2008年に韓国で導入された国民参与裁判での実際に事件をベースに、陪審員に選ばれた8人の一般市民たちを描いた法廷映画
「8番目の男」
「8番目の男」原題:배심원들英題:Juror8は2019年の韓国映画
監督・脚本を務めたホン・スンワンが、2008年に韓国で初めて導入された国民参与裁判にて扱われた実際の事件をベースに、50件もの類似した事件や、判決が交錯した裁判の判決文540件余りに関する綿密な調査をおこなった上で作り上げた実話を基にした韓国映画です。
(国民参与裁判は2008年 1 月 1 日から施行されている、韓国型陪審制度の事です。 20歳以上の国民の中 で無作為に選定された陪審員が刑事裁判に参加して有罪無罪に関して評決を下す。 )
「十二人の怒れる男」の韓国リメイクって感じの映画と思ってもらえばわかりやすいと思います。
韓国らしい映画で、ラストはハッピーエンドでほっこりする感じです。
実際の事件も母親殺しの嫌疑で起訴された息子でしたが、2008年12月に国民参与裁判にて無罪となっています。
韓国の国民参与裁判では無罪になる率が、通常の裁判の3倍以上になるそうで、現在陪審員評決を採択する改正案が国会で論じられているそうです。
映画でも出てましたが、一般市民が人の人生を左右する選択をするのは難しいですよね💦
海外の評価とレビュー!
「8番目の男」の海外の評価はどうなっているのでしょう?
海外映画サイトを調べてみました。
辛口で知られる海外映画サイトRotten Tomatoesでは批評家の評価はありませんでしたが、一般ユーザーの評価は
4.5/5点と高評価でした。
海外映画サイトIMDbでは7.3/10点の評価となっています。
全体の26.1%のユーザーが7点の評価をしています。24.8%が8点の評価をしています。
ちなみに日本のFilmarksでは3.8/5点となっています。
海外のレビューを紹介します。
「陪審員8人」は母親殺害の罪を認めた男の物語。彼の運命は韓国人初の陪審によって決定される。陪審員の一人は自分の運命を決定する前にさらなる証拠を求めており、他の陪審員たちと軋轢を生んでいる。
何の期待もせずにこの映画を観たが、それは大きな驚きだった。
他の韓国スリラーとは全く違う。プロットの80%は1957年の傑作「12人の怒れる男」を参考にしている。ただし、陪審員室の外の風景が拡大されている点が異なる。映画は面白く、見る価値がある。
この映画は、シンプルなストーリーから始まり、やがて心に響くものへと成熟していった。この映画は、私たちのような日常的な人々の隠れた感情や、善と正義への渇望を真に描いていた。人のほんの少しの意志が、誰かの人生を価値あるものにすることができることを教えてくれた。この映画は本当に長い間私の心に残るだろう。このような素晴らしい演技を見せてくれた製作者と素晴らしい俳優たちを心から愛しています。ありがとう。
素晴らしい映画だ。筋書きは予想通りだが、人々が正しいことをするのを見るのはいつも楽しい。
陪審員は決断できない。そこで彼は事件の調査を始める。多くの疑問が生じるにつれ、他の陪審員も真実を明らかにしようと彼を追い始める。
笑える場面もあれば、悲しい場面や嬉しい場面もある。大切な人と一緒に観て、この世界に公正さを見出し、種をまこうという気持ちになることを願っている。
「8番目の男」のような実話を基にした韓国映画は興味深い作品が盛りだくさんです。