日本警察史上最大の不祥事稲葉事件を映画化!
裏社会と結託し、数々の事件を起こした挙句に、覚せい剤の使用で逮捕された刑事による“日本警察史上の最大の不祥事”と呼ばれる実在にあった稲葉事件を映画化した犯罪ドラマ!
作品情報
原題:日本で一番悪い奴ら
邦画:犯罪ドラマ
製作年:2016年
製作国:日本
日本公開:2016年6月25日
レンタル開始:2017年1月6日(TSUTAYA先行)
上映時間:135分
R-15
公式サイト
あらすじ
柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。裏社会に入り込んでS(スパイ)をつくれという、敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。こうして危険な捜査を続けていった諸星だったが……。
予告動画
感想とネタバレ
実際にあった事件をもとに描いた「凶悪」という映画。あなたは観た事があるだろうか?一度観たら忘れられない恐怖を植え付けられる映画だった・・
その『凶悪』でメガホンを取った白石和彌監督が作った「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」をモチーフに映画化したこの作品!
観てみたいと思うのは私だけではないだろう!
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
映画のモチーフとなった稲葉事件とは?
稲葉事件(いなばじけん)は、2002年7月に北海道警察の生活安全特別捜査隊班長である稲葉 圭昭(いなば よしあき)警部(当時)が覚せい剤取締法違反容疑と銃砲刀剣類所持等取締法違反容疑で逮捕、有罪判決を受けた事件である。
稲葉事件をきっかけに、北海道警察による「やらせ捜査」や「銃刀法違反偽証」などの違法捜査の数々が明るみに出るとともに、翌2003年には稲葉事件に端を発した「北海道警裏金事件」も発生することになるのです。
事件の発端は北海道警察ですが、実は北海道だけでなく日本の警察全てに共通する違法捜査などの『闇の制度』があり、稲葉事件はそれら警察組織の闇を世間に公表することになるきっかけになったというわけです。
それにより、警察組織内の数百人という人間が処分を受け、警察組織全体の信頼度を大きく揺るがす結果になった事により「日本警察史上最大の不祥事」と言われています。
詳しくはこちらをどうぞ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E8%91%89%E4%BA%8B%E4%BB%B6
稲葉 圭昭の現在は?
稲葉事件を引き起こした稲葉 圭昭(いなば よしあき)さんは出所後、本を出版(『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』)現在は探偵業をいとなんでおります。
彼の現在の姿を知りたい方はこちらをどうぞ
この映画の製作にも協力しています。
稲葉氏のコメント
2002年7月、当時の事件から13年が過ぎました。当時の刑罰について刑期は終えましたが、未だに思い出し悔い改める日々です。自暴自棄になったあげく、やってはいけない事を行ってきました。逮捕時の私は、周囲の人から「どうにかしていた」と言われることもあり、確かにそういう面もあったと思います。今は穏やかに過ごしており、二度とあのような事件には関わる事はありません。
ある意味被害者とも言える稲葉 圭昭氏の協力あってリアルに映画で事件を再現できています。
正義の警官から悪の警官へ※ネタバレ
この映画の主人公となる諸星要一(綾野剛)は、大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて北海道警の刑事となります。
だが、そんな彼にある転機が訪れるのです!
頼れる先輩刑事の村井(ピエール瀧)から飲みに誘われ
「刑事は点数、点数稼ぐには裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」
と教えられるのです。その日から暴力団のところに乗り込み名刺を配る!
そして、暴力団と密に付き合いながら情報を得て、手柄をあげていきます!
上司からの評価も上がり、いつしかエースと呼ばれる存在にのし上がります!やがて、裏社会のスパイ(S)とともに悪事に手を染めていくのです。
正義の警官だった彼が、悪い先輩のお陰で悪の警官になってしまいます。
ピエール瀧演じる村井はやはりオーラがあります。悪のオーラです!映画全体が悪の雰囲気に包まれるので彼を最後まで引っ張って欲しかったのですが、序盤でリタイヤ(逮捕)です。
そこからの展開は、やや中途半端・・村井(ピエール瀧)の後釜に座る諸星要一ですが綾野剛は頑張ってますけど、悪が似合いません・・映画全体に悪のオーラが無く締まりがないです。
警官としてのノルマの為に、薬物を売り銃を買う・・何というかこういうことがあって良いのか?って事件ですけど、どこか緊張感に欠けていました。
悪の警官を視聴者に植え付けるにはピエール瀧の存在が必須だったでしょう!
矢吹春奈と綾野剛の濡れ場
高級クラブ「アンビシャス」のホステスであり、綾野演じる主人公・諸星要一の最初の女役:田里由貴を演じた矢吹春奈。
矢吹春奈と綾野剛の濡れ場も話題となっていました。
矢吹春奈演じる田里由貴は、諸星要一と出会い人生を狂わされた一人・・最後は薬物中毒になって刑務所行きになります。
その場面での綾野剛の愛のDVビンタシーンも話題になっていました。
やっぱり凶悪の方が上
やはり、白石和彌監督という事で、同じく実話犯罪ドラマである『凶悪』と比べてしまいます。
http://tapia.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-4.html
凶悪は観てて本当に怖かったですし、リアルを感じれました。
この映画は『日本で一番悪い奴ら』という題名の割には日本一の悪という感じがしなかったですね。
ラストなどはちょっと可哀想と同情してしまいました。リアルだからこそかも知れません。
この映画はTSUTAYA先行レンタル
そしてこの映画はTSUTAYA先行レンタルとなっています。この映画を観たければTSUTAYAさんに行くしかない!TSUTAYAは先行レンタルのチョイスがイイですね。
他にもTSUTAYA先行レンタルはこういう映画もあります。
TSUTAYAは先行レンタル侮りがたし!
この映画の評価、おすすめ度は?
悪くはないです、むしろそこそこ良かったと思います。ただ・・『凶悪』並みに期待するとガッカリするかも?
この映画の様な実話ベースの凶悪な事件映画は『子宮に沈める』や『葛城事件』もあります。
どちらもかなり後味悪い映画となっています。
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★★☆(3.7)
Yahoo!JAPAN映画:★★★★☆(4.06)
TSUTAYA(Filmarks):★★★☆☆(3.8)
2017年1月20日時点
おお~かなりの高評価!
個人的な私のおすすめ度は?
そこそこ面白かったです。実話なので勉強になる事件ですが、あまりハードコアな作品では無いです。警察の裏の実態を知る上では良い映画かも知れません。
エロはありますがグロはないので、一般的に観やすい作品だと思います。綾野剛も熱演していますし!
綾野剛ファンにオススメの実話犯罪映画です!