの近所の住人が言います。ドニーの実家に帰ったようです。
マーガレットは、ジョージに事の顛末を話
「ジミーを連れてきて一緒に暮らそう」と言います。
ジョージは乗り気では無いですが、マーガレットに押し切られ一緒に行くことにします。
マーガレットはジミーを過剰に心配しています。
今は引退していますが、ジョージは保安官でした。ジョージの拳銃を取り出すと、マーガレットは車に忍ばせます。
ベントロックという町に着きます。
ジョージの保安官時代の友人ヘイデン保安官を尋ねますが、7年前に引退していました。
代わりの保安官から、ウィーボーイの実家はノースダコタにあることを聞きます。
その日は遅くなったので、マーガレットたちは宿を取ろうと考えましたが清潔な宿がなさそうです。保安官に聞くと、留置所が一番清潔と聞き、留置所で泊まることになりました。ジョージは寝ているマーガレットの耳元で「ゴーホーム(家へ帰ろう)」と何度もささやきました。
翌日、2人は保安官に教えてもらったウィーボーイの親戚の馬具店へ行くと、ウィーボーイの親戚の店主タッカーにと声をかけて情報を得ようとします。タッカーは警戒しましたが、グラッドストーンに親戚が数人住んでいることは教えます。
「グラッドストーンで、誰にドニーの所在を聞けば?」
とジョージが訪ねると
「誰かに尋ねりゃ、向こうがあんたらを見つけるよ」とタッカーは答えました。
情報を得たマーガレットに対し、ジョージは「人生思い通りには運ばないんだぞ」と言って帰るよう諭します。
しかしマーガレットは「人生の教訓を学べる」と答えました。
2人が車のところまで戻ると、車を覗いている怪しい男がいました。
逃げようとしたところを捕まえます。
若者は、ピーター・ドラッグスウルフと名乗りました。ピーターは先住民(ネイティブアメリカン)で、3年ほど前から一人でこの界隈に住んでいると話します。ピーターの馬に、マーガレットは乗せてもらいました。
死んだ息子のジェームズの話もしてウィーボーイ家のことを聞くと、ピーターはビル・ウィーボーイの存在を話しました。
2人は、ビル・ウィーボーイの家へ行きます。
ビルは二人が来ることをすでに知っていました。
ビルと会ったマーガレットは、ドニーはビルの甥に当たると知りました。ビルは2人を家に通すと電話をかけます。
そして「義理の姉ブランチが会いたがっている」と話すと、その姉ブランチの牧場で夕食を用意すると言います。
ビルが案内していきますが、マーガレットとジョージが逃げ出さないように、マーガレットを自分の車に乗るように言いました。
ビルの案内でブランチの家に着きます。
二人は
ブランチ・ウィーボーイと対面しました。

ブランチはドニーの母親です。ブランチの家にはドニー以外にも2人の息子が住んでいました。
エルトンとマーヴィンです。
ブランチは高圧的に二人に話をします。
事あるごとに嫌味を言い、本当に性悪のクソ女という雰囲気が漂います。

マーガレットとジョージもイライラしてきて、雰囲気が悪くなってきます。
そこへローナとドニーがジミーを連れて帰宅しました。
マーガレットがジミーを抱くと
ドニーが「抱き過ぎをやめろ、ものを覚えない」と言います。
ブランチが自分の作ったポークチョップを食べるように言うも、ジミーはいらないと言います。
そしてらすぐに寝るようにブランチが言います。
マーガレットが「帰ったばかりよ」と言いますが、「この家は早寝なんでね」と答え相手にしません。
マーガレットとジョージは長い時間待ったにも関わらず、2分くらいしかジミーと話せませんでした。
マーガレットとジョージは帰ることにします。
帰り間際に「逃げるように帰るとブランチが気を悪くするぞ」と言われます。
二人は次の日に、ローナが働くモールへ会いに行きます。
昼食時に話がしたいというと、ローナは「レスラーズというお店で待っていて」と近くのダイナーで待つように言われました。
そこでローナはジミーを引き取りたいと話しました。
いい家庭を与えると、今の暮らしを全否定です。
ドニーがジミーをたたくのを見たと話し、ローナも来るように話します。
しかし、ローナは「彼と義理母に殺されるわ‥」と怯えています。
ドニーも一度逃げたけど、次は許されないと話します。
どうやら、ドニーは逃げた折にローナと結婚していたところを見つかって連れ戻された様子です。
ローナは、「ジミーがあそこで育ったらあの兄弟のようになる…」と声を詰まらせて話しました。
マーガレットが迎えに行くことを提案すると、ローナはそれを止めました。
自分が夜に家を抜け出すのでモーテルで待っていてくれと言います。
帰りしなにマーガレットはローナに、今までの行いを謝り、これからはローナの母親のように力になると話します。
夜になり部屋で待っていると部屋にノックが響きました。
ドアを開けると、ウィーボーイ家の3人の息子とブランチが押し入ってきました。
「ローナを脅しあげたのかい?」
とブランチは険しい顔で言います。
マーガレットがドニーのDVの話しをすると、ブランチはドニーを殴りつけます。
次に、マーガレットを殴りつけます。
ジョージが止めに行きますが、ウィーボーイ家の息子たちに取り押さえられます。
マーガレットがウィーボーイ家の息子に乱暴されそうになります。
ジョージはマーガレットが隠し持ってきた銃を取り出し、ウィーボーイ家の息子に突きつけます。
しかし、ふとした瞬間に銃を奪われ、ブランチの命令で、男たちはジョージを押さえつけると、斧でジョージの右手の指を切断します。
マーガレットはジョージを連れて、グラッドストーン総合病院へ駆け込みました。医者に手当てしてもらい、ジョージはそのまま入院しました。
朝、病室に地元の保安官がやってきます。保安官はウィーボーイ家の方が正しいかのように話しました。
むしろ、ジョージが悪かったかのように話をします。
「さっさと町を出ていけ、それが一番だ」と保安官は言いました。
ジョージを乗せてマーガレットは車を運転しますが、ジョージは途中で具合が悪くなります。
マーガレットは、旅の途中で会った、先住民の若者・ピーターのところへ行きます。
ピーターは、ウィーボーイ家が誰かの指を切断したことを、早くも噂で知っていました。
ピーターの小屋に身を寄せたマーガレットはジョージに、このままここに住むことを提案しました。しかしジョージは否定します。
ジョージがこんな事態になっても、ジミーに固執して話をするマーガレットを勇めます。
夜中になり寝静まると、孫のジミーを連れ戻しにいきます。それはマーガレットを愛するあまりの行動でした。
目覚めてそれを知ったマーガレットは、ピーターに馬を借りると近道を教えてくれと言って同行を求めます。
ジョージはウィーボーイ家の牧場まで行くと、外にあったショットガンを持って、外灯を消しこっそり忍び込みます。
ローナの部屋に行き、寝ているドニーに銃を突きつけながらローナを起こし
「ここと俺の家、どっちがいい?答えはわかるだろ?」と話、外に車があるからベントロックの保安官の所へ逃げろと言います。
ジミーを抱いて逃げていると、部屋からウィーボーイ家の息子たちが出てきました。
「何か燃えているぞ!」
ジョージは家に火を放っていました。息子たちは階下に見に行きます。
ビル・ウィーボーイがローナが逃げていることに気が付き、ローナを殴り階段からローナは落ちてしまいます。
ジョージはドニーを殴りつけ、ビルにライフルを突きつけます。
ビルはジミーを盾にします。
ブランチが現れ、それに気を取られたジョージの銃をビルが階下に落とします。
ブランチが銃でジョージを撃とうとすると、ビルがやめろと間に入ります。
ブランチは誤ってビルの頭を撃ちぬいてしまいます。
ジミーを抱いたジョージに
「子供をおよこし!」と叫ぶブランチ…。
ジョージは階下にいるローナにジミーを投げ渡しますが、ブランチに胸を撃たれます。
ブランチは息子たちにローナを捕まえるように指示しますが、傷を負いながらも生きていたジョージに抑え込まれ、手に持った銃を操られ、息子たちを撃ち殺してしまいます。
ローナが外に出ると、外には馬で駆け付けたマーガレットが、マーガレットはローナとジミーをピーターに頼み、火事で燃える館に入っていきました。
ジョージ撃たれて倒れこんでいました。マーガレット助け出し、ピーターも駆け寄ります。
隠れていたブランチが現れ銃を突きつけます。
ジョージが二人に逃げろと押し出し、ブランチに銃で撃たれてしまいます。
マーガレットがライフルを手に取り、憤るブランチに突きつけ射殺します。
ジョージに駆け寄り、ジョージの耳元で何かをささやきました。
最後に「愛してるわ」と言ったマーガレットは、ジョージの遺体を置いて館を去りました。
館は激しい炎に包まれ崩れ落ちていきます。
ピーターにお礼を言って別れたマーガレットは、ローナとジミーを車に乗せ家に帰っていきます。
この日も、息子が死んだ日と同じく、すべてが変わった日となってしまいました。
エンドロールが流れる。
感想
もうこれ、毒母VS毒母対決って感じで観てしまいました。
ブランチはもちろんスーパー毒母なんですけど、マーガレットもよくあるパターンの毒母ですよね。
マーガレットは孫に固執するあまりに自分の価値観をローナに押し付けていました。
ローナが再婚に至ったのは、たぶんそんな毒母のいる家から出て行きたかったのでしょう。
まあ、結局‥次の家も毒母のいる家だったのですが…。
さらに言えば、そんなマーガレットに振り回されるジョージ…。
指まで切り落とされて、最後は死ぬ羽目に…本当に不憫でなりません。
マーガレットを愛してしまったばかりにとんだ災難です。
これから、育っていくジミーはどうなるのか?
最終的にローナとマーガレットはもめそうな予感がします。
まあ、そういう部分を楽しめる映画でした。
すべてが変わった日:海外の評価
海外での評価はどうなっているのでしょう?
映画
「すべてが変わった日」の
海外の評価
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IMDbでは
24562人の投票があり
平均点が
10点満点で
6.7点という
普通の評価に
なっています。
ユーザーの投票で
一番多いのは
7点です。
投票数8216人で
全体の33.5%
を占めています。
次に多いのは
6点
5637人の
全体の23.0%
3番目に多いのが
8点
4078人で
全体の16.6%
6~8点が
全体の73.1%以上を占め
海外では
この映画に対しては
普通~面白いと
評している人が多い様です。
もっと良い方法でやれば、これは良い映画になったかもしれません。
すべてが変わった日のような
スリラー映画は
興味深い作品が盛りだくさんです。