2010年
アフガニスタンに駐留する米軍の兵士が
現地民間人を遊び半分で射殺する
という事件がありました。
その恐ろしい実話を映画化した作品
「キル・チーム」
「キル・チーム」
原題:THE KILL TEAM は
2019年のアメリカ映画
日本公開は2021年1月22日
となっています。
新兵の主人公が新しく赴任してきた軍曹によって使命感に燃えるが、その軍曹は一般人を平気で殺してしまう人物、良心の呵責に悩まされるアンドリューだったが、軍曹に忠誠を誓う部隊と軍曹の恐怖の前で、ついに一般人を殺す決断を迫られることになる…。
という戦場スリラー映画です。
この作品、今や知る人ぞ知る新鋭気鋭の
A24が配給した作品であります。
監督&脚本は
ダン・クラウス
キャストは
アレクサンダー・スカルスガルド
ナット・ウルフ
アダム・ロング
ジョナサン・ホワイトセル
ブライアン・マーク
オシ・イカイル
ロブ・モロー
アンナ・フランコリーニ
オリバー・リッチー
等が出演しています。
あらすじ&ネタバレ
正義感と愛国心に燃えアフガニスタンに渡ったアンドリュー(ナット・ウルフ)、現地では地元住民を取り調べるばかりの退屈な日常が続いていました。
ある日、現地住民に優しい上官が地雷を踏んで爆死するのを目の当たりにしてしまいます。
代わりに上官として赴任してきたのは、歴戦の猛者として名高いディークス軍曹(アレクサンダー・スカルスガルド)。
子供の乗っているトラック事、銃撃するようなヤバイ奴ですが、そのトラックには爆弾が積まれていたりと、危機察知能力に長けている軍曹です。
さらに、戦闘にも長けていて、頭も良い、真面目で冗談も通じる、さらに自らの子供を溺愛しているような姿…
ディークスに出会い、アンドリューの士気は高まっていきます。
そのかいあって、ディークス軍曹に、チーム・リーダーを任命され、さらにやる気に満ちてきます。
しかし、ディークス軍曹に捕まえた現地住民を痛めつける様に命令され、臆したアンドリューの評価は下がっていきます。
代わりに、痛めつけた仲間が目をかけられ、アンドリューは徐々に軍曹のやり方に不信感を持っていきます。
調べていくと、尊敬すべき軍人であるはずのディークスは、治安を守るためと称して証拠もなく民間人を殺していました。
その事実を知ってしまったアンドリューは、そ良心の呵責に苛まれていきます。
父親にメールで相談しますが、その間に仲間の麻薬をチクった部隊の一人が、リンチされるのを目の当たりにします。
チクったら、次は自分がリンチされる…と恐怖に苛まれてしまい、口をつぐんでしまいます。
ディークスはアンドリューの異変に気が付き、忠誠心を疑い始めます。
さらに新たな殺人が実行される中、ついにアンドリューも
民間人を殺害するか、しないか?
選択させられる事になるのです。
実話・アフガン駐留米兵の「快楽殺人」事件
この映画は実話映画です。
映画の元ネタとなった事件を調べてみました。
元ネタとなったのは、
2010年に起こったアフガン駐留米兵の「快楽殺人」事件です。
アフガニスタンに駐留する米陸軍の1部隊の兵士らが、戦闘員ではないことが明らかだった現地民間人を遊び半分に射殺したとされる事件です。
中には、遺体の一部を切り取り持ち帰った兵士もいたそうです。
映画のラストでも出てきますが、もちろん捕まって裁かれています。
映画ではアンドリューは3年の懲役刑
ディークス軍曹は終身刑になっています。
実際の事件でも判決はそのような刑ですが、軍曹は最低10年間刑に服した後には仮釈放資格が付与されるそうです。
いやいやいや、怖い‥。
まあ、自分の命が危険に常にさらされている状態で何年もいたら、疑心暗鬼になり誰彼構わず敵に見えたりして
そうなってしまうのかも知れませんが、許される事ではありません。
戦争って本当に恐ろしいですね‥。
海外の評価
実話映画
「キル・チーム」の
海外の評価を
調べてみました。
海外映画サイトIMDbでは
4433人の投票があり
平均点が
10点満点中
6点という
普通な評価に
なっています。
ユーザーの投票で
一番多いのは
6点です。
投票数1463人で
全体の33.0%を
占めています。
次に多いのは
7点で
951人の
21.5%
3番目は
5点
768人の
17.3%
5点~7点を付けた人が
71.8%と
全体の7割以上を占め
海外では
この映画に対して
微妙~普通~まあまあ
と評価している
ユーザーが多い様です。
しかし、淡々と観ていける映画ではあります。
米兵の民間人殺害事件‥。
恐ろしい実話ですよね‥。
しかし、観ておくべき作品ではあると思います。
実話が基となった映画は他にもけっこうあります。
こういう作品もオススメです。