
行って来ました、観てまいりました!
コメディアンを夢見る、孤独だが純粋で優しい男は何故‥悪のカリスマ"ジョーカー"に変貌したのか?
という訳で本日ご紹介する映画は
「ジョーカー」です。

「ジョーカー(原題:joker)」は、2019年10月4日に日本公開となった映画作品、DCコミックス『バットマン』に登場する最強の悪役(スーパーヴィラン)ジョーカーの誕生秘話が、原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描かれたドラマ作品です。
監督は、「ハングオーバー!」シリーズなどを手掛けたトッド・フィリップス。
主演であるジョーカー役には、「ザ・マスター」のホアキン・フェニックス。
共演に、名優ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、ビル・キャンプ、フランセス・コンロイなどが出演している。
第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、DCコミックスの映画化作品としては史上初めて、最高賞の金獅子賞を受賞しています。
あらすじ
ネタバレと感想
何でしょう…想像していたけど‥ここまでの映画とは!?
これは間違いなく、大ヒットするでしょう!そしてアカデミー賞も取るかもしれません!
アベンジャーズ系の映画の真逆を貫き通した怪作…ドキドキワクワク感は無かったんですけど、なんだろう‥この満足感は‥。
「ジョーカー」は、アーサーが何故?悪のカリスマジョーカーになったのか?を描いた作品です。

誕生秘話と共に、バットマンとの驚く繋がりも明かされ、DCコミックファンにはたまらない作品となっています。
これより先※ネタバレありです。fa-arrow-circle-down
まあ、とにかく暗い気分になる映画でした。
DCの映画の雰囲気って言えば、そうなんですが‥。今まで観たDC系作品の中でもトップレベルに暗い作品です。
映画の後半まで描かれるのは…主人公アーサーのひたすら暗い人生…。
寝たきりの母を看病しながら、マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)の様なコメディアンを夢見て、ピエロとして働いています。
街の少年にボコボコにされ、母親にはコメディアンとしての才能を疑われ、ピエロとしても3流で失敗ばかり‥、やることなす事、絶対裏目に出てしまう…。
もうね、下層階級の下の下という感じで‥観ているこっち側も胸が痛くなりました。
しかも!脳に障害があり、極度の緊張感や悲しいことがあったら‥笑ってしまうのです。
さらに止めは…
精神病を患っているのです!
映画序盤から、そうじゃないかな~というシーンはありました。マレーとの共演を妄想したり‥、行動を見ていると統合失調症とかそっち系の精神障害じゃないかな?
喪失(精神病)、幻覚(通常は幻聴)、妄想(誤った強い思い込み)、異常な思考や行動、感情表現の減少、意欲の低下、などは統合失調症の特徴でもあります。
そんな、どうしようも無いくらい悲しい人生だけど、アーサーには唯一の心の拠り所があったのです。
それは…同じ階のアパートの住人ソフィー。
何故かこの二人気が合ったんです。友人として恋人として、二人は上手く行っていた…。と思ったら‥
いやいやいや‥怖い‥。
DC系の映画じゃなくてもホラーとして十分やって行けるレベルの怖さでした。
しかし‥怖いだけでは無く、やはり、DC系の映画です。
バットマンとジョーカーの繋がりを映画に織り交ぜ、観る者を飽きさせない演出は流石です。
そして、ラストに描かれるのは‥ジョーカーとして生まれ変わるアーサー・フレックの姿‥。
これまた衝撃的なんですよ、マレー・フランクリンの番組に出たジョーカーが、フランクリンとのやり取りの合間に‥。

悪のカリスマの誕生でした。そして、ゴッサムシティは暴動が起こり、トーマス・ウェインが暴漢に襲われて死ぬのです。
暴動は意図的ではありませんが、ジョーカーが起こしたもの‥。
バットマンとの因縁がここにもあったのです。
この映画の素晴らしいところは、アーサーが何故、ジョーカーにならねばならなかったのかが、色濃描かれているところです。
アーサーは、ジョーカーに本当はなりたくは無かったのだと思います。
マレー・フランクリンとの番組の前に何度も銃口を頭に突き付けていたアーサー‥。
アーサーは、ウェインの会社(ウェイン産業)の従業員3人を殺害した事を告白し、死ぬつもりだったと思います。
殺したのは、ウェインの会社(ウェイン産業)の従業員3人は酔っぱらって弱者に絡み、暴力を振るうような奴らだったからです。
アーサーも殴られ、身を守るために殺したのです。
その事を告白し死ぬつもりだったのでしょうが、マレー・フランクリンがイチイチ茶々を入れたり、アーサーの言葉を遮り批判をしたことで、アーサーはキレてしまったのです。
ゴッサムシティは貧富の差がひどく、治安は荒れ果て崩壊寸前でした。
TVでアーサーの行いを見た下層階級の人々は暴走します。
ついには暴徒と化し、街は荒れ果てて行くのです。
警察に捕まったアーサーも、信徒と化した暴徒たちに救出されます。
そして、アーサーは気が付くのです。
初めて自分が他人に求めれている事に…
アーサーは車の上に立ち、自らの血を使い‥笑った口を顔に描きます。
悪のカリスマ‥ジョーカーの誕生でした。
ホアキン・フェニックスの演技が素晴らしかったですね。
ちなみにエンドロールにおまけはありません。
海外の評価
映画「ジョーカー/Joker (2019)」の海外の評価はどうなっているのでしょう?海外映画サイトIMDbを調べてみました。

やはり‥凄い映画でしたからね~!日本でも大ヒットしそうですね。