
「怪物の木こり」

『怪物の木こり』(かいぶつのきこり)は2023年の日本映画
第17回『このミステリーがすごい!』大賞大賞を受賞した倉井眉介の同名スリラー小説を原作に、グロい映画に強い三池崇史監督が原作と違うラストで映画化したサイコパスVS連続殺人鬼の対決を描いたスリラー映画です。
いかにもサイコパスチックな顔をしている亀梨君が主演で演じています。
ただね、演技が微妙‥サイコパス➔普通って感じになっても同じ演技なので全然わかりづらい‥。
しかし、それがまた怖さと謎を生み、ある意味映画としては成功なのかも?
まあ、私個人としてはつまらないと感じてしまいましたが‥。
人それぞれなので、それは置いておきましょう。
小説から改変したラストは救いのある感じで終わります。
小説版と比べてみてもいいかも?
三池崇史監督らしい怖いシーン、グロいシーンも満載なので、好きな人は好きな映画となっています。
血がそんなに飛ぶ?っていうほどブッシャーって出ますよ(笑)
キャスト
二宮彰:亀梨和也
戸城嵐子:菜々緒
荷見映美:吉岡里帆
東間翠:柚希礼音
北島信三:出合正幸
益子医師:みのすけ
良子先生:安澤千草
映美の父:木村靖司
矢部正嗣:今井朋彦
広瀬秀介:堀部圭亮
乾登人:渋川清彦
杉谷九朗:染谷将太
剣持武士:中村獅童
等が出演しています。
ネタバレ!正体は?ラストの意味は?
怪物の木こりのネタバレをサクッとしておこう。
すべの現況は数十年前の東間事件です。
事件は一件の行方不明事件が最初でした。
スーパーで買い物を終えた夫婦が車に戻ると、車内で本を読んで両親を待っているはずのタケシ君がいなくなっていた。
誘拐の可能性が疑われたが、身代金の要求もなく警察は捜査のしようがありませんでした。
その事件を発端に、関東圏内で幼児が次々と行方不明になっていきました。
ある時に、幼児が連れ去らわれる現場が目撃され、この事件は連続児童誘拐事件と言うことがわかりました。
その時の目撃情報から犯行に使われた車を割り出し、所有者の東間和夫と東間翠の犯行だということがわかりました。
警察はガサ状を取り、静岡にあった東間の屋敷に向かいました。
そこで見たものは、頭を手術されたタケシ君の姿と、ドラム缶に遺棄された15名の子供の死体でした。
東間翠は誘拐した子供たちの頭蓋骨を外し、頭に脳チップを埋める実験をしていたのでした。
それはサイコパスを作るための実験でした。
東間翠は何故サイコパスを作ったのか?
東間翠の息子はサイコパスでした。
その息子の治療のために脳チップを開発していました。
しかし謎ですよね。
何で?サイコパスを治す手術ではなく、サイコパスを作る手術をしていたのでしょう?
それは、サイコパスを治す手術をするための研究として、サイコパスの人間を研究しなくてはなりません。
しかし、サイコパスの人間はそんなに見つかるわけがないのです。
いないなら作ってしまえばいい…。
東間翠はそう考えたのです。
人間の脳をいじくってサイコパスを作ることができるならば、サイコパスを無くすこともできる。
東間翠の短絡的な発想ですが、それによってサイコパスを量産してしまったのです。
怪物の木こりの正体は?
怪物の木こりの正体は剣持武士です。
そうです。唯一の生存者とされていたタケシ君です。
剣持武士にも脳チップが埋まっておりサイコパスでした。
もちろん問題行動ばかり起こしていました。
しかし、ある時に乾登人に殴られてしまい、それが原因で脳チップ壊れてしまうのです。
脳チップが壊れた剣持武士はサイコパスでは無くなり、普通の人になります。
剣持武士は罪悪感にさいなまれサイコパス狩りを始めます。
二宮彰も怪物の木こりと化した剣持武士襲われ、その時の衝撃で脳チップが壊れてしまい。
サイコパスでは無くなってしまいます。
ちなみに、剣持武士と二宮彰は幼少期に東間の家で会ったことがありました。
ラストの意味は?
映画のラストで荷見映美の刺されて、二宮彰は死んでしまいます。
荷見映美は、剣持武士と二宮彰の対決の際に二宮彰の演技によって人質にされています。
その時に荷見映美の父親を殺したことも自白しています。
戦いの際に意識を失ってしまっていた映美は、二宮彰がサイコパスの殺人者であったことしか覚えていません。
なので、荷見映美はラストで自分を抱きしめる二宮彰を包丁で刺します。
いやもう、もうちょっとちゃんと説明しておこうよ!と突っ込んでしまいそうなラストです。
刺された後に、二宮彰は映美に近寄り殴りつけた後で首を絞めます。
やっぱサイコパスだったんだ!と思わせるラストですが、これは映美を救うために二宮彰が仕組んだことです。
二宮彰が殺人を犯した証拠は一切ありません。二宮彰を刺して殺してしまったら‥映美は殺人罪で逮捕されてしまいます。
映美を救うために、二宮彰は跡が残るくらい首を絞めることによって、映美は正当防衛ということにしようとしたのです。
まあ、普通‥オフィスに包丁持ってきてる時点で殺人をしようと考えていたことがバレちゃうので、どうなのかな?とは思いますが、三池崇史監督が描いた原作とは違う
救いのあるラストです。

色々とツッコミどころ満載の映画ではありましたね。
「怪物の木こり」のような怖いグロい日本映画は興味深い作品が盛りだくさんです。