一家惨殺事件で生き残った少女が見なかったものとは?
「ゴーン・ガール」の原作者ギリアン・フリンの小説「冥闇」を、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のシャーリーズ・セロン&ニコラス・ホルトの再共演で映画化したサスペンス!
作品情報
原題:DARK PLACES
洋画:サスペンス
製作年:2015年
製作国:イギリス/フランス/アメリカ
日本公開:2016年6月24日
レンタル開始:2017年1月6日
上映時間:113分
公式サイト
あらすじ
8歳のときに起きた一家惨殺事件で生き残ったリビー(シャーリーズ・セロン)のもとに、有名事件の真相について話し合う「殺人クラブ」から招待状が届く。彼女が兄の犯行を目撃したと証言したことで、当時15歳だった長男ベンが終身刑を宣告された事件について話してくれれば謝礼を支払うという。生活費に困っていた彼女は申し出を受け、家族を襲った悲しい事件を振り返るが……。
予告動画
感想とネタバレ
『サラの鍵』でユダヤ人迫害事件に迫る女性を描いたジル・パケ=ブレネールが監督を務めた作品です。
そしてこの間の『すれ違いのダイアリーズ』に続いてTSUTAYA先行レンタル作品です。
『すれ違いのダイアリーズ』とは違いダークな作本となっています。
何か兄が猟奇殺人鬼とか色々と昨日の【ファウンド】に似てる部分もありましたね。
↓これより※ネタバレを含めた感想などを書いていますので、観賞予定の方はご注意ください
一家惨殺事件で生き残った少女に来る『殺人クラブ』から依頼
1985年、カンザス州の田舎町。母親とその娘二人が惨殺される事件が発生した。
家の壁には悪魔崇拝を示唆する血文字が残されており、犯人として逮捕されたのは熊崇拝者と噂されていた15歳の長男ベンだった。
生き残った8歳の末っ子リビーが、兄の犯行を目撃したと証言したため、ベンは終身刑を宣告され刑務所に送られた。
それから28年後・・
殺人事件の唯一の生き残りとして世間から同情を受け、支援金や自伝出版で自堕落に食いつないできたリビー(シャーリーズ・セロン)だったが、金は底をつき、定職もなく、孤独な生活を送る日々を送っていた。
そんな彼女に“殺人クラブ”という団体から連絡が届く・・
その殺人クラブの代表者はニコラス・ホルト演じるライル!ニコラス・ホルトの容姿からして猟奇的な雰囲気があるので、めっちゃ似合うわ~っと思ったけど・・
“殺人クラブ”は過去の有名な殺人事件を検証するというクラブ!
そのクラブは、殺人事件の重要な証言者としてリビーに会いたがっていたのです。“殺人クラブ”はクラブに来て事件について語れば謝礼を支払うという・・
リビーはライル(ニコラス・ホルト)が申し出た報酬に目がくらみ、出席を決意するのです。
ベンは無罪?
“殺人クラブ”はベンは無罪だと思っていました。
ベンの無罪を主張するクラブに不快感を抱きつつ、リビーは生活のために嫌々ながらもあの忌まわしき28年前の事件を振り返ることになるのです。
“殺人クラブ”の依頼で刑務所のベン(コリー・ストール)に会いにいくリビー・・
ベンは若い時はタイ・シェリダンが演じイケメンな感じ・・
30年後の姿はコリー・ストールが演じ
ハゲています!
タイ・シェリダンは今イチオシの若手俳優!グランド・ジョーでも良い演技していました。
ベンに会い、リビーは忌まわしい記憶を甦らせていきます。
謎が謎を呼ぶ展開のなか、嫉妬や偏見などが覆い隠した真実がスリリングに明かされていきます。
カギを握るのはクロエ・グレース・モレッツ
ベンにはディオンドラ(クロエ=グレース・モレッツ)という年上の恋人がいました。
そして彼女は妊娠していたΣ(゚Д゚)
ベンの恋人ディオンドラを演じるのはクロエ=グレース・モレッツ!これがまたけっこうなビッチなんですわ(^^;
さらにベンには、近所の少女に性的イタズラをしたという疑いが持ち上がっており、しかも悪魔崇拝だったと・・・
さらにリビーの両親は、彼女が2歳のときに離婚。だが父親は、たびたび金の無心に来ては、母親のパティ(クリスティナ・ヘンドリックス)を悩ませている・・
女手ひとつで4人の子供たちを育てるパティは経済的に困窮・・
自宅が差し押さえを迫られたうえ、嫌疑を受けるベンのために弁護士の費用が必要・・
そんな状況であの夜、例の惨劇が起こったのです。
この映画のカギを握るのはディオンドラ(クロエ=グレース・モレッツ)でした。
悲しき母の偽装殺人※ネタバレ
過去と現在交互に描きながらの展開も唐突にネタバレをしてくれます。
あの事件は母が金に困ったために依頼した、保険金目当ての偽装殺人だったのです。
殺す方も連続殺人鬼であり、こういう人を見つけては依頼させ殺していたようです。
ディオンドラとベンは駆け落ちの為に家に来ており、その姿を見て母を呼ぼうとした妹をディオンドラが殺してしまっていました。
さらに、殺人を依頼された殺し屋が来て家族を殺していたのです。
ベンはリビーを助けただけでした。
リビーは何故?ベンを犯人だといったのか?
ベンはディオンドラを守るためとはいえ、何故に自分が犯人にされても黙っていたのか?
偽装殺人だけで終わらしておいた方が良かったような気がします。
命を懸けた母の行動も逆にベンを境地に追いやっただけであり、なんだかなあ~という気分になります。そんな母の愛は嫌ですね!
皆が個々の人を思っての行動が全部裏目に出ている感じでやるせない気分です。
ディオンドラが子供を産んでいたり、その子供もサイコパスっぽかったりもう一捻りもあるのですが・・
ちょっと・・(ヾノ・∀・`)ナイナイって思っちゃう。衝撃の事実というわりには、イマイチ乗り切れないラストでした。
この映画の評価、おすすめ度は?
なんだかなあという印象、面白かった?と聞かれたら普通でした。と答えます。
TSUTAYA先行レンタルは良い作品が多いですが、これは普通かな?でも観てみたい映画ではありました。
こういうミステリー系は『マーシュランド』とかがオススメです。
各映画サイトの評価はこんな感じ
映画.com:★★★☆☆(3.2)
Yahoo!JAPAN映画:★★★☆☆(3.28)
TSUTAYA(Filmarks):★★★☆☆(3.3)
2017年2月08日時点
うーん、やっぱり普通ですよね。
個人的な私のおすすめ度は?
面白く無いという事は無いけど、面白い作品では無いかな?ミステリー要素もちょっとパンチが弱いです。
でも予告を見たら観たくなる映画です。